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古くて新しい！静岡県・七間町＆人宿町リノベーショントリップ
東京駅から新幹線ひかりで約1時間。JR静岡駅北口から歩いて10分ほどの静岡県七間町・人宿町エリア。2018年からリノベーションでの町づくりが行われ、七間町の泊まれる喫茶店「ヒトヤ堂」や、人情味あふれるミニ商店街「人宿町マート」など古民家を再利用した個性派店が続々。町と人をつなぎ元気をもたらすリノベーションが根付き始めている。古くて新しい！ つながりを感じる春の静岡旅にでかけよう
更新日：2023/03/23
TOPICS1＿リノベな町づくりで注目の七間町あたり！静岡市の新よりみちスポットへ
旅と日常が交錯する泊まれる喫茶店
江戸時代には、旧東海道を行き交う商人の宿場町として栄えた人宿町。古い町並みと新しいものが調和した人宿町人情ストリートの入口に、2018年に開業した「ヒトヤ堂」。もともと喫茶店だった建物を譲り受けたオーナーの村松佐友紀さんは、「地元の人も訪れる人も立ち寄れる場にしたい」という思いから、１階は喫茶店のまま、2・3階をゲストハウスに改装した。さらに入口をひとつにすることで、宿泊客と地元の人が自然に顔を合わせられて、互いに旅気分が味わえる。
町とともに自分たちも変化を続ける中で、残せるものを大切にしたいという村松さん。姉妹店の古本屋「ヒガクレ荘」に続き、今年２月にはビジネスホテルを改装した宿「ニューマスターチ」オープン。長く愛された場所が引き継がれ、〝また来たい〞と思わせる町の新たな魅力になっている。
1階／モーニングもおいしい純喫茶
大正ロマンがコンセプトの泊まれる喫茶店。トーストメニューが豊富な喫茶では、朝10時まで500円でモーニングが楽しめる。ハニーバタートースト450円。厚切りなので中はふんわり。バニラアイスをトッピングすることも。サイフォン珈琲420円。
ヒトヤ堂 純喫茶
ヒトヤどう じゅんきっさ
TEL.054-687-8458
住所／静岡県静岡市葵区七間町16-8-1F
営業時間／7:30 ～ 18:00
定休日／火
アクセス／静岡駅より徒歩12分
2・3階／レトロでかわいいゲストハウス
築50年のビルを改装。アンティークのランプや木製の家具などを配した温かみのある空間には、2フロア13部屋で男女別ドミトリーや個室も。女性ひとりの利用も安心で、女性専用ドミトリーにはささやかなくつろぎスペースも。1泊素泊まり1名3300円～。
ヒトヤ堂 ゲストハウス
ヒトヤどう ゲストハウス
TEL.054-687-8458
住所／静岡県静岡市葵区七間町16-8-2･3F
アクセス／静岡駅より徒歩12分
読書で日が暮れそうな楽しい本を紹介
「ヒトヤ堂」からすぐの場所に2021年オープン。貸し本棚がある本屋さんで、31cm角の箱にそれぞれの出店者がセレクトした個性豊かな本が並ぶ。ほかにも、贈りものをテーマにした雑貨や文具、新刊の書籍や絵本、リトルプレスなども揃う。
本とおくりもの ヒガクレ荘
ヒガクレそう
TEL.なし
住所／静岡県静岡市葵区駿河町6-5-1F奥
営業時間／12:00～19:00
定休日／月、ほか不定休あり
アクセス／静岡駅より徒歩12分
TOPICS2＿地元の人気店が集まる人宿町マートへ。ローカル気分でさんぽ
おいしくて楽しい毎日通いたくなる市場
2018年から大規模な再開発プロジェクトが進められている人宿町エリア。その一環として、2022年10月に「人宿町マート」が誕生し、早くも町のランドマークとして親しまれている。このプロジェクトを牽引するのは、人宿町に本社を構える「デザインオフィス創造舎」。古いビルや古民家の改装に新築も手がけ、わずか６年の間に80店を誘致し、小さな町ににぎわいをもたらしている。
「七間町・人宿町エリアは旧東海道の宿場町として栄え、かつては14もの映画館が軒を連ねる静岡屈指の繁華街でした。地名にもなった歴史を引継ぎ、再生していくことで、町に人が宿り、情も宿っていく。そんな、日本でいちばん人情深いコンパクトストリートを創っていきたいです」と話してくれたのは、創造舎の市川有美さん。現在も、日々変化を続けている人宿町。過去と現在をつなぐ思いが宿る町で、出会いを楽しもう。
2022年6月に創業したクラフトビール醸造所の1号店
酒屋に併設されたイートインスペースでは、静岡産のレモンやはちみつを使ったビールグラス600円～や、簡単なおつまみが楽しめる。マート内のお惣菜も持ち込みOKで、夜は向かいの「人宿町食堂」の料理も注文できて、フードコート感覚で利用できる。
