出雲に息づく手仕事と出雲大社をめぐる縁結びの旅
古きよきものを守り継ぎ、歴史と文化を紡いできた山陰地方の島根県出雲。ここ出雲を象徴するのが、縁結びの神様・出雲大社。周辺には多彩な神社が点在し、神秘的な絶景もあって、まさにパワースポットの宝庫。そんな地には、地域の人々の丁寧な暮らしを感じる、さまざまな手仕事も。今回は、東京から飛行機で約1時間30分、アクセスのよさも魅力の出雲を東京女子部の2人が1泊2日で旅してきました。
更新日:2020/11/10
島根県出雲市を巡る1泊2日のモデルコース
1日目
10:05 羽田空港出発
11:30 出雲縁結び空港到着
12:30 木綿街道に到着し、「宇美神社」を参拝
13:00「吾郷屋」を見学してお買い物
13:30 「トラットリア814」でランチ
14:30 「來間屋生姜糖本舗」で生姜糖のパッケージ作り体験
15:20 「酒持田本店」を見学して試飲体験
16:00 「岡茂一郎商店」で醤油味比べ、「COFFEE STAND 李庵」でカフェタイムなど木綿街道を散策
18:00 「いにしえの宿 佳雲」に宿泊
2日目
09:30 「日御碕神社」を参拝
10:00 「出雲日御碕灯台」を見学して、周辺散策
11:00 「花房商店」でランチ
12:30 「稲佐の浜」で砂を拾って、写真撮影
13:00 「出雲大社」を参拝
14:30 一畑電車の「出雲大社駅」、「旧大社駅」、「くつろぎ和かふぇ 甘右衛門」など、「神門通り」エリアを散策
16:00 「出西くらしのvillage」内「出西窯」でお買い物
19:30 出雲縁結び空港出発
20:55 羽田空港到着
アクセス
■東京から出雲までのアクセス/羽田空港より出雲縁結び空港まで飛行機で約1時間30分、空港連絡バスに乗り換え、出雲市駅行きバスで約30分、終点下車
■出雲市内の移動/出雲市内は、一畑電車またはバス+徒歩で周遊が可能
【出雲縁結び空港~木綿街道】空港よりタクシー約15分
【木綿街道~出雲大社】一畑電車雲州平田駅より川跡駅で乗り換え、出雲大社前駅まで約25~30分
【出雲大社~出雲縁結び空港】出雲大社より路線バスで出雲市駅まで約30分。空港連絡バスに乗り換え、空港まで約30分
1日目_木綿街道のレトロな町で手仕事体験!
空港に着いたら車で15分ほど、歴史ある町並みが続く木綿街道へ。散策しながら、出雲大社参拝に備えて縁切りの神様をお参りし、新旧のお店にて手仕事を体験&お買い物で満喫。地域色豊かなイタリアンも楽しみに
旅の始まりは縁切りの神様を参拝して気持ちすっきり/宇美神社
縁切りの神様・コトサカノヲノミコトを祀る神社。恋愛・人間関係だけでなく、体調や仕事の悩みなど、さまざまな悪縁削除をかなえてくれるという。悪い縁を断ち切ることで良縁に恵まれやすくなるそうだから、出雲大社参拝前にぜひ訪れて。
■東京女子部のおすすめポイント
縁結びで知られる出雲に縁切りの神様がいることに驚きました。宇美神社で悪いものを断ち切って出雲大社に行くコースは、とてもいいと思います。境内にいろいろなお社があるのもめずらしく興味深いです(@hitomi_pleineluneさん)
紙細工や手製本・・・ちみつな手仕事にびっくり/吾郷屋
店主は、紙を素材にオブジェや手製本を作る造形作家の吾郷直紀さん。繊細な切り抜き文字がかわいらしいこちらは、親指サイズの小さなメモ帳・豆帳550円~。紙がはさめるので、フォトスタンドやメモスタンドとして使うのもおすすめ。
■東京女子部のおすすめポイント
約150年前の民家を改装したお店はインテリアも含め、とてもいい雰囲気でした。店内には店主さんが作った切り絵細工や紙細工も並んでいました。どれもちみつでユニークなものばかり(@chorintaさん)
地元の人も通う予約必須で訪れたい人気店/トラットリア814
若きオーナーシェフが腕を振るう古民家イタリアン。旬のフルーツを主役にした前菜、地場の野菜をふんだんに取り入れたパスタなど、どれも食材の組み合わせ、バランスが絶妙で、シェフのセンスのよさを感じる奥深い味わい。ランチ1650円~。
■東京女子部のおすすめポイント
前菜の旬の果物とチーズ、生ハムの組み合わせは初めてでしたが、甘みと塩味が絶妙なバランスで美味でした。パスタはモチモチした食感でトマトソースとの相性が抜群。ツナ、野菜、エビなど具だくさんで大満足でした。ドライフラワーが飾られた店内はとてもかわいらしく、ゆったり気分で食事できます(@hitomi_pleineluneさん)
創業300余年、手作りの製法を守る生姜糖/來間屋生姜糖本舗
地元産の出西生姜を使用した砂糖菓子・生姜糖の老舗。こちらでは「生姜糖のパッケージを作ろうの巻」を体験。板状の生姜糖を割って薄い紙にひとつずつ包み、パッケージしてお土産にできる。丁寧な手仕事を肌で感じてみたい。30分1200円。
■東京女子部のおすすめポイント
生姜糖は口に入れるとサラサラと溶けてやさしい甘さですが、後から新鮮な生姜の香りとピリッとした辛みが口中に広がって、クセになります。レトロかわいい包装でお土産にもぴったり(@chorintaさん)
登録文化財の建物が風情たっぷりの老舗酒蔵/酒持田本店
1877(明治10)年創業の蔵元。熟練の職人の手で造られる代表銘柄のヤマサン正宗は、自家精米する島根県産の酒米を使用し、麹も手作り。利き酒体験もできる「登録文化財 酒蔵見学の巻」で、酒造りの伝統を体感してみよう。30~60分1500円。
■東京女子部のおすすめポイント
利き酒体験では3種類のお酒を試飲。ヤマサン正宗は辛口で飲みやすく、食事にも合うお酒だと感じました。梅酒は一般的なものと比べると甘さ控えめ。梅の酸味が利いてとてもおいしかったです(@hitomi_pleineluneさん)
出雲大社近くの和モダン温泉宿にステイ/いにしえの宿 佳雲
畳敷きの廊下などモダンでいて優雅な和のしつらえにくつろげる温泉宿。館内には島根県の伝統工芸品がちりばめられ、地域に息づく手仕事の魅力も感じられる。夕食では島根和牛や日本海の魚介類など地元の食材を盛り込んだ懐石料理を。
■東京女子部のおすすめポイント
2つある大浴場とさまざま貸し切り風呂で温泉が楽しめるうえ、客室はヒノキの露天風呂付き。贅沢すぎるくらい入浴を満喫できました。お風呂上がりにはアイスクリーム食べ放題があったり、夜食として夜鳴きそばがあったり、至れり尽くせり(@chorintaさん)
2日目_日御碕と出雲大社、絶景&パワースポットを巡ろう
まずは島根半島の西端に位置する日御碕へ。海景色の絶景あり、パワースポットありのエリアで心を解放したら、出雲大社を訪れて良縁祈願。出雲の手仕事を感じる人気スポットにも足をのばして旅を締めくくろう。
竜宮城を思わせる美しさを放つ重要文化財の古社/日御碕神社
アマテラスオオミカミがご祭神の日沉宮(ひしずみのみや)と、スサノオノミコトがご祭神の神の宮(かみのみや)の上下二社からなる日御碕神社。生い茂る松林を背景に桃山時代の面影を残す朱塗の社が佇み、神秘的な雰囲気に心が洗われるよう。
■東京女子部のおすすめポイント
朱塗りの社殿が青空に映えて、とても鮮やかできれいでした。社殿に続く回廊も、神社全体の朱色もとっても素敵。ずっと写真を撮っていたかったほどでした(@chorintaさん)
日御碕の断崖にそびえる日本一の高さを誇る灯台/出雲日御碕灯台
高さ43.65mの灯台の内部には、上部の展望台へ上がることができる163段のらせん階段が。展望台からは、島根半島の全景や、日本海の大パノラマを一望。晴れた日には、隠岐諸島が見えることもあるそう。絶景を求めていざ展望台へ。
