織物の街として発展した桐生で注目したいのが、そのDNAを引き継いだ若い世代によるメイドイン桐生ブランド。時代に合った感性で思い思いに展開するアイテムはデザイン性も高く、織物、繊維の新たな時代を感じさせる。
ひとつずつ手作業で作りあげる製造工程にも注目
店内に並ぶのは、桐生で生産・加工された繊維で、ひとつずつ作られる帽子たち。夏は、ブレードと呼ばれるテープ状の素材を使ったさまざまなデザインの帽子を中心に展開。店頭では、昭和50年代に製造中止になったブレード専用のミシンで縫製していく製造工程を見ることができる。丁寧でいて緻密な職人技に思わず見惚れるはず。
com+position
コンポジション
TEL.0277-46-8663
住所/群馬県桐生市本町 2-3-1
営業時間/11:00~18:00 第1土9:30~17:00
定休日/不定
アクセス/桐生駅より徒歩20分
夫妻の“あったらいいな”をカタチにした織物アイテム
1953年に創業し、和装の帯地を作り続けてきた織物工場の4代目夫妻が立ち上げたブランド。こんな帯で浴衣を着てみたいと思わせるモダンなデザインの兵児帯・HECCOシリーズをはじめ、洋服にも合う帯地で作ったバッグや雑貨、帯織物の技術を活かしたストールやふきんなど、織物がぐっと身近になるさまざまなアイテムを提案している。
OLN
オルン
TEL.0277-44-3568
住所/群馬県桐生市境野町6-344
営業時間/13:00~17:00 第1土10:00~16:00
定休日/日・祝・第2~5土
アクセス/桐生駅より境野線桐生温泉ゆらら行きバスで約15分、境野小学校入口下車徒歩3分
毎月7日間だけ開店する洋品店で一期一会のお買い物
夫・岩野開人さんが植物をベースに手染めし、妻・久美子さんがデザインして地元の縫子さんと作る服は、すべて一点もの。同じブルーでも濃淡があり、同デザインでも生地の質感でフォルムが違って見える。サイズも微妙に異なるため試着は必須で通販はなし。月7日間のみの開店日には、運命の1着を求めて国内外からファンが集まる。
RIPPLE YOHINTEN
リップルヨウヒンテン
住所/群馬県桐生市小曾根町4-45
営業時間/11:00~19:00 ※毎月1~7日営業
アクセス/桐生駅より徒歩15分
のこりぎり屋根の博物館で桐生の織物を学んで体験
日本一巨大な木製の織機・高機をはじめ、実際に使用されていた道具や資料約1200点を展示。織物ができる工程をわかりやすく紹介する。織物や藍染めの体験、敷地内で稼働する織物工場の見学もできるので、見て、触って、織物について改めて知るひとときを。桐生の艶やかな絹織物を使用した小物などを販売するショップも完備している。
織物参考館“紫”
オリモノサンコウカン“ユカリ”
TEL.0277-45-3111
住所/群馬県桐生市東4-2-24
営業時間/10:00~16:00
定休日/月
入館料/700円
アクセス/桐生駅より徒歩20分
Present
桐生市「OLN」の麻ふきんをプレゼント
帯を織るための旧式のシャトル織機で1枚ずつ織りあげた麻ふきんを各1枚ずつ2名様にプレゼント。丈夫で長持ちの麻ふきんは。濡らすとガーゼのようにやわらかくなるので、おしぼりにするのもおすすめ。ランチョンマットにしたり、なにかを包んだりもできる。群馬県桐生市についてのアンケートに答えて、プレゼントをもらおう。
※色は編集部におまかせください
もっと知りたい!群馬県・桐生市/日本の機どころトリップ
- ファストファッションもいいけれど、ときには大切に作られた1着を、時間をかけて選んでみたい。きっと豊かな体験になり、「装う」ことがもっと楽しくなるはず。そこで今回の旅は、絹織物の産地として栄えた群馬県桐生市へ。のこぎり屋根の織物工場やレトロな街並み「桐生新町重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)」が残る桐生。まずは体験型博物館を訪ね、織物の歴史や文化を感じるところからスタート。近年は古くから職人が培ってきた伝統、技術を守りながらも、若い世代による桐生発のブランドが続々と誕生。職人の高い技術と独自の感性が結びついた洋服、服飾品、帽子からは、ものづくりに賭ける人々の思いが伝わってくる。さらに個性派カフェやご当地グルメなども満喫すれば、とっておきの休日に。
- アクセス
- 東京駅よりJR東北新幹線で約40分、小山駅でJR両毛線に乗り換え桐生駅まで約1時間。浅草駅より東武特急りょうもうで約1時間40分、北千住駅より約1時間30分の新桐生駅からはバスで桐生駅へ移動し、徒歩、バス、レンタサイクルでの周遊が便利。金・土・日は新桐生駅よりレンタサイクルの利用も可
- ホームページ
- 日本の機どころトリップの詳細はこちら
日本のイイトコドリップ
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PHOTO/AYUMI OOSAKI WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)