世界自然遺産・父島で森歩き！初めての絶景に出会うネイチャーツアー

オーダーメイドな森歩きツアーへ！ここでしか出会えない絶景を探す自然さんぽ

集落を除く島の大部分が世界遺産の区域に指定されている父島は、ガイドと一緒でなければ立ち入ることのできない場所もたくさん。限られた滞在期間の中で、大自然をたっぷり満喫するなら、オーダーメイドの森歩きツアーを行う「自然体験ガイド ソルマル」へ。ガイドを務める須田泰臣さんは、東京都認定の自然ガイドであり、小笠原の海に魅せられて神奈川から父島へ移住したひとり。島を知り尽くした須田さんが、「小笠原らしい動植物が見たい！」「景色のいい場所へ連れて行ってほしい！」など、さまざまなわがままに応えてくれる。

4時間程度の「森歩き半日コース」は、森の中の遊歩道や自然ガイド同行必須の“森林生態系保護地域”などを中心に、島内の自然スポットを巡る人気のツアー！　2人きりの貸し切りもOKなので、自分たちのペースでのんびり父島を巡れるのが嬉しい。スポット間は車で移動するため、体力に自信がない方も安心。

この日は「いちばん父島が楽しめる場所」をオーダー。宿泊先へ迎えに来てもらい、まずは父島の隣に位置する無人島・兄島を望む「長崎展望台」へ。島のなりたちや、固有種の動植物など、初めて知る生態系を丁寧にガイドしてくれるので、父島を知るには絶好の機会に。

長崎展望台で海を眺めつつ、この日巡るスポットの作戦会議。島の天気は変わりやすいため、その日の天気を見ながら行き先はもちろん、ルートも細やかに提案してくれるので安心。

徐々に雲が晴れていくという予報をたよりに向かったのは、長崎展望台から車で10分弱、360度見渡せる大パノラマの絶景が待つ「傘山」。ここは入林許可を受けたガイドの同行が義務付けられている場所で、入る前にはゴツゴツした崖を登ったり、背丈ほどある草をかき分けながら進んだりと、探検気分もばっちり。

10分程登ると視界が開け、足元には目を見張る絶景が！　心地よい風に吹かれながら、どこまでも続く美しい海にうっとり。視界を遮るものがないため、島民の間では隠れた夕焼けの名所なのだそう。生態系保護地域のため、種子除去装置で足元をキレイにしてから入山を。

軽いトレッキングと山からの絶景を満喫したら、最後の目的地・父島のジャングルへ。「扇浦～桑ノ木山　納涼山周遊ルート」は、戦前に利用されていた旧道を復元した遊歩道。島でマルハチと呼ばれる小笠原固有種の巨大なシダ植物や、かつて住居に使われていたというヤシ科植物のオガサワラビロウなどがうっそうと茂り、まるで原始の森にタイムスリップしたかのよう。ほかにもタコノキやムニンシラガゴケといった植物も自生し、まさに固有種の宝庫ともいえる貴重な森。

ここでのお楽しみは、なんといっても神秘的なガジュマルの森！　童心にかえって木登りをしてみたり、木に座って2人で記念撮影をしてみたら、忘れられない思い出ができるはず。

朝8:30にスタートした森歩きツアーもあっという間に終わりの時間。父島ならではの標識を教えてもらえたり、移動中も聞き逃せない話がいっぱい！　父島を訪れた際には、何度参加してもちがった父島の魅力を見せてくれる「自然体験ガイド ソルマル」の森歩きツアーにぜひ参加してみて。

がっつりランチに島素材のスイーツ。父島のクラフトビールも！

二見湾を望むホテルの1階に併設された、ハワイアンムード漂う居心地のいいカフェ。母島生まれ、父島育ちのオーナーが作る料理とスイーツが評判で、宿泊ゲスト以外も利用できるランチ＆カフェタイムには島民も多く来店する。

人気のランチは近海の魚たっぷりの海鮮丼や、島民のリクエストで決まることも多いというがっつりめの日替わりメニュー。食後には自家製パッションソースが決め手のシフォンケーキ、島レモンの果汁と皮を練り込んだベイクドチーズケーキがおすすめ。さらに2020年に誕生した小笠原初のブルワリー「パパスブルーイングカンパニー」のボニンクラフトビールがテイクアウトできる。気になるメニューでパワーチャージを。

木の温もりに包まれるカフェへ。自家焙煎コーヒーでほっとひと息ついて

バックパッカーで世界中を旅していた萩原スグルさんが2020年9月にオープン。広いテラス席を備えたお店は、南国ならではのまったりとした空気の中でくつろげる。

名物はスグルさんが自家焙煎するコーヒーで、ホット4種、アイス2種を提供。そのほかぜひ味わいたいのが、ドロリッチ風！クラッシュゼリーオレ。香ばしいアーモンドミルクの中に、ほろ苦くコクのある自家製コーヒーゼリーがたっぷりで、深くやさしい味わいにほっこり。そのほか不定期で、ビジュアルも美しいドーナツやクッキーなども登場する。おいしい1杯とともにひと息ついて。