静岡醸造直営 人宿酒店
しずおかじょうぞうちょくえい ひとやどさけてん
TEL.なし
住所／静岡県静岡市葵区人宿町2-3-2人宿町マート1F
営業時間／12:00 ～ 21:00
定休日／水
アクセス／静岡駅より徒歩12分
約100種の静岡産の野菜や果物を扱う八百屋さん
レジ前には、シュウマイやエビマヨ、ぬか漬けなど、手作り惣菜が並ぶコーナーもあり、地元の人たちがひっきりなしに訪れる。併設のフルーツスタンドでは、旬のフルーツを使った生搾りのジュースやフルーツサンドが味わえる。
やさいとフルーツ＋真心 ハコ
やさいとフルーツ プラス まごころ ハコ
TEL.なし
住所／静岡県静岡市葵区人宿町2-3-2人宿町マート1F
営業時間／10:00 ～ 18:30 フルーツスタンド11:00 ～ 16:00
定休日／日（フルーツスタンドは水・第2・4木）
アクセス／静岡駅より徒歩12分
静岡・鷹匠の人気カフェが人宿町マートに移転
店内で焙煎するコーヒーをはじめ、店主がイタリアで学んだエスプレッソやカプチーノも楽しめる。フードはパニーニと自家製スイーツを用意。金曜は、お酒を飲まない人も夜の町を満喫できるよう「ナイトロッシ」を営業。
ROSSi Roastery and Cafe
ロッシ ロースタリー アンド カフェ
TEL.080-2577-0890
住所／静岡県静岡市葵区人宿町2-3-2人宿町マート2F
営業時間／12:00 ～19:00 金～ 21:00（20:30LO）
定休日／水・木
アクセス／静岡駅より徒歩12分
TOPICS3＿寄らずに帰れない！隣町・浜松で名物グルメをハシゴ
足を延ばして浜松グルメを食べに
静岡駅から新幹線こだまで約30分のお隣の浜松駅。静岡市と並ぶ一大観光地として知られる。とりわけ2023年は、大河ドラマの主な舞台のひとつとしても注目を集めていて、３月18日には大河ドラマ館がグランドオープンし、今年だけの見どころもいっぱい。浜松駅周辺には、浜松城をはじめとする歴史スポットも多く、浜松餃子やうなぎなど、ご当地グルメを味わうことも。これからの季節は、浜名湖へのドライブもおすすめ。湖畔には自然スポットも多く、花や緑に囲まれてリフレッシュできる。帰りは、うなぎパイやバウムクーヘンなど、浜松が誇る人気スイーツ店に立ち寄れば、おみやげもバッチリ。
浜名湖産の上質なうなぎを堪能
1909年創業の老舗うなぎ店。浜名湖産をはじめとする国産うなぎを厳選し、秘伝のタレをつけて三度焼くことで表面はパリッと、中はふっくら仕上げている。名物のお櫃鰻茶漬けのほか、うなぎの蒲焼きを2段に重ねた｢うなぎ棚盛り｣にもファンが多い。お櫃鰻茶漬けは4070円。
八百徳本店
やおとくほんてん
TEL.053-452-5687
住所／静岡県浜松市中区板屋町655
営業時間／11:00 ～20:00
定休日／月･第1火定休、第3火不定休
アクセス／浜松駅より徒歩6分
カリッと香ばしいやみつき餃子
浜松を代表する餃子専門店。地元では1人10個以上は当たり前という餃子は、キャベツ多めのあっさり味で、揚げ焼きにしてクリスピーに仕上げている。自家製のキムチや漬物も種類が豊富で、餃子と一緒に味わうと箸が止まらない相性のよさ。餃子15個で960円。
福みつ
ふくみつ
TEL.053-461-6501
住所／静岡県浜松市中区佐藤1-25-8
営業時間／11:00 ～ 21:00（20:30 LO）
定休日／水・第2・3火
アクセス／遠州鉄道八幡駅より徒歩15分
店舗限定バウムをおみやげに
薄い生地を24層にも重ねたバウムクーヘンが名物。本店では1本焼きのバウムクーヘンから切りたてを提供するなど、ひと手間かけた限定商品も手に入る。店内で焼きあげるキューブラスクも人気。カフェでは治一郎の人気スイーツが味わえる。バウムクーヘンセット880円。
治一郎 大平台本店
じいちろう おおひらだいほんてん
TEL.053-485-4750
住所／静岡県浜松市西区大平台3-1-1
営業時間／9:00 ～ 18:30
定休日／不定
アクセス／浜松駅より大平台1丁目行きバスで約30分、終点下車徒歩2分
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PHOTO／NORIKO YONEYAMA TEXT／CHIAKI TANABE（Choki!）
