【診断テスト付き】未来のために知っておきたい!おうち選びのエコ活入門

都庁、マイホーム、建築物環境報告書制度、太陽光パネル

気候変動が問題となっている今、東京都では温室効果ガス削減に向けたさまざまな取り組みを行っています。今回は家選びの分野で私たち個人ができるエコな取り組みを専門家にお聞きしました。環境にもお財布にもやさしい住まいについて、知っておくべきことをダイジェスト版でご紹介。また、もしも実際におうちを建てるなら、どんな「エコ活」を選んだらいいか、診断テストで優先順位をチェックしてみましょう!

更新日:2024/03/22

始めませんか、地球にも家計にもやさしい太陽光発電

東京都では2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減する「カーボンハーフ」に取り組んでいます。その一環として2025年4月に導入されるのが「建築物環境報告書制度」です。

この制度は、ハウスメーカーなどの事業者(*3)に対し、新築住宅への太陽光パネルの設置や断熱・省エネ性能の確保等を義務付けるもの。あくまで業者に対する義務ですが、家の持ち主となる私たちにも大きなメリットがあるんです。環境条件等にもよりますが、太陽光発電によって電気代は年間約9万円削減されると算出されています。

また、太陽光発電を活用すれば停電時でも電気を使え、蓄電池と併用すればさらに安心。災害時の備えとしても、自家発電・自家消費の考え方は役立つんです。

加えて、高性能の断熱材や窓を用いたり、省エネ性能の高い照明やエアコンを取り入れたりすることで、快適な室温がキープされ、無駄なエネルギーを使いません。ペットのいる家庭にも安心材料になりそうですよね。

こういった新築時の太陽光パネル設置や省エネ・断熱性能の確保については、東京都から補助金が出るんです。太陽光パネルなら設置費用が約115万円の4kW太陽光パネルの場合、1kWあたり10万円の補助金が出るため自己負担は75万円に。年間電気代削減額約9万円で考えれば約8年で回収(*4)でき、コスト的にも導入する価値は十分ありそうです。

設置できるかの検討や、また補助額の算出・申請も業者がしてくれるので、まずは相談してみてください。

(*1)リース・電力販売・屋根貸し・自己所有モデル等、住宅所有者の初期費用を0 円で太陽光パネルを設置するサービス
(*2)東京都では2025 年4 月から、大手ハウスメーカー等を対象に、新築住宅等に太陽光発電設備の設置や断熱・省エネ性能の確保等を求める新しい制度が始まります
(*3)1棟あたりの延べ面積2000㎡未満の中小規模建物を都内で年間20000㎡以上供給する事業者
(*4)東京都区部、2人以上の世帯を想定して試算( 令和5年8月時点) したものであり、今後の状況等で変動する可能性があります

教えてくれた人/スターツCAM建設統括本部 設計部 弓矢健太郎さん

省エネ性能の向上や再エネ機器を取り入れた環境にやさしい住宅の商品開発を担当。東京都の制度にも詳しい

【診断テスト付き】未来のために知っておきたい!おうち選びのエコ活入門

診断結果A 「いつでも安心がいちばん」派

暮らしの中で安心・安全がいちばん大事と考えているあなたには、太陽光パネルと蓄電池の取り付けを推奨します。災害等で万が一停電しても、太陽光パネルの自立運転で日中は電気を利用でき、さらに蓄電池があれば、夜間でも一定の電力を賄うことができます。

【診断テスト付き】未来のために知っておきたい!おうち選びのエコ活入門

診断結果B 「快適に暮らしたい」派

快適で健康的に暮らしたいあなたには、断熱性能を高めた家づくりがおすすめ。夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができ、エアコン効率もよくなるため電気の使用量も抑えられます。また一定の室温がキープされやすいことから結露が発生しづらく、健康面でのメリットも大きいです。

【診断テスト付き】未来のために知っておきたい!おうち選びのエコ活入門

診断結果C 「毎日おトクにコスパ重視」派

おトクに暮らしたいコスパ重視のあなたは、太陽光パネルや省エネ性能の高い設備の導入を考えてみて。例えば、太陽光発電の余剰電力を有効に活用してお湯を沸かす「おひさまエコキュート」なら、給湯にかかる光熱費が削減できるなど、日々のコストが変わってきます。

【診断テスト付き】未来のために知っておきたい!おうち選びのエコ活入門

診断結果D 「トレンドを先取り」派

時代を先取りしたいあなたは、電気自動車(EV) 関連の最新機器の導入が◎。走行時にCO2を排出しないEV のほか、EVに蓄えられた電力を自宅に流せるV2H(Vehicle to Home)があれば停電対策にも。さらに、太陽光発電を設置することで環境にやさしい電気を充電できます。

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お問い合わせ/クール・ネット東京 総合相談窓口 TEL.03-5990-5236




ILLUSTRATION/RIE KURIYAMA TEXT/KIMIKO OHKATSU

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※記事は2024年3月22日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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