■「OMO7 高知 by 星野リゾート」を選ぶ理由
スタッフ総出で作り上げた「ご近所マップ」で、ガイドブックにはない日常観光を提案
旅の拠点となるパブリックスペース「OMOベース」には大型の「ご近所マップ」を設置。隠れた名スポットや気軽に立ち寄れるお店まで、現地を知り尽くしたスタッフによるディープな情報がびっしりと書かれ、ガイドブックにはない街の楽しみ方を提案しています。「OMO7 高知」にはさらに、他の施設にはない「カツオマップ」や「肉マップ」も。高知ならではのカツオや肉の食べ方を紹介するなど、地域の食や文化を知るきっかけづくりをしています。
高知愛あふれる「OMOレンジャー」による、エンターテイメント感いっぱいのおもてなし
知らない土地に行っても、そこに友人が待っていて、おすすめの場所に連れて行ってくれたら心強いもの。「OMO7 高知」では、街に精通した「OMOレンジャー」とともに日曜市や木曜市を巡るご近所ツアーを毎週開催し、ゲストと街をつないでいます。さらに「よさこい楽宴LIVE」や「土佐のおきゃく講座」などエンターテイメント感いっぱいの館内アクティビティも充実。高知色あふれるおもてなしを通じて、今まで知らなかった街の魅力が発見できます。
高知の宴会文化がコンセプトのユニークな館内。ご当地グルメがひと通り味わえるレストランも
館内のデザインは、高知の宴会文化「おきゃく」がコンセプト。客室には土佐犬が宴会している様子が描かれた壁画が飾られているほか、客室での二次会にぴったりの円卓テーブルも完備されています。また館内のビュッフェレストラン「OMOダイニング」では、一度は食べたいご当地グルメがスタンバイ。夕食のカツオと牛の藁焼きや芋けんぴパフェ、朝食のカツオの漬け丼、ゆず香るフレンチトーストなど趣向を凝らしたメニューで、とことん高知を味わうことができます。
■今回滞在したのは高知の食やカルチャーを体験できる「OMO7 高知 by 星野リゾート」
四国初のOMOブランドとして2024年6月に誕生した「OMO7 高知」のコンセプトは‟こじゃんと楽宴 さぁ、夜さ来い!“。高知弁でめいっぱい楽しい宴を過ごすために、夜にいらっしゃい!という通り、高知の食やカルチャーを体験できる多彩な提案が魅力です。
立地は高知空港から空港連絡バスで30分の菜園場町バス停近く。春は桜並木が美しい堀川のほとりにあります。飲食店が集まる繁華街からは少し離れていますが、そのぶん落ち着いた雰囲気のエリアなので、女性のひとり旅でも安心して滞在できそうです。
高知県・高知市「OMO7 高知 by 星野リゾート」で過ごす2日間をレポート
1日目■
15:00 ホテルにチェックイン。まずは旅の拠点となるOMOベースを探検
エントランスを入ると大きな木彫りの土佐犬がお出迎え。チェックインを済ませたら、さっそく1階のパブリックスペース「OMOベース」を探検します。噂の「ご近所マップ」には気軽に立ち寄れるお店から隠れた名所まで、地元を知り尽くしスタッフだからこそ知っているスポットがびっしりと書かれていて、どこに行こうかワクワク。奥のフリースペースでは読書や仕事をしているゲストもいて、まさに旅の拠点(=ベース)という感じ。街歩きに疲れたら、ここでゆっくり過ごすのもいいかもしれません。
少しお腹が空いたので、フロントそばの「OMOカフェ&バル」でひと休み。ここでは、カツオや柑橘類、みょうがなど高知の特産品を使った軽食が楽しめます。高知の工芸品「鰹車」をイメージしたというカツオドッグは、ひと口かじるやいなや口の中に広がる濃厚なカツオ感に驚き。なんでもソーセージにカツオの粉末が練りこまれているのだとか。みょうがネードは梅ジュースを思わせる甘酸っぱい味わい。初めて体験するおいしさに、早くも旅気分が盛り上がります。
15:30 「おきゃく文化」がテーマの客室は眺望も最高
今回泊まったのは、20階にある「うたげセミスイート」。ドアを開ける際、お部屋のナンバープレートが素敵だなと思って眺めていると、「こちらは高知の宴席で使うべく杯という杯がモチーフなんです」とスタッフの浜田直美さん。何を隠そう「OMO7 高知」の客室は、⾼知の宴会⽂化「おきゃく」がコンセプト。窓際のリビングスペースには、お部屋でも宴会が楽しめるように、丸い「うたげテーブル」が完備されています。毎日の晩酌を楽しみに生きている私にとって、こんなにワクワクするお部屋はありません!
