歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」
更新日:2021/10/18
華やかで楽しい演目が勢ぞろい!芸術の秋は、歌舞伎座で日本の伝統芸能に触れよう
11月は歌舞伎座の正面玄関の上に櫓(やぐら)が組まれる特別な1カ月。これは、江戸時代より、11月に新しい座組の顔ぶれをお披露目していた“顔見世興行”の名残である。2021年の「吉例顔見世大歌舞伎」では、尾上菊五郎、松本白鸚や片岡仁左衛門など豪華な役者が登場する。第一部は、楽しいファンタジー作品である、優美な舞踊劇『神の鳥(こうのとり)』と、井伊直弼が桜田門外で暗殺される前夜の様子を美しく描いた『井伊大老(いいたいろう)』を上演する。第二部では、曽我十郎・五郎の兄弟が父の仇を討つ『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』と、親子の獅子が長い毛を振るシーンが圧巻の『連獅子(れんじし)』が楽しめる。第三部の『花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)』では、注目の若手歌舞伎役者が勢ぞろいする。どの演目もワクワクするような楽しい演目なうえに、上演時間が1部につき約2時間と短いので、芸術の秋は気軽に歌舞伎座へ足を運んでみて。日常からかけ離れた特別な1日が過ごせるはず。
【新型コロナウイルス感染症に関する注意事項】
■「新型コロナウイルス感染拡大防止および感染予防対策」に関しましては、下記の【歌舞伎座公式サイト】より内容をご確認のうえ、ご来場ください。
【歌舞伎座公式サイト】
プラン一覧
歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」1等席チケットがお得
■1人11000円(税込、チケット送料込)
通常15000円の1等席チケットがお得
<開催日時>
2021/11/14(日)【第一部鑑賞】11:00開演(10:20開場)
2021/11/16(火)【第一部鑑賞】11:00開演(10:20開場)
2021/11/20(土)【第一部鑑賞】11:00開演(10:20開場)
2021/11/23(火)【第一部鑑賞】11:00開演(10:20開場)
2021/11/15(月)【第二部鑑賞】14:30開演(13:50開場)
2021/11/17(水)【第二部鑑賞】14:30開演(13:50開場)
2021/11/24(水)【第二部鑑賞】14:30開演(13:50開場)
2021/11/25(木)【第二部鑑賞】14:30開演(13:50開場)
2021/11/13(土)【第三部鑑賞】18:00開演(17:20開場)
2021/11/15(月)【第三部鑑賞】18:00開演(17:20開場)
2021/11/19(金)【第三部鑑賞】18:00開演(17:20開場)
2021/11/23(火)【第三部鑑賞】18:00開演(17:20開場)
※開場は開演の40分前を予定
見どころ
第一部
狂言師に化けた“こうのとり”の両親が、生贄として献上された子供を助ける、ユーモアたっぷりの『神の鳥』。ぶっ返りや早替りなど見ごたえもたっぷりあるので、初めての歌舞伎鑑賞でも楽しめるはず。『井伊大老』では、松本白鸚が演じる愛情たっぷりの井伊直弼に注目して。
第二部
父の敵討ちをしようとする、冷静な兄と血気盛んな弟。そしてそれを男らしく受ける尾上菊五郎演じる源頼朝の家臣・工藤祐経(くどうすけつね)など多彩な役柄がそろう、顔見世に相応しい『寿曽我対面』。『連獅子』では、親獅子の情愛や仔獅子のけなげさが描かれた狂言。片岡仁左衛門と孫の千之助による、紅白の長い毛を振る豪快な獅子のパフォーマンスは圧巻!
