ハニカミ笑顔の戦略家!アグレッシブなプレーが持ち味のPG・藤井祐眞選手/川崎ブレイブサンダース

更新日:2019/01/30

インタビューと撮り下ろしフォトで今注目のプロアスリートを徹底解剖する「OZmallアスリートコレクション」。競技についての熱い想いを語ってもらったり、宝物や最近のマイブームなどを教えてもらったり・・・。競技中には見せない素顔も大公開します! 今回はB.LEAGUE「川崎ブレイブサンダース」で活躍する藤井祐眞(ふじいゆうま)選手にお話を伺ってきました。

2016年にスタートしたプロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」。設立1年目から活躍し、2017-18シーズンにはベスト6thマン賞(※)を受賞している川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞選手に、練習後の体育館の控室でインタビュー。高校時代にはウィンターカップで79得点という大会史上最多得点記録を残すなど、アグレッシブな印象も強い藤井選手に、プレーのことはもちろん、素顔が覗くプライベートな話題まで聞いた。

※ベンチスタートの選手の中で特に好成績を残す「シックスマン」の中で、最も活躍した選手に贈られる賞

ポイントガードはコート上の司令塔

相手のボールを奪ってそのままゴールに持ち込んだり、どちらのチームのボールでもないルーズボールをコート外までジャンプして追いかけるなど、エネルギッシュなプレーが印象的な藤井選手のポジションはポイントガード。どんな役割なのだろう。

「ポイントガードというのは、コート上の司令塔です。チームにキャプテンはいますが、コート上でリーダーシップをいちばん発揮するのはポイントガードです。オフェンスだったら、攻撃の組み立ての起点になる。ただプレイスタイルはさまざまで、人によって自分でガンガン点を取りにいく人もいれば、コート全面でディフェンスをがんばるポイントガードもいます」

藤井選手のスタイルは?

「高校時代は自ら点を取りに行くオフェンス中心のスタイルでしたが、今はどちらかというと、組み立てを考えたり、相手陣地でボールを奪うディフェンスの方に重きを置いています。点を取ることよりも、チームプレーとしての戦略を考えています」

人との出会いを自分の力に

プロになれたのは「運」だとコメントしている藤井選手。その言葉の真相を尋ねてみた。

「僕の中学時代の先生がとても指導熱心で、部の先輩たちもすごく上手な人ばかりでした。そこで練習できたことが成長に繋がりました。それから、僕の学年は2人しかいなくて、先輩が引退した後はつらいときもあったのですが、全国大会まで行けたんです。そこで藤枝明誠高校からオファーをいただくことになった。そしてそこでも全国大会に行くことができました」

---環境に恵まれていたと思っている?

「ラッキーだなって感じです。実力以上のことに恵まれたというか。運が今に繋がっているんじゃないかと思います。その後も、川崎ブレイブサンダースの前身の東芝ブレイブサンダース神奈川のときに、機会に恵まれて1年目から試合に出て経験を積ませてもらったというのもあります」

学生時代は非モテだった!?27歳の藤井選手の恋愛事情とは

男子バスケ部というと学生時代はモテモテのイメージ。でも藤井選手からは意外な答えが。

「え!モテます?(笑) 僕の行っていた高校は8対2くらいの割合で男子が多かったのですが、サッカー部がモテてました。静岡だったのもあるのかな・・・。サッカー部はすごく人気がありましたけど、バスケ部はそうでもなかったですよ。中学生のときは全員が坊主でしたし。だから学生時代にモテたという思い出はないです」

ここで、アスリートコレクションの共通質問! 勝ったとき、負けたとき。恋人にはどう接してほしい?

