【高知県】大自然と美食。高知のいいところがぎゅっと詰まった「土佐れいほく博」へ
全面積の84%が森林という高知県は、市街地や空港からほど近い場所に、山や川の圧倒的な大自然が広がる全国一の森の県。そんな高知県の自然を満喫するべく、東京女子部のレポーターが、高知県嶺北エリア(大豊町、本山町、土佐町、大川村)で開催中の「土佐れいほく博」を訪ねました。今回は、嶺北エリアの見どころをおさえた2泊3日のモデルコースを紹介します。
更新日:2019/08/27
土佐れいほく博は、まるで高知県の魅力を凝縮したようなイベント
土佐れいほく博は「アウトドア」「生活文化」「食」をテーマにした地域博覧会。まさに大自然高知を体感するにはうってつけのイベントです。イベントといっても派手なパビリオンやしかけがあるわけではありません。そこにあるのは、いわばこの“里山の暮らし”そのものを体験するためのきっかけ。温かい人とおいしい食事、見たこともないような絶景。たとえば、市内でもなかなか食べられない高知県の名物となりつつある土佐あかうしは、主に土佐町で生産されています。大川村で生産されている大川黒牛にいたっては、大川村以外ではほぼ流通していません。この牛肉のおいしさは桁外れです。それから、本山町では全国の品評会で唯一2度の1位を獲得したブランド米・土佐天空の郷が生産されています。このお米の香り高さと、口に入れたときの感動といったら、これは現地で感じてみないとなかなか伝わりません。土佐れいほく博は2019年12月25日(水)まで。圧倒的な自然体験と食の感動が待つ高知県嶺北エリアにぜひ出かけてみよう。
高知県嶺北エリアを歩く、2泊3日の女子旅プラン
1日目
07:25 羽田空港発
08:40 高知空港着
10:30 「定福寺」、「豊永郷民俗資料館」を見学
11:45 「大田口カフェ」でランチ
13:00 「豊楽寺 国宝薬師堂」を見学
14:00 「杉の大杉」「本山町吉延の棚田」を見学
16:00 「JOKI COFFEE」でカフェタイム&本山町の町並みを散策
18:00 「さめうら荘」で夕食&宿泊
2日目
08:00 「Music Cafe かのん」で朝食
09:00 「モンベルアウトドアヴィレッジ本山」でラフティング体験
13:00 「お山のイタリアンレストラン Ombelico(オンベリーコ)」で昼食
14:30 土佐町を散策「汗見川の亀岩」「高須の棚田」「土佐あかうし」「土佐酒造・桂月館」「道の駅土佐さめうら」
18:00 「中島観音様夏の大祭(※)」を見学
20:00 「さめうら荘」で夕食&宿泊
※毎年7月下旬に開催
3日目
08:30 「食堂 与作」で朝食
10:00 ガイドさんと一緒に大川村を散策「白滝鉱山トロッコ道跡遊歩道」
11:30 「白滝の里 里の茶屋」で大川黒牛と土佐はちきん地鶏のバーベキュー
13:00 「村のえき」でひと休み
13:30 「瀬戸川渓谷 アメガエリの滝」「早明浦ダム」を見学
15:00 さめうらフーズ直営ショップ「SORA」でおやつタイム
18:55 高知空港発
20:15 羽田空港着
1日目_旅の始まりは大豊町、本山町。名店カフェと、初体験の棚田風景に感動
全国屈指のカフェや、微笑みのお地蔵さまも。ゆるやかに時間が流れる自然の町
弥生時代から続く美しい棚田が残る本山町で絶対に訪れたいのは、本山町巡りのハイライト(勝手に)ともいえる「JOKI COFFEE(ヨキ コーヒー)」。嶺北を象徴する吉野川にせり出したような場所に建つこのカフェは、高知県だけでなく全国に知られる名店です。「好みに合わせたコーヒーを選んでくれるので、コーヒー好きはもちろん、どんなコーヒーを選んだらいいかわからないという初心者にもおすすめできるカフェでした。デザートもおいしくて、コーヒーと最高に合います」(@612mzk)。「コーヒーといただいた小夏のタルトはすっきりとした甘さでペロリと平らげてしまいました。フルーツの甘さを大切にしていて、いくらでも食べられそうです(@namie.photo)
