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ここから舞台がはじまる!「東京バレエ団」稽古場潜入レポート

更新日:2020/09/12

古典からコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを誇る、日本の代表的なバレエ団のひとつ「東京バレエ団」。世界的振付家によるオリジナル作品なども生み出し、海外公演数は実に34カ国775回を数える。今回特別に、2020年9月上演予定の『ドン・キホーテ』のリハーサルに、オズモール編集部が潜入してきました! 稽古場内の様子など、華やかな世界の裏側をちょっぴりご紹介します。

『ドン・キホーテ』 Photo by Kiyonori Hasegawa

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本館外観の様子 Photo by Kiyonori Hasegawa

憧れのバレエ団の稽古場に特別潜入!

オズモール編集部が今回お邪魔したのは、東京・目黒にある「東京バレエ団」の新館スタジオ。まるでヨーロッパの邸宅を彷彿とさせる外観に、早速目を奪われました。ロビーには豪華なシャンデリアが輝き、地下には陽光が差し込むテラスが施され、貴族の屋敷に招かれたような気分に・・・。バレエ団にはAからDまで4つのスタジオがあり、バレエ学校生の稽古場としても使用されている。リハーサルが行われたAスタジオは、広さ約560平方メートルもあり、日本最大級の規模なのだそう!

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Dスタジオの様子

芸術監督・斎藤友佳理が作り上げる『ドン・キホーテ』

見学したリハーサルは、2020年9月上演予定『ドン・キホーテ』のコール・ド・バレエ(群舞)の1シーン。バレエダンサーそれぞれの踊りをチェックし、手先から表情に至るまで細かく指示を出していたのは、芸術監督を務める斎藤友佳理(さいとうゆかり)さん。目が10個くらいあるのではと思ってしまうほど、一瞬の動きも見過ごすことのない的確なアドバイスに、夢中になって見入ってしまいました。そしてなにより、1人ひとりがプリンセスのように美しく、その容姿から表現される踊りに目を奪われました。

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特別にポージングを披露。若きバレエダンサーにうっとり

リハーサル終了後はDスタジオに移動して、特別にソリスト・中川美雪(なかがわみゆき)さんのポージングを見せてもらえることに。花柄のレッスンウェアがとても上品で、うっとりするほど長く美しい手脚に見とれてしまいました。『ドン・キホーテ』で演じるのは、宿屋の娘・キトリの友人の1人で、キトリの恋を応援する役柄なのだそう。にっこりと可愛らしい笑顔も印象的で、彼女の踊りが観られる9月の公演が待ち遠しくなりました!

東京バレエ団『ドン・キホーテ』のストーリー

スペインのバルセロナ。床屋の息子バジルと宿屋の娘キトリは恋仲だが、キトリの父親ロレンツォは金持ちのガマーシュとの結婚を思惑し、2人の仲を許そうとしない。一方で、騎士物語にとりつかれているドン・キホーテは、キトリを夢に見た美しいドゥルシネア姫だと思い込んでしまう。そんな中、騒ぎが起こり恋仲の2人は逃げ出して、ジプシーの宿営地に紛れ込む。そこに、ガマーシュ、ロレンツォ、ドン・キホーテたちがやってくる。ジプシーたちが人形劇を披露すると、ドン・キホーテは人形劇を本当のことだと思い、劇中の敵役に飛びかかる。慌てた役者たちの顔から人形の仮面が落ち、キトリとバジルの顔があらわに。彼らはまたも逃げるはめに・・・バジルが一計を案じて死んだふりをし、キトリは涙ながらにドン・キホーテに正義の復活を訴える。ドン・キホーテはロレンツォに哀れな恋人たちを祝福するよう迫る。バジルが“生き返り”、2人は幸せに包まれる。館の庭園でバジルとキトリの結婚式が盛大に行われる。

公演情報:東京バレエ団『ドン・キホーテ』全2幕

開催日
2020年9月26日(土)13:30
2020年9月26日(土)18:30
2020年9月27日(日)14:30
チケット料金
S席11000円、A席9000円、B席7000円、C席5000円、D席4000円、E席3000円
※チケットの再販売は2020年9月11日(金)10:00からを予定しております。詳細は公式サイトをご参照ください
会場
東京文化会館
主催
公益財団法人日本舞台芸術振興会
後援
一般社団法人日本バレエ団連盟
ホームページ
公演の詳細はこちら

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PHOTO&MOVIE/MANABU SANO、WRITING/MEGUMI OGURA

※記事は2020年9月12日(土)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります