2018年冬、平昌五輪や世界選手権でフィギュアスケートに恋におちた女性に観て欲しいアイスショーが開催する。40周年記念公演となる今年は演目、演出、出演スケーターすべてが豪華! そのスケーティングスキルの高さ、華麗な高速スピンで世界を沸かせたバンクーバー五輪代表・小塚崇彦さんも、4月28日からの横浜公演を皮切りに全公演に出演する。そこで『プリンスアイスワールド2018』の魅力や思い出を小塚さんに伺った。
テレビでは味わえない迫力・風・音。横浜公演はスケーターと観客がひとつになれる親密な会場
40年の歴史を持つプリンスアイスワールドは、現役で活躍する選手やプロスケーターたちがこれを観て、いつか自分もこの舞台に立ちたいと思っていたと口々に答えている憧れの舞台。テレビの画面では味わえない、アイスショーの会場に足を運ぶその魅力とは?
小塚:迫力、スピード、風。五感で楽しめるのが現地で観る醍醐味です。あとは音。滑っているときの音、ジャンプの着地音とか、自分の好きな音を見つけてもらえたら嬉しいです。横浜公演のKOS É新横浜スケートセンターはコンパクトなので客席からスケーターたちがすごく近くに感じられると思いますよ。滑る僕たちも会場との一体感を感じやすい会場です。お客さんの拍手や歓声は、もちろん聞こえます。表情まで見えてますよ!
リンクサイド越しに出演者たちと会える!プリンスアイスワールドにしかない「ふれあいタイム」
プリンスアイスワールド恒例の人気企画が、リンクサイド越しに花束やプレゼントを手渡しできる「ふれあいタイム」。小塚さんも「ここにしかない企画」だと言う。
小塚: 「小塚くーん!」と手を振ってもらったり、お客さんの生の声が聞けて楽しいんです。「今日のフィナーレの振り、間違えてたね」とか「やっとできたじゃん!」とか。
複数回通ってくださる方たちの愛情ですねと伝えると、小塚さんは「そうなんですよ」と笑う。
小塚:みんなと踊るときに右手と左手とか回転数を間違えるとお客さんの方もわかっていて。変に直しても目立つので、僕も自信満々に直さない(笑)。「がんばって!」と温かいまなざしや言葉をいただくことが多いです。今年はしっかりと事前に振りを入念に練習し、安心して楽しんでいただけるようがんばります!
※横浜公演のふれあいタイムは「エキサイティングシート」と「SS席」のお客様のみ参加可能
5歳で初めて見たプリンスアイスワールド。プロポーズの場所、引退後のショー復帰の舞台もここだった
これまで何度も出演する中で、スケーターとしての節目ごとにプリンスアイスワールドがあった小塚さん。1年間会社員に専念し、ふたたびリンクに戻ったときの復帰ショーも去年のプリンスアイスワールドだった。
小塚:あのときは緊張しました。スポットライトの中で滑るってこういうことだったなとか、練習とは違う「人と繋がりながら滑る」というライブ感を思い出しました。
小塚さんといえば、リンクの上でのプロポーズも記憶に新しい。そのプロポーズの場所も2015年のプリンスアイスワールドだった。
小塚:当時、いただいた花束やプレゼントの整理を、当時お付き合いしていた今の妻が手伝ってくれていました。彼女が手伝ってくれる日の公演後にメンバーとスタッフさんがサプライズに協力してくれて、ピンスポットが当たるリンク上でプロポーズ。僕が出した手を彼女が取ってくれるまで45秒くらい(体感)あったんですよ。影で見ていた本田武史くんや無良崇人くん、荒川静香さんとかみんなが「あれ。崇彦、やっちゃった?」と心配してくれて。僕も焦りました。結果的にOKをもらえたのでみんなでほっとしましたが、そういう意味でもプリンスアイスワールドは思い出に残るショーなんです。
次の世代にも繋げていきたいプリンスアイスワールド。「まずは自分たちが楽しむ」
今年のプリンスアイスワールドで、演出の今村ねずみさん(THE CONVOY)が小塚さんをイメージした選曲をしているそう。
小塚:演出も他のメンバーとのコラボも楽しみです。プリンスアイスワールドは伝統だけでなく、斬新に前に進んでいる。次の世代にも繋げていきたいです。今年も沢山の笑顔を見られるよう、まずは自分たちが楽しみます。そうすることでお客さんも一緒になって楽しんでもらえると思うので。
小塚さんにとっては20代最後となるプリンスアイスワールド。楽しみにしていますと声をかけると、小塚さんらしい意気込みが返ってきた。
小塚:妻には「30 歳までは成人したとは言えない」と言われています(笑)。 色々と経験値を貯めて、スケーターとしても父親としても、成長できるようがんばります。
【特別プラン】『プリンスアイスワールド2018 』をOZでお得に鑑賞
宇野昌磨のゲスト出演も!小塚崇彦、安藤美姫、村上佳菜子ほか、トップスケーターたちが集結する華やかなアイスショー「プリンスアイスワールド2018 40th Anniversary ~ROAD OF THE ICE~ in YOKOHAMA」が開催。OZではスケーターとのふれあいタイムに参加できるS席鑑賞に、スイーツのお土産が付いたお得なプランをご用意しました。スタースケーターたちが繰り広げるアイスショーで、華やかなゴールデンウィークのひとときを。
PROFILE
- 小塚崇彦(こづか・たかひこ)
- 1989年、名古屋市生まれ。幼少よりフィギュアスケートを始め2005-2006年シーズンのJr.GPファイナルで日本人として初優勝。世界ジュニア選手権優勝。シニア参戦後、2008-2009シーズンにGPシリーズ米大会で初優勝。バングーバー五輪8位入賞。一昨年に現役を引退し、現在はテレビでの解説者としても活躍しながら、スポーツの普及活動に取り組む。
WRITING/YUKO YASUDA PHOTO/AYUMI OOSAKI(OZmall)