「定福寺」は大豊町の自然の中に佇む古刹。隣接する「豊永郷民俗資料館」は、歴史を守る館長のお話を聞きながらの見学がおすすめです。宝物館では世界でも珍しいといわれる笑顔のお地蔵さまが拝めます。「資料館に入った瞬間、ヒノキのいい香りに驚きました。約12000もの昔の農耕器具や雑貨の数も圧巻で、後世に残していきたいという気持ちが伝わりました。印象的だったのが、宝物館の『微笑んでいるお地蔵さま』。笑顔のお地蔵さまに心が洗われました」(@612mzk)
大豊町の人気カフェ。手作りの料理はどれも絶品。「三角形の屋根やツタの絡まる壁が、ジブリに出てきそうな外観のかわいいカフェでした。鹿バーガーが絶品で、臭みがなく、カリカリのバンズが美味。ご夫婦で経営されているとのことで、温かい接客に癒されました」(@612mzk)。「店の内装やメニュー表紙のビーズ刺繍、素材にこだわったお料理の品々、店主の方の話し方やスピード・・・。すべてが丁寧でゆったりと落ち着く空間でした」(@namie.photo)
このエリアの特徴でもある山の斜面を活かした棚田からの景色は、まさに日本の原風景。「棚田を展望台から見下ろすことができて嬉しかったです。田んぼアートはお子さんのテンションをあげてくれそうです。田植え前の棚田や、秋に黄金に輝く棚田もぜひ見てみたい」(@namie.photo)。「小さな展望台から一面グリーンの棚田に、かわいい田んぼアートが絵葉書のようでとてもかわいかったです。黄色に染まる棚田や、田植え前の水に空が反射する様子を想像し、他の季節にも訪れてみたいと思いました」(@612mzk)
2日目_ふつうの日常がこんなに豊か。嶺北の真ん中、土佐町へ
驚きのレベルとコストパフォーマンス。土佐町はおいしいものの宝庫
観光地に慣れた人からすると、土佐町はいわゆる“映え”レベルはそんなに高くないのかもしれません。でもこの町の食のレベルは、間違いありません。なかでも県内外にファンがいるというイタリアン、「お山のイタリアンレストラン Ombelico」は外せない1軒。通ってくる人がいるのもうなずけます。「ランチはメイン料理のほかに前菜やドリンクなど盛りだくさん。お料理は見た目もお味もオシャレで女子旅に最適です」(@namie.photo)。「地元で大人気のイタリアンレストランだそう。料理はおいしくてボリューム満点、見た目もおしゃれなので人気の理由も納得です。カウンターに並んだワインボトルを見て、夜も来てみたいと思いました」(@612mzk)
朝ごはんの定食は、田舎のおばあちゃんの家に帰ったような懐かしさ。「たくさんのお惣菜は、地元のお野菜をふんだんに使用。すべておいしかったのですが、特にイタドリという高知で採れる山菜やコリンキーという、生でも食べられる甘いかぼちゃがお気に入りです。贅沢な朝食ですが、これで500円!」(@namie.photo)。「温かい雰囲気の店内で、地元の食材をふんだんに使用した和定食が楽しめるカフェ。なにより土佐町産のお米のおいしさに驚きました。マイベスト朝食にランクインしました!」(@612mzk)
嶺北エリア唯一の酒蔵。高知県内でも人気・知名度ともに高い「桂月」のさまざまな商品が試飲できます。「高知の日本酒、桂月の酒蔵と資料館を見学しました。たくさん試飲させていただきましたが、1つひとつ味わいや風味が違ってとてもおいしかった」(@612mzk)。「土佐酒造では日本酒初心者の私にも、おすすめの日本酒を選んでいただき、試飲をして購入できるのは、蔵ならではだと思いました。今度は仕込みの時期に見学へ行ってみたいです」(@namie.photo)
