21_21 DESIGN SIGHTで、人間の心の中にある「野生」の魅力に着目した展覧会が開催
みんなが同じ世界で、同じような体験をしていく現代社会。その中で、まだ管理され尽くしていない、飼いならされていない心の領域が、どこかに生き残っている。そんな「野生の領域」への道を開くことがテーマという、実験的な展覧会が開催。自分の心の中にある「野生」にふれたら、どんな刺激が生まれるのだろう。
更新日:2017/10/09
現代アートの作品や資料から「野生」のパワーをひも解く試み
2017年10月20日(金)から2018年2月4日(日)まで、東京ミッドタウンのミッドタウン・ガーデンにある「21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)」では、「野生展:飼いならされない感覚と思考」を開催する。現代の表現者たちが持つ野生の魅力に着目して、多彩な作品や資料から「野生の発見方法」をひも解いていこうとするもので、展覧会ディレクターには思想家で人類学者の中沢新一を迎える。
彼は、「私たち人間の内に潜み、『まだ飼いならされていない心の領域』こそが、今まさに大切になってきている『野生』のすみかだ」と言う。その言葉を胸に、いくつかの作品を見てみよう。
写真は、今回の展覧会グラフィックを手がけたアートディレクター・井上嗣也がビジュアルを起こした作品「Wild Series(ワイルドシリーズ)」。一見すると、普通のイラストのように見えるけれど、実は水とオイルの写真を何枚も重ねて、得体のしれない仮想の生き物をつくっているのだとか。大きな目には愛嬌があるけれど、どこか悲しみを背負っているようにも見える。
目には見えないミクロの世界を彫刻で表現した、ガラスアーティストの「野生」
アーティストの青木美歌は、普通の生活の中では目には見えない粘菌、バクテリア、ウイルス、細胞などをテーマにガラスの作品を発表している。今回の作品「あなたと私の間に」は、家族をテーマにした作品だそう。まるで、顕微鏡で拡大した菌類のようなフォルムは、どんな生命のつながりを表しているのだろう。美しいガラスの光沢の中に、作家の「野生」への思いが宿っている。
生命力あふれる動物の姿を粘土彫刻でいきいきと表現する作品も
動物をモチーフにして作品を作り続けているイギリスの現代美術家ステファニー・クエールは、これまでエルメスやコムデギャルソンなどのディスプレーでも作品が使われていて、野性味とともに洗練された個性を感じさせるアーティストのひとり。今回の作品は、粘土を使って制作した彫刻「Old Boar(オールドボア:年老いたイノシシの意味)」。動物の姿を再現しているというより、その野生の力を表現したような作品は、いきいきとした生命力にあふれている。
驚きの工程で制作された現代の道具も!アートを通じて自分の中の「野生」にふれる体験を
ビジュアルアートの分野で活躍する渡邊拓也の作品「道具と作ることのインスタレーション-case1-」は、ずらりと並んだ道具たちの制作過程に注目を。一つひとつは現在の暮らしの中で使われる見慣れた道具だけど、これらはすべて縄文土器と同じ工程で制作されているそう。人間が野生とともにあった時代のクリエーションに近づくことで、見えてくるものがあるのかも。
さまざまなアプローチで「野生の領域」にふれる展覧会は、見ているうちに創造力を刺激して、私の中の野生に気づかせてくれるはず。
「野生展:飼いならされない感覚と思考」の招待券を5組10名様にプレゼント
【応募方法】
① OZmall東京体験公式Twitterアカウント「@OZmall_TOKYOex」をフォローしてください。
② 下記の「Twitterで応募する」ボタンからツイートしてください。
【応募期間】
2017年10月9日(月)10:00~10月16日(月)09:59まで
※上記期間以降の応募に関しましては抽選の対象外となります。
【注意事項】
プレゼントにご応募される前に、下記【プレゼント応募条件】【当選者への通知・お願いについて】をよくお読みいただき、同意のうえ、ご応募いただきますようお願い申し上げます。
【プレゼント応募条件】
Twitterアカウントをお持ちでない方は、Twitterサイトにてアカウントを作成してください。なお、応募受付の確認、当選・落選についてのご質問は受け付けていません。
【当選者への通知・お願いについて】
OZmallより当選者の方には、Twitterのダイレクトメッセージ(DM)でご連絡をさせていただき、プレゼントの発送先に関する個人情報をご登録いただきます。DM内に記載の期間中に、個人情報のご登録をいただけない場合は当選を無効とさせていただきます。
※当選の権利を他人へ譲渡、あるいは換金することはできません。フォーム記入には会員登録(無料)が必要となります。ご了承ください。
野生展:飼いならされない感覚と思考
TEL.03-3475-2121
東京都港区赤坂9-7-6 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2
アクセス:アクセス:都営大江戸線「六本木駅」、東京メトロ日比谷線「六本木駅」、千代田線「乃木坂駅」より徒歩5分
会期:2017年10月20日(金)~2018年2月4日(日)
開館時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日、年末年始(12月26日~1月3日)
入場料:一般1100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
Photo:Masaya Yoshimura
NAOKO YOSHIDA (はちどり)
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