俳優・村井良大さんが、お化け一家のお友達に!?真相を直撃しました

『アダムス・ファミリー』の村井良大さんインタビュー

『アダムス・ファミリー』といえば映画でもおなじみの物語で、そのテーマ曲を耳にすれば、あのお化け一家が目に浮かぶという人も多いはず。同作はミュージカル化されブロード・ウェイで公開、2014年には日本で初演を果たし話題となった。そんな『アダムス・ファミリー』がこの秋再演される。これは注目度大! そこで今回からキャストに仲間入りするという村井良大さんを直撃。作品の魅力について教えてもらいました。

Kaz.Sasaki

更新日:2017/09/21

<ストーリー>
アメリカ・NYのセントラルパークにある屋敷に住むアダムス・ファミリーは、不幸や忌まわしいものが大好きなお化け一家。ある日、娘・ウェンズデーのボーイフレンドで人間のルーカスが、両親を連れてアダムス・ファミリーの屋敷を訪ねる。ルーカスの両親が奇妙なアダムス・ファミリーに困惑。そんな中、ルーカスの母・アリスは手違いで魔法の薬を飲んでしまい豹変し、事態は大混乱へ。そしてウェンズデーとルーカスの恋の行方は・・・。

『アダムス・ファミリー』の村井良大さんインタビュー

どう考えてもおかしなことを真面目にやる。そんな“常識”の感覚の違いがおもしろい

――これまで映画や舞台でもおなじみの『アダムス・ファミリー』ですが、どんな印象がありますか?

あの音楽と手首のキャラクターはすごく印象的ですよね。その2つがあると『アダムス・ファミリー』という感じがします。それから、やっぱりアダムス家の長女の“ウェンズデー”ですね。かなりシニカルな表現やブラックジョークが盛りだくさんで、「いやいやいや、違うでしょ、そんなのおかしいでしょ」ということを普通にやるので、そのあたりがすごくおもしろいですね。あの世界観は、日本にはなかなかないものだな思います。今回映画を改めて見直したんですが、やっぱりすごくおもしろかったです。

——今回のルーカスというのはどんな役柄ですか。また、こういうルーカスでいこうという思いなどありますか。

ルーカスは、まさに思春期の男の子だなと思います。日本人では考えつかないような、「あ、これはよくて、これはダメなんだ」という、少し飛び抜けて常識感覚の違いがある。ちょっとヌケてるようで、本人は真面目に考えているというようなところが、すごくおもしろいです。そういうところが笑いにつながると思っています。いちばん最初にウェンズデーがボウガンで鳩を打ち抜く姿にひと目惚れしてしまうのですが、それをどれだけ真面目にバカらしく言えるか、演じられるかというのがすごく重要だなと。

『アダムス・ファミリー』の村井良大さんインタビュー

主人公だけでなく周囲の雑踏も丁寧に描かれる、そんな演出が好き

——今回、2014年に初演された際のオリジナルキャストの中に、新しく入られることになるのですが、どんな思いでいらっしゃいますか。

かなりの緊張感がありますね。たとえるなら、自分1人で別の会社の会議に出るという感じでしょうか。オリジナルキャストのみなさんは、演出の白井晃さんとタッグを組んでそのカンパニーでお芝居をする経験を何回も重ねられているので、自分とは回数が違う。そこに入っていくには、「これどうですか?」と繰り返し提案をして、いかに自分から新しいものを投げかけるかが大切だと思っています。それがコミュニケーションにもなるのだとも思います。

――演出への期待感についてはいかがでしょうか。

白井晃さんは、光の使い方と周りのエキストラの使い方がとにかくお上手なんです。主人公たちが会話しているシーンで、その周りにある雑踏の風景を丁寧に描くことにこだわられている。舞台というより、映画っぽいイメージです。

物語の主人公の陰には普通に生活している人たち(エキストラ)がいて、その人たちの会話があって人生があって、本来はそれらが普通にそこに存在すべきものなんです。そこを演出されているのがすごいです。いかに自然な演技ができるかというところに導いてもらえるので、役者にとってはありがたいなと思うんです。僕は白井さんの演出がすごく好きです。

『アダムス・ファミリー』の村井良大さんインタビュー

ただ楽しいだけではない。愛について考えさせてくれる充実の物語

——今回、どんな舞台になりそうでしょうか。魅力について教えてください。

家族やカップルで見に来てほしいですね。見終わった後で「おもしろかったね」「あれは変だったね」「いや俺は共感できたな」など感想を言い合って、会話を弾ませてほしいなと思います。2つの家族の物語なのですが、お化けのアダムス家と人間のルーカスとの違いなども感じていただき、そこに共感を抱いてもらえたらうれしいですね。

『アダムス・ファミリー』の中に出てくる登場人物たちはみんな結構ぶっ飛んでいるので笑いの多い舞台なんですが、少し人間くさいところもあるんです。ストレス解消になるようなすっきりする部分もありつつ、なにかを考えさせてくれて、メッセージを残してくれるような作品なので、楽しんでいただけると思います。ぜひ、登場人物たちの性格を覗きに来てください!

***

村井さんからは、お芝居に向き合う真摯な姿勢、舞台にかける静かなる情熱を感じずにはいられない! それだけにミュージカル『アダムス・ファミリー』への期待が高まる。愛に笑いに刺激を求めている人はぜひ、アダムス一家の世界を体験して。

■公演情報

『アダムス・ファミリー』の村井良大さんインタビュー

場所/KAAT神奈川芸術劇場<ホール>(神奈川県横浜市中区山下町281)
期間/2017/10/28(土)〜11/12(日)
料金/S席12000円、A席9000円(全席指定)
アクセス/みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口より徒歩5分、「元町・中華街駅」1番出口より徒歩8分

<作品情報>
台本/マーシャル・ブリックマン&リック・エリス
作詞・作曲/アンドリュー・リッパ
原案/チャールズ・アダムス
翻訳/目黒条、白井晃
訳詞/森雪之丞
演出/白井晃
出演/橋本さとし、真琴つばさ/壮一帆(ダブルキャスト)、昆夏美、村井良大、樹里咲穂、戸井勝海、澤魁士、庄司ゆらの、梅沢昌代、今井清隆、ほか

◆イベント情報
『アダムス・ファミリー』製作発表&楽曲披露イベント開催
日時/2017/10/1(日)13:00〜

ブロードウェイ・ミュージカル『アダムス・ファミリー』は、ホテルの絶景ラウンジでいただくアフタヌーンティーとともに楽しんで。

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※記事は2017年9月21日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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