気分転換やストレス発散には、涙なしでは観られないミュージカルを鑑賞をするのがおすすめ。そこでOZでは、ミュージカルを鑑賞したことがあるOZ読者100人にアンケートを実施しました。今回は「泣けるミュージカル」上位3作品を発表! 選ばれた理由や公演動画をチェックして、気になる作品を見つけてみて。
第1位『レ・ミゼラブル』
愛と信念が渦巻く壮大なヒューマンドラマにに涙が止まらない
2012年に映画化もされたミュージカル『レ・ミゼラブル』は、主人公のジャン・バルジャンが司教の銀の食器を盗もうとするところから始まる、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーの大河小説。心優しいジャン・バルジャンの優しいがゆえの苦悩と報われない愛情に、幕が進むにつれて涙が止まらなくなるはず。美しい音楽と迫力ある歌声も、切ないストーリーをいっそう盛り上げてくれる。
【あらすじ】
1815年、フランス。パンを盗んだ罪で19年間投獄されていたジャン・バルジャンは、ジャベールから仮出獄を言い渡される。世間の冷たさにバルジャンの心は荒み、再び盗みを働いてしまう。その罪を見逃し赦してくれた司教の真心に触れた彼は、 身も心も生まれ変わろうと決意し、過去を捨て、市長となるまでの人物になった。そんな折、不思議な運命の糸で結ばれた女性ファンテーヌと出会い、彼女から愛娘コゼットの未来を託され、ジャベールの追跡をかわして、バルジャンはパリに逃亡した。宿屋に引き取られていたコゼットを見つけ引き取り、彼女に限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげる。時は流れ、1832年パリ。下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発。誰もが激動の波に呑まれていく・・・。
読者のコメント
・「民衆の歌」を聴いたら、涙が込み上げてきました。
・全員でコーラスする場面が悲しいというよりも、鳥肌が立つような感じで涙が出てきました。
・『レ・ミゼラブル』は何度観ても必ず泣き、観る度に泣くシーンが増えていく作品です。最後のシーンはもちろんのこと、1幕最後の「One day more」では、そのカンパニーから溢れるエネルギーに心震わされ、登場人物がそれぞれの想いを胸に、明日を信じて懸命に生きていることに感動し、涙を流さずにはいられません。
第2位『ノートルダムの鐘』
人間の感情を深く掘り下げた、切なくも美しい愛の物語
原作は『レ・ミゼラブル』の作者であるヴィクトル・ユゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」。ノートルダム大聖堂の鐘楼に住むカジモドは、美しくて優しいエスメラルダと出会い強く惹かれていく。カジモドの純粋さと対比するように登場人物が抱く愛情や憎しみ、光と影の両極端を描いた大人のためのミュージカル。舞台上にはステンドグラスや重厚感のある鐘は、パリの大聖堂の中にいるかのように感じさせ、物語の中に引き込まれていくはず。
【あらすじ】(劇団四季『ノートルダムの鐘』より)
15世紀末のパリ、ノートルダム大聖堂の聖職者フロローに引き取られ、その容貌から鐘突き塔に閉じ込められたカジモド。祭りの日、ジプシーの踊り子エスメラルダに出会い、恋をする。美しいエスメラルダに邪悪な欲望を抱いたフロローは、警備隊長フィーバスにジプシーの排除を命じるが、フィーバスもまたエスメラルダに心奪われていく。入り組んだ愛憎の連鎖の結末は・・・。
読者のコメント
・カジモドとエスメラルダの最期の会話やナレーションが切なく悲しくなります。
・冒頭「ノートルダムの鐘」のコーラスがいつも心にグッときます。
・ノートルダムの鐘を突くことだけにしか人間として認めてもらえない主人公の悲しさを歌ったシーンに涙が止まりません。
第3位『ミス・サイゴン』
愛する人のために懸命に生きる姿に涙!心の琴線に触れるテーマ曲にも感動
ベトナム戦争末期で戦禍の激しいサイゴンの街を舞台に、両親を失った少女キムとアメリカ兵クリスが出会い、懸命に生きる物語。愛する人に思いを馳せ、夢を諦めないキムのひたむきさに心が打たれる。また、『レ・ミゼラブル』を作り上げたアラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルクによる流麗な音楽も素晴らしい。「我が心の夢」、「世界が終わる夜のように」、「命をあげよう」、「世界が終わる夜のように 」、「今も信じている (I Still Believe)」など、愛する人に向けた気持ちや社会への怒りなどを謳った曲はどれも感動的!
【あらすじ】
1970年代のベトナム戦争末期、戦災孤児の少女キムは、陥落直前のサイゴン(現ホー・チ・ミン市)で、アメリカ兵クリスと恋に落ちる。お互いに永遠の愛を誓いながらも、米兵救出のヘリコプターの轟音に2人は引き裂かれる。クリスはアメリカに帰国後、エレンと結婚。一方、バンコクに逃れたキムはクリスとの子タムを育てながら懸命に生きていた。そんな中、戦友ジョンからタムの存在を聞いたクリスはエレンとバンコクへ。キムはそこでエレンと出会ってしまう。クリス、キム、エレン、彼らの想いは複雑に交錯し、キムは愛するタムのためにある決意を固めた。
(2016年10月オズモール「帝国劇場 ミュージカル『ミス・サイゴン』」掲載ページより引用)
読者のコメント
・ヒロインが愛する人を想い熱唱する場面に感動しました。
・終盤のキムが運命に振り回されても強く生きていこうとする姿に涙しました。
・戦争に翻弄されて愛した人と引き離されてその子の存在すら知らせる事ができない悲しみに、心が締め付けられる思いでした。
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WRITING/MAKIKO FUNASAKA