2020年9月26・27日の2日間、東京文化会館で上演される東京バレエ団『ドン・キホーテ』。スペイン・バルセロナの街を舞台に、宿屋の看板娘キトリと床屋のバジルの恋物語が陽気に楽しく綴られる。今回は、リハーサルを終えたソリスト・中川美雪さんに、公演の魅力や役柄を伺ってきました。
『ドン・キホーテ』 Photo by Kiyonori Hasegawa
待望の上演!東京バレエ団『ドン・キホーテ』の見どころをご紹介
とにかく陽気で楽しい!中川美雪さんに公演の魅力をインタビュー
20世紀ソビエト時代のボリショイ・バレエで活躍した伝説の名ダンサー、ウラジーミル・ワシーリエフ。彼による演出・振付で2001年に初演した東京バレエ団の『ドン・キホーテ』。エネルギッシュで活気に満ちたステージは、観れば元気をもらえると絶賛を浴びている。今回は、キトリの友人役として出演するソリスト・中川美雪さんに、公演の魅力や役柄を伺ってきました。
ストーリー
スペインのバルセロナ。床屋の息子バジルと宿屋の娘キトリは恋仲だが、キトリの父親ロレンツォは金持ちのガマーシュとの結婚を思惑し、2人の仲を許そうとしない。一方で、騎士物語にとりつかれているドン・キホーテは、キトリを夢に見た美しいドゥルシネア姫だと思い込んでしまう。そんな中、騒ぎが起こり恋仲の2人は逃げ出して、ジプシーの宿営地に紛れ込む。そこに、ガマーシュ、ロレンツォ、ドン・キホーテたちがやってくる。ジプシーたちが人形劇を披露すると、ドン・キホーテは人形劇を本当のことだと思い、劇中の敵役に飛びかかる。慌てた役者たちの顔から人形の仮面が落ち、キトリとバジルの顔があらわに。彼らはまたも逃げるはめに・・・バジルが一計を案じて死んだふりをし、キトリは涙ながらにドン・キホーテに正義の復活を訴える。ドン・キホーテはロレンツォに哀れな恋人たちを祝福するよう迫る。バジルが“生き返り”、2人は幸せに包まれる。館の庭園でバジルとキトリの結婚式が盛大に行われる。
東京バレエ団のソリスト「中川美雪(なかがわみゆき)」の魅力とは
期待の若きバレエダンサー!うっとりするほど美しい踊りで魅了
滋賀県大津市出身。6歳よりバレエを始める。上海市舞踊学校バレエ科に約2年間留学、朱美麗に師事。2012年に東京バレエ団に入団し、同年、世界バレエフェスティバル・ガラ公演での『白鳥の湖』第2幕よりで初舞台を踏む。すらっとした長い手脚から繰り出される表現力豊かな踊りで、バレエファンを惹き付けている。2020年4月にソリストに昇格し、2020年9月に開催される東京バレエ団『ドン・キホーテ』では、宿屋の娘・キトリの友人役を演じる予定。
主なレパートリー
『くるみ割り人形』コロンビーヌ、中国、“子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』”度胸の精、白い猫、『エチュード』白の舞踊手、ブルメイステル版『白鳥の湖』バ・ド・カトル、花嫁候補、チャルダッシュのソリスト、『ラ・バヤデール』パ・ダクシオン、影の王国第1ヴァリエーション、『タムタム』、『ザ・カブキ』、『ギリシャの踊り』、『春の祭典』、『ドン・ジョヴァンニ』第2ヴァリエーション、『ペトルーシュカ』、『ドン・キホーテ』セギディーリャ、マラーホフ版『眠れる森の美女』カナリアの精、フロリナ姫、『中国の不思議な役人』、『ジゼル』ぶどう狩りの娘たち、ウィリたち、『ラ・シルフィード』、『パキータ』、『スプリング・アンド・フォール』、『セレナーデ』 ほか多数
公演情報:東京バレエ団『ドン・キホーテ』全2幕
- 開催日
- 2020年9月26日(土)13:30
2020年9月26日(土)18:30
2020年9月27日(日)14:30
- チケット料金
- S席11000円、A席9000円、B席7000円、C席5000円、D席4000円、E席3000円
※チケットの再販売は2020年9月11日(金)10:00からを予定しております。詳細は公式サイトをご参照ください
- 会場
- 東京文化会館
- 主催
- 公益財団法人日本舞台芸術振興会
- 後援
- 一般社団法人日本バレエ団連盟
- ホームページ
- 公演の詳細はこちら
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PHOTO&MOVIE/MANABU SANO、WRITING/MEGUMI OGURA