客室に入ると、窓からの美しい眺めに目を奪われました。お部屋の眺望は山側と海側があり、今回のお部屋は海側。高知市内は高い建物が少ないので、遠くの水平線まで見渡すことができます。夕方はオレンジ色に染まった空を、夜は夜景も楽しめるとのこと。
アメニティも充実しています。レストランや大浴場にも着ていける部屋着には高知城や土佐犬、カツオなどのご当地モチーフの刺繍が。着心地のよさを気に入り、1階のショップで購入するゲストも多いそうです。マグカップはホテルオリジナルで、よさこい踊りの花メダルモチーフにした図柄がかわいい!
16:00 土佐の原風景に浸かる大浴場へ
お部屋でひと休みしたあとは大浴場「トサノユ」へ。お風呂に入るには少し早い時間ですが、それには訳があります。実はこちらの露天風呂の眼前には、高知の里山に生息する草木が植えられた庭園が広がっているのです。トサミズキやトサノミツバツツジなど、ありのままの土佐の自然の姿を眺めながら、四季の移り変わりを感じる。忙しい日々の中でつい忘れがちな贅沢な時間を過ごすことができました。
内湯には子供の成長を願い、端午の節句にこいのぼりと並んで掲げる高知の工芸品「フラフ」をイメージしたタイル壁画が。またサウナ好きにとって見逃せないのが、オートロウリュを備えたドライサウナと水風呂。庭園を眺められる贅沢な外気浴スペースは高知市内でもかなり貴重なのではないでしょうか。
大浴場の入口の番台には、ホテルのエントランスにいた土佐犬の彫刻の子犬バージョンが。頭にちょこんと乗ったタオルがかわいくて、思わず写真をパチリ。湯上がり処にはひと休みできるソファがあり、ジンジャーゆずドリンクと池川一番茶が用意されていました。こうしたドリンクひとつとっても、ご当地モノで徹底しているのはさすがです。
17:00 「 おきゃく文化」が学べる館内アクティビティに参加
高知では宴席のことを「おきゃく」と呼び、さまざまな人が集い酒を酌み交わす交流の場として大切にしているそう。その真髄を味わうべく、「えいとこ全部わかるがで! 土佐おきゃく講座」に参加してみました。映像や実演を交えながらおきゃく文化のなんたるかを学んだあとは、「ベく杯」というお座敷遊びを体験。大勢で輪になり、コマをかわるがわる回して杯を決めながら飲むという遊びなのですが、これがなかなか楽しい。ちなみに体験ではお酒の代わりに高知県民のソウルドリンク「リープル」を使っているので、下戸の人でも楽しめますよ。
18:30 郷土料理を取り入れたディナービュッフェでマイ皿鉢を楽しむ
お待ちかねの夕食は、2階にある「OMOダイニング」でディナービュッフェをいただきます。こちらのビュッフェも例にもれず「おきゃく」がテーマ。おきゃくに欠かせない皿鉢料理に見立てた大皿から好きな料理を自分のお皿に盛り付け、思い思いの「マイ皿鉢」を作ることができるのです。
ライブキッチンではカツオと牛の藁焼きパフォーマンスを実施していて、迫力満点のファイヤーが見られます。ちなみにカツオと牛の藁焼きは、塩&レモンのほか、葉ニンニクを使った高知の伝統的な調味料「ぬた」との相性も抜群。あまりに気に入って、帰りがけに空港近くのスーパーで市販の「ぬた」を買い求めたほどです。
サバ寿司、屋台餃子、カツオとメヒカリのフィッシュ&チップス、ブリの葉ニンニクぬた和えなど郷土料理にインスパイアされたメニューを中心に、お皿に盛り付けてみました。高知はナスやトマト、みょうがなどの野菜もおいしいので、こちらもたっぷりと。合わせたお酒は高知県土佐山田町で造られているクラフトビール「TOSACO」です。
