ニューヨークのライブバーを疑似体験!観客大熱狂のロックミュージカルが日本初上陸
ニューヨーク、韓国で多くの観客を熱狂させた話題のミュージカル『マーダー・バラッド』。愛した男にふられ、正反対の道を歩む新しい恋人と出会い家庭を持った女が、夫と娘と幸せに暮らす中、元彼と再会し平穏な日々が揺らいでいくという物語。登場人物は、三角関係にもつれる男女、それをかたわらで見つめる女の4人のみ。ライブバーを舞台に、全編通して生演奏&歌だけで物語が展開していく斬新さがおもしろい。
更新日:2016/11/01
そんな『マーダー・バラッド』が2016年11月、ロンドンに続き日本に上陸! 初演を前に開催された制作発表会に潜入。演出家の上村聡史さんとキャストの中川晃教さん、平野綾さん、橋本さとしさん、濱田めぐみさんの熱い声を聞いてきた。
情感の込もったパワフルな歌声が一瞬のうちに観客を引き込んでしまう
会見は一般のオーディエンスも同席する中、キャスト4人によるミニライブからスタート。バンドの生演奏をバックに濱田めぐみさんが抜群の歌唱力でオープニングナンバーを歌い始めた瞬間、一瞬のうちに危うい『マーダー・バラッド』の世界に引き込まれてしまう。全5曲が披露された約15分間のライブでさえも臨場感たっぷり。超クールでオシャレな舞台への期待がグッと高まる。本番では全41曲を90分間ノンストップで歌い上げるというから、かなりエキサイティングで楽しい体験ができるに違いない!
ミニライブのあとの制作会見では、演出家&キャストのみなさんが舞台に勢揃い。中川さんは「4人だけで物語を進めていく。それがこの作品の醍醐味かなと思ってワクワクしています」と意気込みを語る。4人のハーモニーの美しさについても触れ、“今までに見たことがないようなロックミュージカル”を思わせた。かつて役者に憧れ今はバーの経営者として自由に生きる“トム”を演じる中川さんの、ワイルドで色っぽい演技にも注目したい。
キャスト4人のハーモニーの美しさも見どころのひとつ
物語の進行役にもなるバーテンダーを演じる濱田めぐみさんは、「“事実は小説より奇なり”。舞台上はある意味、虚構の世界なのですが、私たち役者は本当にリアルにその事件を感じ、衝動で人を殺そうとしたり憎んだり喜んだりという『マーダー・バラッド』の世界を、舞台上で4人はまざまざと実感しています。最高のものをお届けしたいと思っています」と期待感高まるメッセージをくれた。
虚構の世界をリアルに体験できるロックミュージカル
歌手を夢見て2人の男の間で揺れ動く“サラ”を演じる平野さんは、「今ミニライブで歌っただけでも震えが止まらない」とコメントし、作品のエネルギーの力強さを感じさせた。舞台上には客席も設けられるというから、まさに、ニューヨーク・ダウンタウンのバーを疑似体験できるといえそう。
これまでにない、情熱のロック・ミュージカルを体験!
橋本さとしさんは詩の博士号を持つまじめで誠実なサラの夫“マイケル”を演じる。橋本さんからは「今、ミニライブで(みなさんの歌う)曲を聴いていたら、今、この街がいきなりニューヨークに変わるなという気がしました」と、ロックミュージカルの臨場感を物語るひとことも。
演出の上村さんは「人それぞれが持っている過去の思い、ほとばしるような情愛が大きなポイントになっています」と見どころを教えてくれた。上村さんは読売演劇大賞最優秀演出家賞に輝いた才能あふれる気鋭の演出家。そんな同氏が“全編歌”という舞台をどう演出するのか。実はそこのところも舞台ツウにとっては見逃せないポイントかも。
みなさんの熱い意気込みを聞いていると、本番ではどんな舞台に仕上がっているのか、かなり楽しみ。公開は目前なので、気になったなら早めにチェックして。これまでにないミュージカル体験が待っているはず!
【公演データ】
ミュージカル『マーダー・バラッド(MURDER BALLAD)』
出演/中川晃教、平野綾、橋本さとし、濱田めぐみ
公演会場/天王洲 銀河劇場
公演期間/2016/11/11(金)~11/27(日)
料金/全席指定10800円
※未就学児入場不可