【埼玉県・川越市】温かな人と空間が待つ 小江戸ゆるさんぽ

【埼玉県・川越市】温かな人と空間が待つ 小江戸ゆるさんぽ

池袋から電車で約30分と都心の近くにありながら、遠い昔に訪れたような町並みが広がる川越市。定番スポットの先にある、地元の人が通うお店を巡って、おしゃべりも楽しめば、ひと味違うローカル旅に。

更新日:2020/03/17

【STORY】埼玉県川越市の地元の人が集うカフェのものがたり

埼玉県川越市_日本のよりみち案内
「ちゃぶだい」では、ゲストハウスの女将的存在の戎谷美野里さん(左)をはじめ、川越在住のスタッフが迎えてくれる。写真は土間を利用したカフェスペース

川越で訪ねたいのは路地の先!地元の人たちが集う温かな空間

 少しずつ漂い始めた春の気配に誘われて、のんびり町歩き。そんな日帰りお出かけなら、池袋から電車で約30分の埼玉県川越市へ。城下町として栄えたこの地には、江戸時代から変わらない町のシンボル「時の鐘」、歴史ある商家が軒を連ねる「蔵造りの町並み」など、“小江戸〟と呼ばれるにふさわしい景観がそこかしこに。明治~昭和期の面影を残す建築物や風景にも出会え、ノスタルジーに浸れるさんぽがかなう。

 川越の小江戸散策をいっそう楽しくしてくれるのが、中心地から少し離れたエリアや裏通りのお店巡り。近年、古い家屋を利用したスポットが増えていて、「川越にゲストハウスを」と意気投合した3人が2018年秋に開いた「ちゃぶだい」もそのひとつ。誰もが集えるカフェもある。

埼玉県川越市_日本のよりみち案内
川越のきんぴら専門店「斉藤牛蒡店」のきんぴらをサンドしたきんぴらチキン500円、狭山和紅茶を使用したちゃぶだいのスパイスチャイ450円

 瓦屋根と格子戸が風情たっぷりのこちらは、築約100年の商家をリノベーション。ガラガラと引き戸を開けると、土間を利用したカフェスペースが。今と昔がほどよく交じり合った居心地のいい空間には、ゆったりとした時間が流れているよう。

沖縄県・那覇市/南城市_日本のよりみち案内
特産品のさつまいもを使ったキッシュなど、地域の食材を使ったメニューが充実

「不用になった板は床材に、畳は断熱材にするなど、この空間にあったものを可能な限り活用して改修しました。しばらくあき家でしたが、お祭りの集会所として利用されてきたので、地域の人々にとって親しみのある建物でもあるのです。皆さんが大切にしてきた建物の記憶を少しでも多く残せたらと思って」と話すのは、共同代表のひとり、戎谷美野里さん。そんな思いが詰まった「ちゃぶだい」は、しだいに地元の人々の憩いの場となり、足繁く通う常連も多いそう。

埼玉県川越市_日本のよりみち案内
家屋の裏手、昔の面影を残す庭では、テラスでコーヒーを飲んだり、手作りオーダー眼鏡の工房「澤口眼鏡舎」をのぞいて

「遊びに来た方も、地元の人も、いろいろな人をつなぐ場でありたいですね。川越の人々は地元愛がとても強く、町の昔話から自分の好きなお店まで、いろいろなことを教えてくれて、会話がはずむと止まらなくなる方も(笑)。学校帰りの小学生や近所のおばあちゃんが、挨拶がてら毎日のように顔をのぞかせてくれたりもするんです。

埼玉県川越市_日本のよりみち案内
Tシャツやサコッシュといったオリジナルグッズも販売

 川越は観光地のイメージが強いかもしれませんが、路地にちょっと入るだけで、地元の人ご用達の店があったり、人々も風景もローカルな雰囲気だったり。今まで知らなかった川越の魅力をきっと発見できますよ」。地元の人との触れ合いも楽しみに、定番だけじゃない川越も満喫。ゆるりと和む休日を。

埼玉県川越市_日本のよりみち案内
「蔵造りの町並み」から徒歩5分ほどの路地に立つ


ちゃぶだい Guesthouse Cafe&Bar

女性専用ドミトリー、個室を備えたゲストハウスのほか、夜はバーになるカフェを併設。日中はキッシュ、スコーンなどを揃える。地元の雑貨や野菜などを扱うイベントも定期的に開催。
 
TEL.049-214-1617 
住所/埼玉県川越市三久保町1-14 
営業時間/11:00~16:00 土・日・祝~17:00 18:00~22:00(21:45LO) 
定休日/水 
席数/10 
アクセス/本川越駅より徒歩13分、川越市駅より徒歩15分

【SAMPO】町の日常を垣間見られる、くつろぎのカフェとバー巡り

雑貨に囲まれておやつタイム/喫茶とあれこれ Banon
路地裏にひっそり佇む長屋カフェ/Gallery & Cafe 二軒堂
お茶する感覚で気軽に昼飲み!/ワインスタンドPON!

【SPOT】小江戸川越さんぽのお楽しみ!食べ歩きグルメとよりみちスポット

ところ天を使ったあんみつで一服/甘味処 川越 あかりや
おさつチップスを好みのディップで/小江戸おさつ庵
見た目もインパクト大のサンドイッチ/サンドイッチパーラー 楽楽

埼玉県川越市 ACCESS & MAP

埼玉県川越市_日本のよりみち案内

川越市とは

池袋から電車で約30分と都心の近くにありながら、小江戸と呼ばれ、遠い昔に訪れたような町並みが広がる川越市。「蔵造りの町並み」や「時の鐘」などの定番スポットのほかに、地元の人が通うお店も巡って、おしゃべりも楽しめば、ひと味違うローカル旅に

ACCESS

西武新宿駅より西武特急小江戸で約45分の本川越駅(高田馬場駅からも乗車可)、または池袋駅より東武東上線で約30分の川越市駅下車。蔵造りの町並みなど中心エリアは両駅から徒歩で周遊できる。JR・東武東上線の川越駅を利用する場合は、蔵造りの町並み、川越氷川神社をはじめ、川越の観光名所などに停車する「小江戸巡回バス」が便利(バスは本川越駅からも運行)

「ちゃぶだい Guesthouse Cafe&Bar」サコッシュをプレゼント

今回は、築約100年の商家をリノベーションした川越の「ちゃぶだい Guesthouse Cafe&Bar」オリジナルのサコッシュを2名様にプレゼント。ロゴマークは、スタッフがシルクスクリーンでプリント。コットン素材のシンプルなデザインで、カジュアルな装いにぴったり。川越さんぽのおともにぜひ。埼玉県川越市についてのアンケートに答えて、プレゼントをもらおう。

PHOTO/MANABU SANO WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)

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※記事は2020年3月17日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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