21:00 よさこい祭りの活気が1年中楽しめる参加型ライブ
今回の滞在で楽しみにしていたことのひとつが、ホテルスタッフによるよさこい踊りショー。OMOベースにある階段状のステージでパフォーマンスが始まると、躍動感あふれるエネルギッシュな踊りと華やかなデザインの衣装に一気に引き込まれました。「みなさんご一緒に!」。スタッフのかけ声でゲストが音楽に合わせて鳴子を打ち鳴らすと、会場は大盛り上がり。ライブだからこそ味わえる一体感に胸が熱くなりました。
21:30 高知の夜はまだまだ続きます。楽しい宴の続きはお部屋で
せっかくの高知の夜をもっと楽しみたい。その一心で事前にネット予約しておいたのが、お部屋で土佐流の宴会を楽しめる「酔っちょれセット」です。高知の郷土料理をアレンジしたおつまみと、ご近所の酒屋さんがセレクトした地酒(それも2本)、夕方の「おきゃく講座」にも登場したべく杯がセットになっているので、お部屋の円卓に並べるだけでたちまち二次会の始まり。窓際のリビングスペースで、夜景を眺めながらの宴は最高のひと言です。
■2日目
6:55〜8:00 木曜市ツアーで高知の「ハチキン」に出会う
翌朝は早起きをして、「ちっくと食べやぁ、グルメな木曜市ツアー」に参加。「木曜市は有名な日曜市と比べると規模が小さいぶん、よりローカル感が味わえるのが特徴です」とOMOレンジャーの池内里早さん。「働き者でエネルギッシュな女性のことを高知弁でハチキンと言うのですが、木曜市にはそんな店主がたくさんいます。ぜひ交流を楽しんでくださいね」。
木曜市の最寄駅は県庁前駅。現地までは路面電車で6駅ですが、この移動時間も旅の思い出に(なお、普段東京で使っている交通系ICカードは使えないので、現金を用意しておくと便利)。
いざ市に到着すると、さっそく土佐弁で店主とトークを始める池内さん。高知に誕生し、まだ日が浅いOMO7高知ですが、そのやりとりはまるで母娘の会話そのものです。ハヤトウリは豚肉と炒めるとおいしいこと。柚子のように皮や果汁を味わう柑橘類のことを高知では「酢ミカン」と言うこと。お店の方とのやりとりで、今まで知らなかった高知の食文化を知ることができました。観光客として一見さん的に楽しむだけではなく、地元の人と同じ目線で高知の暮らしを体験できるのが、このツアーのいちばんの魅力です。
ツアーの魅力のひとつが、ローカルグルメを試食・試飲できること。日曜市でも大人気のいも天は、サクサクとした甘みのある衣が美味。甘さの中にピリリと生姜の風味が効いた冷やしあめは、高知県民にはおなじみのソウルドリンクだそう。ちなみにすぐ近くに自由に使える椅子とテーブルが用意されているので、腰かけて食べることもできます。
「人気のお店はお昼前には売り切れて、店じまいしてしまう」。池内さんの言葉で、一気に買い物熱に火がつきました。新鮮なちりめん(高知ではしらすのことをちりめんと言うそう)や天然酵母の焼きたてパン、粟餅、酢ミカン、クジラ型のナイフなどを購入。なかでもクジラの形のナイフは店主の方と使い勝手をあれこれ相談しながらこの1本に決めたので、ひときわ思い出深い買い物になりました。
9:00 朝ごはんでも高知の味を心ゆくまで
ホテルに戻って朝ごはん。ビュッフェスタイルの朝食も、夜に負けじと郷土の味が満載です。特に気に入ったのはカツオの漬け丼。カツオの漬けは初体験でしたが、爽やかなゆず風味のすし飯との相性が抜群で、思わずおかわりしてしまいました。ネギや大葉、みょうがなどの薬味ミックスは、たっぷりのせるのがおすすめです。