2019年にリニューアルオープンした、早明浦ダムのダム湖のほとりに佇むホテル。「名前のイメージとは180度違う(笑)、キレイで新しい施設でした。部屋から見える景色も絶景でした。夕食に土佐あかうしのステーキをいただきましたが、柔らかくてとてもおいしかったです。スタッフの方も皆さん笑顔で優しくとても過ごしやすい宿でした」(@612mzk)。「ロビーのボートの形の椅子がかわいくて、セルフポートレートを楽しみました」(@namie.photo)
3日目_嶺北の最奥。ダム湖脇の絶景をひた走り、大川村へ
絶景ひとり占め!カメラ片手に巡りたい、ノスタルジックな水辺の町
嶺北エリアの最奥にある大川村は、離島を除けば日本でいちばん人口の少ない村。そして、この大川村のすばらしさは、今なお残る広大な自然です。また、そんな大川村から、早明浦ダムや汗見川といった水辺が美しい土佐町へのアプローチは、見たことないような絶景の連続! 特にアメガエリの滝の神秘的なまでの美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。「川がキレイな青で、落差35mの滝が迫力満点でした。道路から滝までかなりの段数を上り下りする必要があるのですが、それでも一見の価値ありです。紅葉もキレイだと教えていただいたので、秋にもう一度訪れてみたいです」(@namie.photo)。「汗見川しかり、高知の川はなんでこんなにラムネ色なのか?と思うほど、川の色に驚きます。急な石段を下りていき、目の前に現れた滝は本当に絶景でした」(@612mzk)
四国の水がめと呼ばれる早明浦ダムは嶺北エリアの象徴のひとつ。「下から、上からといろんな角度でダムを見ることができました。下から見上げると要塞のような雰囲気で、上から見るとキラキラと光る水面がとてもキレイでした。ダムの展望台からは町の様子を一望することができ気持ちがよかったです」(@namie.photo)。「空から見るとダム湖が龍に見えるという空撮写真がプリントされているダムカードを大川村でいただいたので、いつか空から見てみたいと思いました」(@612mzk)
旅の最後にはやっぱり甘いものは必須。地元でも人気のスイーツショップは、写真映えするスイーツの宝庫! 「ストライプの看板がとてもかわいらしいアイスクリームショップ。地元で採れたユズとシソを使ったパフェやジェラート、かき氷のメニューが名物で、どちらも爽やかな甘さ。ユズの黄色とシソのピンクが写真映えばっちりでした!」(@612mzk)。「商品へのこだわりや味はもちろんですが、店内の空間全体にもこだわりがありました」(@namie.photo)
東京女子部の2人にとって、今回の旅は新しい発見の連続だったよう。「『なにもないところですよ』と地元のみなさんはおっしゃいますが、パワースポットやおいしい食事、アクティビティとかなり見どころ豊富な地域で、町ごとにコンパクトにまとまっているのも魅力だと思います。“絶景”や“映え”スポットは、レンズの後ろは人混み地獄というのが当たり前になってきましたが、ひとり占めできる美しい景色や家族のように接してくれる温かい人々と触れ合うことは、旅のいちばんの醍醐味ですね。とっても楽しかったです!」(@612mzk)「高知で出会った方はみなさん親切で、丁寧でした。人の温かさに感動です。嶺北エリアは自然が豊かで、絶景だらけなのに人が少なく、いい写真が撮れました。内緒にしたいと思うほどお気に入りの場所になりました」(@namie.photo)
PR/土佐れいほく博
PHOTO/@namine.photo、@612mzk(東京女子部) WRITING/OZmall編集部