第三部
歌舞伎の三大名作狂言の一つである『仮名手本忠臣蔵』の世界を新たな演出で魅せる『花競忠臣顔見勢』。長編ドラマの名場面がスピーディーな展開で楽しめるので、最初から最後まで、一瞬たりとも目が離せないはず。
あらすじ
第一部
一、『神の鳥(こうのとり)』
幸せを運ぶ“こうのとり”を題材にした、優美な舞踊劇
時は室町時代。但馬の国、出石(いずし)神社の社頭では、足利将軍をもしのぐ権勢を誇る守護大名・赤松満祐(あかまつみつすけ)の天下掌握を祈願する宴が開かれ、神の使いとされる霊鳥“こうのとり”が生贄として献上されている。その肉を食べると長寿を得るという伝説にならい、家臣たちが、まだ子どものこうのとりを満祐に差し出そうとすると、突如として2人の狂言師が現れる。舞い踊る二人はやがて・・・。
古来より幸せを運ぶとされる“こうのとり” は国の特別天然記念物であり、兵庫県の県鳥にも指定されている。 “こうのとり”の親子を主人公に、舞踊劇仕立てに構成した本作は、現存する近畿地方最古の芝居小屋・出石永楽館(兵庫県豊岡市)で、外題に『神の鳥』の当て字をつけ、平成26(2014)年に初演された。明快な筋立てと、錦絵のように華やかな舞台面、また、ぶっ返りや早替りなど、歌舞伎の醍醐味をふんだんに取り入れた演出がみどころで、このたびは、さらに内容を充実させ、歌舞伎座版として楽しめる。
二、『井伊大老(いいたいろう)』
国難に立ち向かった大老・井伊直弼を、新たな視点で描き出した名作
幕末、長年の鎖国政策からの転換を迫られ、国中が揺れていた激動の時代。この前代未聞の国難に対し、大老・井伊直弼は強い意志を持って立ち向かう。しかし、その独裁的なやり方は反対派から激しい非難を浴び、暗殺の危機にさらされていた。
雛祭りの前夜。千駄ヶ谷にある井伊家の下屋敷では、お静の方が娘の菩提を弔っている。旧知の仲の仙英禅師と昔を懐かしんでいると、仙英が直弼の書いた和歌に気づき、その死期が近いことを悟る。やがて直弼が現れ、お静とともに桃の節句の宴を始める。しんしんと春の雪が降るなか、2人は酒を酌み交わし、心を通わせる。
昭和を代表する劇作家・北條秀司が新国劇に書き下ろした台本に自ら手を加え、昭和31(1956)年に歌舞伎として初演。大老・井伊直弼が桜田門外で暗殺される前夜の様子を叙情豊かに描き出した名作。豪華な雛飾りの前で自らの苦悩を吐露する直弼と、直弼を支え続けたお静とのやり取りには情愛が滲み、胸に沁み入る。新たな視点で井伊直弼の人間性を浮き彫りにした、味わい深い舞台。
第二部
一、『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』
江戸歌舞伎の様式美あふれるひと幕で、名優を偲ぶ
工藤祐経の館では、名誉ある富士の巻狩りの総奉行に任じられた工藤が祝宴を催し、大名たちが招かれ居並んでいる。そこへ、小林朝比奈の手引きにより工藤への対面が許されたのは、曽我十郎と五郎の兄弟。2人の父親は18年前に工藤の不意打ちにより落命。その仇を討とうとはやる五郎は、工藤に詰め寄る。
「曽我兄弟の仇討ち」は、父の敵である工藤を討ち取りながらも若くして散った兄弟の死を悼み、中世以降、広く愛され、さまざまな「曽我もの」の作品が上演されました。そのなかで『寿曽我対面』は歌舞伎の多彩な役柄がそろう、顔見世に相応しい豪華なひと幕。当月は「十世坂東三津五郎七回忌追善狂言」として上演。十世三津五郎が平成13(2001)年の三津五郎襲名披露で曽我五郎を勤めたゆかりの狂言で名優を偲ぶ。祝祭劇としての儀式性と、歌舞伎の様式美が凝縮された舞台に期待。
二、『連獅子(れんじし)』
華やかで勇壮な歌舞伎舞踊の代表作
ここは天竺の清涼山(せいりょうざん)。文殊菩薩が住むという霊地の、その麓には神仏の力により出現したという石橋。そこへ狂言師の右近と左近が手獅子を携えやってくると、石橋の由来に、文殊菩薩の使いである霊獣の獅子は仔獅子を谷底へと蹴落とし、自力で這い上がってきた子だけを育てるという故事を見せる。やがて満開の牡丹の花に戯れ遊び、親獅子の精と仔獅子の精が現れる。
前半は、厳しくも温かい親獅子の情愛や谷を這い上がる子のけなげさ、親子の感動的な再会が描かれます。ユーモラスな間狂言である「宗論」をはさんで、後半は白毛の親獅子の精と赤毛の仔獅子の精が登場し、勇壮かつ華麗な毛振りを披露する。能「石橋」をもとに、能舞台を模した松羽目を背景とした歌舞伎舞踊の代表作。前シテと後シテそれぞれにみどころにあふれ、人気の高い長唄の舞踊が堪能できる。
第三部
『花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)』
名場面が凝縮された「忠臣蔵」の世界を、新たな演出で魅せる
鎌倉は鶴ヶ岡八幡宮。足利直義を筆頭に、饗応役(きょうおうやく:江戸に下向してきた使者を接待する役目)の塩冶判官(えんやはんがん)、桃井若狭之助(もものいわかさのすけ)が居並ぶなか、兜の鑑定役として呼び出された判官の妻・顔世御前(かおよごぜん)に横恋慕する執権・高師直(こうのもろなお)が顔世にしつこく言い寄る。そこへ助けに入り顔世を逃がした若狭之助だったが、気分を害した師直から散々に侮辱されると、耐えかねて刀を抜き・・・。というのは若狭之助が見た夢。現実の世界では、師直に侮辱された塩冶判官が刃傷に及び切腹して1年、大星由良之助をはじめとする塩冶浪士たちはそれぞれの物語を生き、ついに討ち入りの刻が迫る。
元禄年間に起きた赤穂浪士の討ち入り事件を題材とした『仮名手本忠臣蔵』は、歌舞伎の三大名作狂言の一つとして、時代とともに人々の心を惹きつけてきた。また、討ち入りに関わる人物を、さまざまな視点からドラマチックに描き出した「忠臣蔵もの」も今日まで数多く創作されている。今回の上演では、『仮名手本忠臣蔵』の「大序」の世界で幕を開け、小浪と力弥の縁組みに若狭之助が心を砕く「桃井館」、おなじみ「徳利の別れ」を題材にした「稲瀬川々端」へと続く。さらに、亡き主君の奥方との涙の別れを描いた「南部坂雪の別れ」、討ち入り当日の吉良邸隣家の物語『土屋主税』を『仮名手本』の世界に置き換え、クライマックスは十一段目より「高家奥庭泉水」、「花水橋引揚げ」とそれぞれの名場面をスピーディーな展開で楽しめる新たな演出で上演。顔見世月の歌舞伎座、花形俳優の競演で挑む「忠臣蔵」の世界を味わって。
■出演者
第一部
水口一夫 作・演出
一、神の鳥(こうのとり)
狂言師右近実はこうのとり(雄鳥)/山中鹿之介幸盛 愛之助
狂言師左近実はこうのとり(雌鳥) 壱太郎
仁木入道 種之助
傾城柏木 吉弥
赤松満祐 東蔵
北條秀司 作・演出
二、井伊大老(いいたいろう)
千駄ヶ谷井伊家下屋敷
井伊直弼 白鸚
仙英禅師 歌六
老女雲の井 高麗蔵
お静の方 魁春
第二部
十世 坂東三津五郎七回忌追善狂言
一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
工藤左衛門祐経 菊五郎
曽我五郎時致 巳之助
曽我十郎祐成 時蔵
小林朝比奈 松緑
八幡三郎 彦三郎
梶原平次景高 坂東亀蔵
化粧坂少将 梅枝
秦野四郎 萬太郎
近江小藤太 権十郎
梶原平三景時 團蔵
大磯の虎 雀右衛門
鬼王新左衛門 左團次
後見 秀調
河竹黙阿弥 作
二、連獅子(れんじし)
狂言師右近後に親獅子の精 仁左衛門
狂言師左近後に仔獅子の精 千之助
浄土僧専念 門之助
法華僧日門 又五郎
第三部
河竹黙阿弥 作
渡辺霞亭 作
戸部和久 補綴
石川耕士 構成・演出
市川猿之助 演出
花競忠臣顔見勢(はなくらべぎしのかおみせ)
序幕 第一場 鶴ヶ岡八幡社頭の場
第二場 桃井館奥書院の場
第三場 稲瀬川々端の場
第四場 芸州侯下屋敷の場
第五場 同 門外の場
大詰 第一場 槌谷邸奥座敷の場
第二場 高家奥庭泉水の場
第三場 元の槌谷邸の場
第四場 花水橋引揚げの場
顔世御前後に葉泉院/大鷲文吾 尾上右近
河瀬六弥 歌之助
源蔵姉おさみ 笑也
高師直/戸田の局/河雲松柳亭 猿之助
晋其角 猿弥
大星由良之助 歌昇
井浪伴左衛門 錦吾
桃井若狭之助/清水大学 幸四郎
足利直義/お園 新悟
寺岡平右衛門 宗之助
大星力弥 鷹之資
塩冶判官/槌谷主税 隼人
龍田新左衛門 廣太郎
赤垣源蔵 中村福之助
小浪 米吉
(五十音順)
注意事項
予約に関する注意事項
■本プランに関する諸注意
・チケットは、予約時にご登録いただいたご住所に事前に郵送いたします。
・住所不備、受取拒否、長期不在などご予約者の事情によりチケットの受け取りができなかった場合、再配達やキャンセル(ご返金)はいたしかねます。
・日本郵便の簡易書留にて、開催日の原則7日前にCNプレイガイドより発送いたします。
・公演当日は、お送りした公演チケットを持ってお越しください。チケットをお持ちでない場合はご入場いただけません。
・「吉例顔見世大歌舞伎」は第一部から第三部まであります。同じ部を複数回お申し込みいただくことはできません。部が異なれば複数予約可能です。
■東京体験・エンタメ予約に関する諸注意
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