ビュッフェ台には田舎寿司、じゃこ天、タケノコの土佐煮など定番の郷土料理などが並び、高知の食文化に触れることができます。目の前で焼き上げるフレンチトーストにはゆず風味のカードとジャムを添えるのがOMO7 高知流。ゆずの甘酸っぱさがフレンチトーストによく合い、こちらも何枚でも食べられるおいしさでした。
10:45 心ときめくホテルオリジナルグッズをお買い物
チェックアウト前に、フロントのそばにあるショップを眺めていると、ホテルのオリジナルグッズが目に留まりました。なかでも気に入ったのが鳴子やクジラ、よさこい祭りで踊り子に送られる花メダルなど高知らしい図柄をモチーフした一筆箋とシール。パッケージもおしゃれな芋けんぴとともに、自分へのおみやげにすることにしました。
11:00 チェックアウト。荷物を預けてご近所散策へ
OMO7 高知で「気が利いてる!」と思ったことのひとつが、荷物を自由に出し入れできるロッカーがあること。スーツケースやおみやげを預けて、身体ひとつで街歩きができるのがうれしいですね。身軽になったところで、今朝のツアーでいただいた木曜市マップを手に街散策へと繰り出しましょう。
路面電車に乗る前に、「ご近所マップ」で気になったお店に行ってみることにしました。ホテルのすぐ隣にある老舗酒店は昨日の「酔っちょれセット」のお酒をセレクトしたお店で、土佐の日本酒が充実しています。続いて向かった菜園場商店街では、「コレンス」という歴史ある洋裁学校の建物をリノベーションした複合施設へ。その後、駅に向かう途中、たまたま目に入った焼き菓子店に入ってびっくり。店主の方が、以前、私の自宅そばにあるパン屋さんにいた方だったのです。こんな偶然の出会いも日常観光の醍醐味ですね。
路面電車に乗って、県庁前駅へ。高知城と紅葉のコントラストにうっとりしつつ、高知の食が集まる「ひろめ市場」へ直行します。「旅先で昼間から飲むビール」が大好物の私にとって、ここは素通りできない場所のひとつ。ちくわにきゅうりを丸ごと1本詰めた「ちくきゅう」をつまみに、さっそくビールで乾杯です。周囲を見渡すと、地元のおじさまと観光客が肩を並べ、次から次へと豪快にジョッキを空けています。白昼堂々「おきゃく」を楽しむ光景はさすが高知です。
最後にもう一度木曜市へ戻りました。というのも、今朝立ち寄ったのお店で見つけた中日そばをお昼に食べてみたかったから。木曜市の周辺はオフィス街で、お昼になると会社員のみなさんが財布を片手にお昼ごはんを調達しにやってきます。中日そばをテイクアウトしている方もたくさんいて、地域に根付いていることを実感。肝心のお味ですが、うどんの出汁と中華そば絶妙にマッチしていて、とてもおいしかったです。地元の常連さんと小さなテーブルで肩を寄せあって食べたのも旅の思い出に!
HOTEL DATA
- スポット名
- OMO7 高知 by 星野リゾート(おもせぶん こうちバイほしのリゾート)
- 電話番号
- 05031348095 05031348095 (OMO 予約センター)
- 住所
- 高知県高知市九反田9-15 Map
- 料金
- 1泊53000円~(1室あたり・税込・夕朝食付)
- チェックイン:15:00~
チェックアウト:~11:00
- ホームページ
- 公式サイト
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PHOTO/MICHI MURAKAMI WRITING/NAOKO OGAWA