日本初!オルセー美術館が誇る「ナビ派」の代表作を本格的に紹介する展覧会
19世紀末のパリで、若い画家たちが起こした新しい芸術運動のグループ「ナビ派」。近年、国際的に評価が高まっているこの「ナビ派」の作品を、日本で初めて本格的に紹介する展覧会が始まる。当時の前衛的な作品が、100年以上たった今でもモダンに感じられるって、新鮮!
更新日:2017/01/24
フランス近代美術の殿堂・オルセー美術館の世界的な「ナビ派」コレクションから約80点が一堂に
2017年2月4日(土)から5月21日(日)まで、丸の内の三菱一号館美術館では「オルセーのナビ派展:美の預言者たち―ささやきとざわめき」を開催。この展覧会は、19世紀末の革新的な芸術活動だった「ナビ派」の作品を、日本で初めて本格的に紹介するもの。
「ナビ」というのは、聖書にも使われたヘブライ語で「預言者」を意味する言葉なんだとか。1880年代末のパリで出会った若い画家たちが集う「ナビ派」は、新しい芸術表現をめざして次々に革新的な作品を作り出していたそう。彼らはまさに、20世紀美術の「美の預言者」だったのかも。
今回は、印象派と並んで世界的な収集を行ってきたフランス近代美術の殿堂・オルセー美術館のナビ派コレクションの中から、代表的な作品が80点(油彩約70点・素描約10点)も展示される。
「ナビ派」は、後期印象派の巨匠ポール・ゴーガン(ゴーギャン)に影響を受けた色彩表現、そして、平面的な色の使い方と高い装飾性がその特徴。
さらに、室内や子どもなど身近な日常をモチーフにした親しみやすさがある一方で、夢や眠り、宗教、魔術といった非現実なテーマも扱っていて、多彩なテーマも魅力のひとつに。
例えば、展覧会のポスターに「格子柄のブラウス」という作品が採用されているピエール・ボナールは、日本美術の影響を強く受けているそうで、平面的で装飾的な明るい色彩表現は、私たちにも親しみやすいはず。
ほかにも、「フォーヴィスム(野獣派)」を思わせるような激しい色彩の作品や、抽象的な美術作品など20世紀を先取りして描いていた「ナビ派」の画家たち。洗練された装飾性やテーマを掘り下げる深い精神性など、これまであまり知られてこなかった「ナビ派」の魅力を、この機会に堪能して。
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オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき
TEL03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館
アクセス:JR「東京駅」丸の内南口より徒歩5分、JR「有楽町駅」国際フォーラム口より徒歩6分、都営三田線「日比谷駅」B7出口より徒歩3分、東京メトロ千代田線「二重橋前駅」1番出口より徒歩3分、有楽町線「有楽町駅」より徒歩6分、丸ノ内線「東京駅」より徒歩6分
会期:2017年2月4日(土)~5月21日(日)
開館時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週の平日は20:00まで)
休館日:月曜(ただし、3月20日、5月1日、15日は開館)
チケット:前売券/一般1500円、当日券/一般1700円、高校・大学生1000円、小・中学生500円
NAOKO YOSHIDA (はちどり)
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