「勝ったときは普通に『今日はよかったね』、負けたときは『おつかれさま』くらいで。波があるより、普通にしてくれたほうがありがたいです。シーズンは長いので、毎回いろいろな感情を出されていたら、こちらも疲れてしまうので。プレーについては言われたくないです。でもグチはちょっと聞いてほしいかも(笑)」

運がよければハイタッチも!B.LEAGUEはファンとの距離の近さが魅力

数年前までのバスケ界からは想像していなかった盛り上がりを見せるB.LEAGUE。平日の仕事帰りにも観戦に立ち寄れるくらいもっとメジャーになってほしいと考える藤井選手に、バスケ観戦の魅力を聞いてみた。

「バスケットは、サッカーや野球とは違って、選手とファンとの距離が近いです。だから選手を見るというより、会える感覚だと思います。コート自体も近いので、アップ中に大声で名前を叫んでくれたりすると、よくわかります。それから、僕らのチームは、試合後の“お見送り”という伝統があって、選手がお客さんをお見送りするんです(※)。そこではお客さんとハイタッチもしていますし、叫んでもらえればできるだけ手を振って答えます。ぜひ遊びに来てほしいです。優勝目指して、僕自身、昨年以上を目指してがんばっています」

※選手によるお見送りは時期により開催されない場合もあり

学生時代はモテなかったと振り返る藤井選手だけど(気づかなかっただけでは?)、現在は年上の女性のファンが多いそうで、それも頷けるナチュラルさが漂っていた。プロになれたことを、「運」だと話す姿にも、謙虚さと周囲への感謝の思いが伝わってきた。盛り上がりを見せるB.LEAGUEを引っ張る存在になるであろう藤井選手からますます目が離せない。

もっと知りたい!藤井選手に1問1答

Q1.ニックネームを教えてください 「ユーマ、ビンビ」
Q2.座右の銘を教えてください 「運否天賦」
Q3.長所/短所をそれぞれ教えてください 「長所:あきらめない気持ち/短所:あきらめが悪い」
Q4.これがないと生きていけないというものはなんですか? 「バスケとお金」
Q5.チャームポイントはどこですか? 「試合会場で見つけてください」
Q6.休みの日はなにをしていますか? 「寝て過ごします」
Q7.朝ごはんはなにを食べることが多いですか? 「みそ汁、たまごかけごはん」
Q8.今はまっているものを教えてください 「競馬、麻雀」
Q9.人から言われると嬉しい言葉はなんですか? 「褒められると嬉しいです」
Q10.いちばんの宝物を教えてください 「俺の生きた道」
Q11.寝る前にしていることはありますか? 「アラームのセット」
Q12.バスケットボール選手になっていなかったら、なにになりたかったですか? 「サッカー選手」
Q13.自分にとってバスケットボールとはどのようなものですか? 「例えようのないモノ」
Q14.自分のプレーで注目してほしいところを教えてください 「ルーズボール=球際のプレー」
Q15.OZmall読者にひと言! 「チーム一丸となって戦っている姿を見に来て下さい!! バスケットボールを通してみなさんと同じ時間を過ごしていけたらいいと思っています。みなさんで川崎を盛り上げていきましょう」

藤井選手に会える場所

ホームアリーナ
川崎市とどろきアリーナ
住所
川崎市中原区等々力1-3
アクセス
東急東横線ほか武蔵小杉駅で下車し、川崎市営バスに乗り換え。とどろきアリーナ前停留所より徒歩1分
川崎市とどろきアリーナへの行き方

PROFILE

藤井祐眞(ふじい・ゆうま) 
1991年生まれ 島根県出身
身長178cm/体重75kg
ポジション:PG・SG
A型

2014年に現在の所属チームの前身である「東芝ブレイブサンダース神奈川」へ加入し、ルーキーながらその年のオールスターゲームに選出。アグレッシブなプレーが持ち味で、ルーズボールの競り合いやディフェンス時に見せる粘り強さでチームを牽引している。また、得点力の高さにも定評があり、高校在学時に出場したウィンターカップでは1試合で79得点を獲得。大会史上最多得点記録を塗り替えた。

PHOTO/YOHEI TOKUDA WRITING/FUMI MOCHIZUKI

※記事は2019年1月30日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります