新緑がまぶしい初夏の上野へ。「上野文化の杜」でアート・カルチャーさんぽ
おでかけが楽しい新緑の季節が到来。おすすめは、緑も豊かな文化芸術の中心地「上野文化の杜」を散策するアート・カルチャーさんぽ。歴史あるモダニズム建築や、その奥に隠されたアートの真髄にも触れられる、心豊かになる初夏の上野さんぽへ出かけよう
更新日:2022/05/10
日本を代表するアート・カルチャースポット=上野文化の杜とは?
木々に囲まれた、緑いっぱいの上野公園は、実は明治時代に日本で初めて誕生した公園というのは知ってた? その後、文明開化の流れとともに、モダニズム建築の美しい博物館や美術館、芸術大学などが次々に誕生し、日本近代化の中心地として発展。現在も「東京国立博物館」「国立科学博物館」「国立西洋美術館」「東京都美術館」「上野の森美術館」「東京藝術大学」など、名だたる文化芸術の施設が点在するアート・カルチャースポットとして知られ、展覧やイベントを目当てに出かけた人も多いはず。
でも、今回おすすめしたいのは、そんな「上野文化の杜」の成り立ちやその魅力をたどる、ちょっと深いアート・カルチャーさんぽ。豊かな時代に生まれたモダニズム建築や館内デザインと、現在の「上野文化の杜」を作った人々の歴史に触れて、感じて。上野の魅力を再発見できるはず。
各施設の深掘りポイントをチェック。見える景色が変わるはず
不忍の池や上野駅まで広範囲にわたる「上野文化の杜」の楽しみ方はたくさん! そのヒントを紹介しているのが、この春に誕生したばかりのWEBサイト「上野文化の杜」。なかでもぜひチェックして欲しいのが、各施設の知られざる“深掘りポイント”とともに楽しみ方を紹介している「Team 上野文化の杜」のコンテンツや動画。
例えば「上野の森美術館」でのおすすめは、あまり立ち寄ることのない屋上。上野の街や森を一望でき、のんびり散策の予定を立てるにもぴったり。また夕暮れには「東京都美術館」の敷地内へ。赤、青、黄、緑の壁が浮かびあがる幻想的な景色に出会える。
カハクの愛称で親しまれる「国立科学博物館」では国の重要文化財にも指定される日本館に注目。3階の回廊にたどり着いたら、上を見上げて。そこに映るのは、吹き抜けのドームに輝く色鮮やかなステンドグラス。向き合う鳳凰と曲線の植物が描かれたかわいいデザインと色使いに心惹かれるはず。ほかにもたくさんの深掘りポイントがあるから、行きたい場所を見つけてみて。
テーマは建物・蓮・歴史・動物。4つのお出かけコースが楽しい
どこを訪れるか迷ったら、「上野文化の杜」WEBのコンテンツ「お出かけコース」をのぞいてみて。建物好きなら、ル・コルビュジエが日本に唯一残した建築作品「国立西洋美術館」(2022年春まで施設整備のため休業中)、ル・コルビュジエに師事した前川國男氏によるモダニズム建築「東京文化会館」、絢爛豪華な江戸建築「上野東照宮」などを巡る「建物探訪コース」に魅了されるはず。
蓮にちなんだ名所を巡り、レンコン料理を味わう、不忍池の蓮にフォーカスした「不忍池名物・蓮を堪能するコース」もマニアックで楽しい。歴史好きなら「明治時代を体感するコース」がぴったり。双子の赤ちゃんパンダの誕生も話題の「上野動物園」や不忍池のスワンボートなどを楽しむ「動物たちに出会うコース」も。少し視点を変えるだけで、いつもとは違う豊かな景色に出会える。自分好みのアプローチで「上野文化の杜」を楽しもう。
東京女子部が体験してきました!
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下町風俗資料館
資料館内でも、特にこの下町の町並みを模したコーナーは、まさに大正時代へタイムスリップしたみたいな気分に。看板だけでなく、路地奥には、小さな女の子が遊んでいたり、細かい部分までの再現がすごい! 2階も資料館になっていて楽しめますよ(@yuuri_hasegawaさん)
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国立国会図書館 国際子ども図書館
国立国会図書館の支部図書館として設立された、初の国立の児童書専門図書館です。内観、外観ともまるで映画の世界のような素敵な洋館となっており、海外にいるような感覚になります。上野にこんな素敵なスポットがあるなんて、感動の一言です(@_like_trip_さん)
WRITING/EMIKO OKAZAKI