危険な恋を描いた新感覚ロック・ミュージカル!中川晃教さん&濱田めぐみさんを直撃

ミュージカル『マーダー・バラッド(MURDER BALLAD)』

ミュージカル好き、音楽好きは必見! 2016年11月11日(金)から11月27日(日)までの期間、これまでにない新感覚のミュージカル『マーダー・バラッド』が「天王洲 銀河劇場」で上演される。2013年にニューヨークで上演された後、韓国でも上演され、いずれも大好評だったそう。これは気になる! そこで今回の出演者、トム役の中川晃教さん、ナレーター役の濱田めぐみさんを訪ね、同作品について教えてもらった。

Kaz.Sasaki

更新日:2016/09/27

平穏な日々に突然訪れた危険な誘惑・・・その先にあるものとは!

ミュージカル『マーダー・バラッド(MURDER BALLAD)』

同作品は、愛した男トムにふられ、新しい恋人マイケルと出会い家庭を持った女サラが、夫と娘と幸せに暮らす中、元彼トムと再会し平穏な日々が揺らいでいくという物語。

——物語の舞台はダウンタウンのバー。登場人物は、トム、サラ、マイケル、そしてナレーターの4人。そんな登場人物たちをどんなふうに見ればいい? “ナレーター”という存在はどんな役どころ?

濱田さん:トムとサラ、マイケルの3人については、それぞれのキャラクタに「あー、わかる」とか「こういうの、あるある」とか、共感したり感動したり、正面から見てもらって。ナレーターについては、狂言回しというのかな。歌で客席と物語をつなぐ役割でもありますね。3人の男女の間を衛星のようにぐるぐる回りながら、冷静にこの作品を捉えるという役どころです。そんなナレーターが、ふと物語の中に入った時には、バーテンダーとしてほかの3人と一緒にふんわりとその場にまじわるんです。
中川さん:なんというか、お酒の場というのはその人の本性が出ますよね。サラもそうで、子育てや家庭のことで疲れている彼女はある日、自分のかつての恋人だったトムが経営する「キングス・クラブ」に行き、ドランカーになっていく。バーテンダーの彼女は、お酒を注文されたら、そのお酒を出しながら、その一方で、バーに渦巻くいろんな人間模様をすごくよく観察しているんですよね。ナレーターとバーテンダーという役割は表裏一体なので、トム、サラ、マイケルの3人が彼女によってどう暴かれていくのか、また見ているお客さんがそこにどんな気持ちを抱くのか・・・いろんなものがこの90分間の中で交錯していくんですね。

——トムはどんな存在?

濱田さん:各々の役者のエネルギーがあると思うのですが、トム(中川さん)が歌い始めるとその場の空気が変わって、お客さまはゴゴゴーッと台風の目に巻き込まれていくような感じになるんじゃないかな。だから、サラはトムと再会すると、うわーっと昔に戻ってしまう。トムの存在によって、サラは本能的になってしまうんですね。結末がどうなるのかは、見ていただいてからのお楽しみなのですが、ラストもすごいんですよ。「あぁ〜」と唸るようなドラマチックなものにしていきたいですね。

まるでライブ・バーのよう!情熱的で危うい愛をクールなロック・サウンドで歌い上げる

ミュージカル『マーダー・バラッド(MURDER BALLAD)』

——ほかのミュージカルと違うところは?

中川さん:今回、音楽監督の島健さん、名作詞家の森雪之丞さんがタッグを組んだ作品なので単純に音楽を楽しむこともできると思います。ミュージカルといえばオーケストラのものが多い中、今回はドラム、ギター、ピアノ、ベースだけのすごくかっこいいロックのサウンドで、ライブ・バーに行くような感覚で楽しめます。観客も出演者も、このバー「キングス・クラブ」のお客さんになるという疑似体験ができる。物語の内容という点でも、音楽という点でも、初めて見る方にもとっても入りやすい作品だと思います。
濱田さん:原作の本と音楽は、いずれも女性が作っているんですよね。
中川さん:台本も音楽も作者が両方女性という作品は、日本ではなかなかないですから。特に女性のみなさんはかなり共感が持てるんじゃないかなと思います。
濱田さん:特に音楽が女性ということが、なかなかないですもんね。ぜひOZ世代のみなさんには観ていただきたいですね。
中川さん:そうですよね、ピッタリです!

——今回の舞台をひと言でいうと?

中川さん:「情熱的」ですね。日常生活にも「好き!」というような情熱的な瞬間がたくさんあるけれど、なかなか素直に表現できないですよね。そんな誰もが持っている“情熱”っていうものが、カッコよく見えてくる物語です。
濱田さん:私は「危険!」ですね。これはナレーター視点、っていうのもあるかもしれないのですが。舞台に対して「危険」とか「危うい」っていう言葉はあまり使わないんですが、あえてこの舞台は「危険な舞台」という感じですね。
中川さん:今回、登場人物が4人だけなので、お客さんは自由に焦点をもっていけるんですよね。例えば、ある人に焦点をしぼって注目して、さらにその人の目線の先を追うこともできる。
濱田さん:見終わってから「あれ? あの時、どうだったかな」と、もう一度違う視点で見たくなる作品ですね。
中川さん:カップルでも、女友達とでも、初めてミュージカルを見てみたいなという人にもおすすめです。

——一度見て満足しても、またすぐ二度目を見たくなる、そんなワクワクを予感させる一作。この機会に『マーダー・バラッド』の世界に足を踏み入れ、これまでにないエキサイティングなミュージカルを体験して!

ミュージカル『マーダー・バラッド(MURDER BALLAD)』

ミュージカル『マーダー・バラッド(MURDER BALLAD)』
出演/中川晃教、平野綾、橋本さとし、濱田めぐみ
(訳詞・上演台本:森雪之丞、演出:上村聡史、音楽監督:島健)
場所/天王洲 銀河劇場(東京都品川区東品川2-3-16)
公演期間/2016/11/11(金)~11/27(日)
開演時間/13:30~(土・日・祝日)、14:30~(11/15~18、11/24、11/25)、17:30~(11/27を除く土・日・祝日。11/13、11/20、11/23はアフタートークあり)、19:00~(11/16、11/25)、19:30~(11/11、11/22) ※11/14(月)、11/21(月)は休演日
料金/ステージシート(パンフレット付)12800円、全席指定10800円、U-25(25歳以下前売りのみ当日引換券・要証明書)5000円 ※未就学児入場不可
『マーダー・バラッド』公式サイト/http://hpot.jp/stage/murderballad
アクセス/東京モノレール「天王洲アイル駅」中央改札口より徒歩1分、りんかい線「天王洲アイル駅」よりA出口より徒歩5分
※その他、11/3(木)~11/6(日)兵庫公演あり。

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※記事は2016年9月27日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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