■東京女子部のおすすめポイント
青空に向かってそびえ立つ真っ白な灯台が美しく、思わず駆けよってしまったくらい。日本には上に登れる灯台が16基しかないそうなので、灯台上部から断崖絶壁の日御碕を眺められたことは貴重な体験になりました(@chorintaさん)
ごはんを埋め尽くすほどのウニ丼に感激!/花房商店
地元の常連も多い、出雲日御碕灯台近くの昔ながらの食堂。名物は、お店のすぐ下の海で獲れたバフンウニがてんこ盛りのうに丼。鮮度抜群のウニはクセがなく、ほどよい甘みで磯の風味がたっぷり。ボリューム満点ながらペロリと食べられる。
■東京女子部のおすすめポイント
私は日本海丼をいただきました。ウニのほかに、ヒラマサ、タイ、葉ガツオ、白イカがたっぷりとのった贅沢な海鮮丼でした。名物のウニは口の中でとろけて、すごくおいしかったです(@hitomi_pleineluneさん)
出雲大社の参拝前に訪れたい神々が集う景勝地/稲佐の浜
旧暦の10月にあたる「神在月」に全国の神様が出雲大社に集まる際、最初に降り立つ地とされている稲佐の浜。出雲大社のお参りは、そんな神様たちにならってこの浜辺から。また、ここの砂を出雲大社の「素鵞社」にある砂と交換して家に持ち帰えると、厄除けになるそうなのでお忘れなく。
■東京女子部のおすすめポイント
すがすがしい青空と真っ白な砂浜、そして海岸線がとてもきれいでした。神在月に全国の神様をお迎えする場所だそうで、なんだかパワーを感じました(@chorintaさん)
清らかな空気に包まれながら良縁祈願/出雲大社
ご祭神は日本国の始まりとされる出雲の国を治めていたオオクニヌシノオオカミ。全国から神様が集う「神在月」には、さまざまなご縁を結ぶ会議を行うという。良縁に恵まれるよう拝殿や本殿(写真左)、大注連縄が目を引く神楽殿(写真右)などお参りを。
■東京女子部のおすすめポイント
出雲大社には、これまで何度か訪れていますが、荘厳で重厚な神社はいつ行っても気持ちが静かになり、パワーがもらえるなと思いました(@chorintaさん)
暮らしを豊かにしてくれる器を探しに窯元へ/出西窯
出雲の手仕事ものを旅の記念にするなら出西窯へ。出雲の土で作る器は、独自の釉薬による深みのある色合いと、シンプルでいてふっくらとしたフォルムが特徴。普段使いできる器がいっぱいで、日常を彩るとっておきがきっと見つかる。敷地内には出西窯の器でメニューを提供するベーカリーカフェも。
■東京女子部のおすすめポイント
出西窯の深い青色の出西ブルーがとても素敵でした。器の種類も豊富で、手に取りやすい価格で購入できるのもいいですね(@chorintaさん)
旅を終えて
今回、出雲を初めて訪れたという@hitomi_pleineluneさんは「どのスポット新鮮で、出雲の地からたくさんのパワーをいただけたよう。宇美神社から稲佐の浜、出雲大社へとまわるコースはご利益が高まりそうで、パワースポット巡りにおすすめ」。何度か訪れたことのある@chorintaさんは、「縁結びのイメージが強い出雲ですが、木綿街道や絶景スポットなど、これまで知らなかった出雲をたくさん見ることができました」と、新たな出雲の魅力を発見できたよう。そんな2人が写真を撮るならここ!と口を揃えていたのが、日御碕神社と出雲日御碕灯台。訪れる際はぜひカメラ持参で。
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PR/出雲市
PHOTO/@hitomi_pleinelune, @chorinta(東京女子部)
WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)