『ディズニー・ファンタジア・コンサート』などで演奏も!注目のピアニスト清塚信也さんを直撃

清塚信也

テレビドラマや映画の吹替え演奏などで活躍しているピアニスト清塚信也さん。心に響く演奏に加えクールなルックスも魅力で、バラエティー番組や音楽番組に多数出演し俳優デビューも果たす、今注目したいアーティスト。そんな清塚さんのことをもっと知りたい!と、ご本人を直撃。音楽に対する思いやコンサートのことなど、その魅力を探ってきた!

Kaz.Sasaki

更新日:2017/04/18

ピアノの先にあるものは”人に喜んでもらえる音楽を届けたい”という思いだった

—現在、テレビや映画など幅広い分野で音楽活動されているのですが、ピアノを始めてから今に至るまでに実感した転機はありましたか?

5歳でピアノを始めて、18歳までは大人に敷かれたレールの上を進んでいました。でも、本当に自分はピアノを好きでやっているのかどうか疑問だった。それで、そこから逃げるようにしてモスクワに行って、2年間を過ごしたんです。この2年間のうちに「人のために音楽をやりたい」と思うようになりました。

ドラマ『のだめカンタービレ』での吹き替えが大きな転機に

——「人のための音楽を」と思うことで何かアクションを起こされたのでしょうか?

僕自身、もっと人だかりのできる世界に行かないといけないと思ったんです。それで、モスクワから帰国後、テレビとか映画とか映像に携われるところがないかなと考え、芸能界の門を叩きました。その結果、2006年のテレビドラマ「のだめカンタービレ」で玉木宏さんの吹替え演奏をすることになり、そこからどんどん環境が変わり音楽の幅も広がりました。

清塚信也

メインテーマを手がけたドラマ『コウノドリ』では俳優としても出演

——ウォルト・ディズニーの映画『ファンタジア』のクラシックコンサート『ディズニー・ファンタジア・コンサート』や大河ドラマ『龍馬伝』 でピアノ演奏したり、ドラマ『コウノドリ』のメインテーマを手がけ俳優としても出演されたり、心境をお聞かせください。

映画やドラマに携わることで、そのファンの方々が僕のコンサートに来てくださるきっかけになるかもしれないし、そのコンサートをきっかけにクラシックに初めて触れるかもしれない。

それでクラシックが遠い存在だった人にも興味を持ってもらって、1曲でも好きな曲を見つけてもらえるとうれしいです。これこそが僕が本当にやりたかったことで、クラシック音楽の世界を広げていくということなんです。だからすごく今は充実しています。

清塚信也

コンサートでは観客のリクエストにこたえて得意の即興演奏を披露することも

——コンサートを開くときに大切にしている信念とは?

自分がやりたいことを先に持っていかないこと、もうこの1つに尽きます。ショーとしては、やっぱり聴いている人のことを考えて表現することがポピュラリティとして必要だと思っています。だから僕は、みなさんが「やってほしい!」ということにアンテナを向けていたいなと思っています。コンサートの前にSNSでリクエスト曲を募り、当日演奏することもあります。演奏直前に曲を1度聴けばだいたい演奏できるので、即興も得意なんです(笑)。

あと、スピーカーを通すと実は音の幅が狭くなるので、楽器そのものが持つ音の迫力を味わってもらうためにも、ピアノにはマイクを付けずアコースティックにこだわっています。それに、その時々の空気や楽器のコンディションによって音の振動の仕方が変わってくるので、マイクを通さないことで僕自身が鍵盤を叩く強さで音を調整できるんです。

——コンサートでは毎回新しい試みをされるそうですが、今回はどんなことを考えていますか?

プログラムに関しては最後の最後まで悩むところですね。何かしらのおもしろいことはやりたいなと思っています。あと、MCやトークというのも大事にしています。硬くならないように、その場のひらめきで笑いを求めてやっています(笑)。

クラシックは誰でも楽しめる音楽だからみんなにもっと身近に感じてほしい

——ユーザーのみなさんに向けてメッセージをお願いします。

クラシックは人の心を動かす深みがあるものだし、それでいて決して特別なものでなく身近に楽しめるものです。クラシックのコンサートに行くのに構えてしまう方もいるかもしれないのですが、僕のコンサートには、フラッと立ち寄る感じで気軽にお越しください。そしてクラシックやピアノを楽しんでもらえるとうれしいです。

――どうもありがとうございました。

クラシックの名曲はもちろん、「Baby,God Bless You」や「代償」など、ドラマのテーマにもなっているオリジナル曲もまた名曲といえそう。聴く人に最高の音色が届くようにと繊細な指先から紡ぎ出された旋律は、コンサートでしか味わえない感動の生音。どれも心にジーンと響く名曲といえる。上質の音楽に楽しいトークを交えたコンサートでクラシックの世界を存分に楽しんで。

PHOTO/Rou Mochizuki

■『清塚信也コンサートツアー2017 ―KIYOZUKA―』

清塚信也

<公演情報>
『清塚信也コンサートツアー2017 —KIYOZUKA—』
開催日程/2017/5/21(日)関内ホール(横浜)、6/2(金)紀尾井ホール(東京)など全国10公演

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※記事は2017年4月18日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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