1973年に渋谷PARCOに誕生して以来43年間、多くの観客やクリエーター、俳優に愛されてきた「PARCO劇場」。2016年に渋谷PARCO建て替えのため休館していた本劇場が、636席という親密な空間と迫力の臨場感を実現した演劇専用の中劇場として2020年1月24日に復活した。こけら落とし公演後、14作品のオープニング・シリーズ公演がスタートする。演劇ファン待望の新生「PARCO劇場」で、世界水準の舞台を目の当たりにする瞬間に出会って。
撮影/尾嶝太
演劇界に輝かしい歴史を刻んだ「PARCO劇場」
後世に名を残す数々の名作も上演
旧「PARCO劇場」は、1973年の渋谷PARCO開店と同時に開場。当時は「西部劇場」という名称で、2016年までの43年間、プロデュース公演の先駆けとして約1200作品を上演。渋谷PARCOの原点である「街づくり」「情報発信」「インキュベーション」を信念に、時代の流れを読みながら、劇場のプロデューサーがクリエーターや俳優と膝詰めで作品を創り上げるという独自の公演制作を行ってきた。
数ある作品の中には、いまだに語られている伝説の公演も。木の実ナナ&細川俊之主演の『SHOW GIRL』シリーズ、山崎務主演の『ピサロ』ほか、美輪明宏は寺山修司作『毛皮のマリー』で多くの観客を魅了した。その後、つかこうへい、宮本亜門、宮藤官九郎、三谷幸喜などの素晴らしいクリエイターたちとの出会いにより、「PARCO劇場」を代表する名作が次々と誕生することに。新たな息吹を吹き込まれた「PARCO劇場の第二幕」で、これからどんな作品が生まれるのか・・・お楽しみに!
客席数が636席へ、舞台空間も大きく拡張
客席と舞台の一体感が素晴らしい!
旧劇場の458席から636席に客席数を増やし、舞台空間も大きく拡張した新生「PARCO劇場」。舞台の横幅、奥行き、舞台開口部の高さも従来より大きくなり、クリエーターと俳優を刺激する創造空間へ。よりダイナミックな演出が可能な劇場へと進化した。客席数を増やしつつも、旧劇場を継承する舞台と一体感のあるワンスロープのプレミアムシアターを実現。臨場感あふれる刺激的な演劇体験を味わえる。
PARCO劇場オープニング・シリーズが始まる
全14作品を豪華にラインナップ!
新生「PARCO劇場」では、1月24日よりこけら落とし公演が始まっており、3月13日からは全14作品のオープニング・シリーズが上演される。その一作目を飾るのは、渡辺謙主演の『ピサロ』。35 年前、本戯曲でインカ王アタワルパを演じた渡辺謙がピサロ役に挑む。5月13日からは、故・森繁久彌が愛した伝説の人情喜劇の傑作『佐渡島他吉の生涯』が、佐々木蔵之介主演で蘇る。さらに、6月中旬から8月下旬にかけて『大地』、三谷幸喜の『ショーガール』、三谷文楽『其礼成心中』といった三谷作品を3カ月連続で上演。その後も人気クリエーターと大物俳優の豪華共演がぞくぞくと登場するので、観たい作品がたくさんあるかも。ワクワクしながら新しい劇場へ足を運んで。
PARCO劇場オープニング・シリーズ 第2弾『佐渡島他吉の生涯』全席指定チケットにランチ付きがお得
GWも終わり、日々のストレスが溜まってきた5月中旬~6月上旬。まずは渋谷駅ハチ公口から徒歩5分の渋谷PARCO7階にある人気焼肉店「渋谷焼肉KINTAN」へ。こちらでいただくのは、豪華焼肉のランチコース。牛タンや仙台牛などこだわりの極上肉7種を堪能し、元気をチャージ。ランチ後は8階にあるPARCO劇場へ移動し、『佐渡島他吉の生涯』を観劇。破天荒だけど家族思いでチャーミングな「他ぁやん」に感情移入しながら、笑って泣いて一緒に怒って・・・観劇後は心がスカッと晴れるはず。日頃のモヤモヤをスッキリできるから、女友達を誘っておでかけして。
【東京・渋谷】PARCO劇場
- スポット名
- PARCO劇場
- 電話番号
- 0334775858 0334775858 (パルコステージ)
- 住所
- 〒1508377 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 8F Map
- 交通アクセス
- JR山手線・埼京線、京王井の頭線、東急東横線・田園都市線、東京メトロ銀座線・半蔵門線渋谷駅より徒歩5分
- 総座席数
- 636
- 主な施設
- カフェ(ホワイエ内)
- ホームページ
- PARCO劇場の詳細はこちら
WRITING/MACHIKO MIYATA