群馬県・桐生市 日本の機どころトリップ Vol.65
更新日:2019/08/13
群馬県・桐生市にこんなイイトコありました
“装う”楽しさがきっと見つかる、1300年の歴史を誇る織物の街
ファストファッションもいいけれど、ときには大切に作られた1着を、時間をかけて選んでみたい。きっと豊かな体験になり、「装う」ことがもっと楽しくなるはず。そこで今回の旅は、絹織物の産地として栄えた群馬県桐生市へ。のこぎり屋根の織物工場やレトロな街並み「桐生新町重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建地区)」が残る桐生。まずは体験型博物館を訪ね、織物の歴史や文化を感じるところからスタート。近年は古くから職人が培ってきた伝統、技術を守りながらも、若い世代による桐生発のブランドが続々と誕生。職人の高い技術と独自の感性が結びついた洋服、服飾品、帽子からは、ものづくりに賭ける人々の思いが伝わってくる。さらに個性派カフェやご当地グルメなども満喫すれば、とっておきの休日に。
Access
東京駅よりJR東北新幹線で約40分、小山駅でJR両毛線に乗り換え桐生駅まで約1時間。浅草駅より東武特急りょうもうで約1時間40分、北千住駅より約1時間30分の新桐生駅からはバスで桐生駅へ移動し、徒歩、バス、レンタサイクルでの周遊が便利。金・土・日は新桐生駅よりレンタサイクルの利用も可
装うことが愛しくなる。レトロな桐生の街で織物にまつわる旅へ
機どころの「装いの店」で、ずっと大切にしたい逸品に出会う
織物の街として発展した桐生で注目したいのが、そのDNAを引き継いだ若い世代によるメイドイン桐生ブランド。時代に合った感性で思い思いに展開するアイテムはデザイン性も高く、織物、繊維の新たな時代を感じさせる。
洋服の色彩の美しさに、心が躍る。ハギレを組み合わせてたターバンやバッグなども
お店は織物工場の敷地内に。帯織物の技術を活かしたストールやふきんなども販売
手仕事に注目したい帽子店。縫って、木型で形を整えてを繰り返して帽子を作っていく
景観からも感じ取れる織物の街・桐生の歴史
かつて“西の西陣、東の桐生”と称された絹織物の名産地・桐生。織物産業が最も栄えた明治・大正時代の建物約200軒が残る重伝建地区が、その繁栄ぶりを偲ばせる。桐生で印象的なのが、織物工場のシンボル・のこぎり形の屋根。稼働中の工場もあるが、役目を終えた工場はベーカリーやカフェに姿を変え、景観を守り続けている。
個性が光るカフェでのんびりおやつの時間
街巡りの合間にひと息つくなら、甘いものはやっぱり欠かせない。工場や古い家屋を改装したカフェなど、空間もそれぞれ個性的だから、オリジナリティ豊かなスイーツをおともにゆっくりと過ごしてみたい
店内にはイートインスペースのほか、地域のお菓子や雑貨が並ぶスペースも。夏は約20種のジェラートから、1日に5~9種登場
注文を受けてからネルドリップで淹れるアイスコーヒー550円をはじめ、茶道家でもある店長はドリンクにも力を入れる
群馬県伊勢崎市に本店を構えるカフェ。店名のGARMENT DISTRICTは「衣服地区」という意味で、桐生にちなんでネーミング
Present
桐生市「OLN」の麻ふきんをプレゼント
帯を織るための旧式のシャトル織機で1枚ずつ織りあげた麻ふきんを各1枚ずつ2名様にプレゼント。丈夫で長持ちの麻ふきんは。濡らすとガーゼのようにやわらかくなるので、おしぼりにするのもおすすめ。ランチョンマットにしたり、なにかを包んだりもできる。群馬県桐生市についてのアンケートに答えて、プレゼントをもらおう。
※色は編集部におまかせください
日本のイイトコドリップ
東京女子のココロが動く、まだ知らない日本のイイトコを抽出して届ける連載「イイトコドリップ」は、毎月ひとつの旅先をお届け。ぜひチェックして、次の旅のきっかけを見つけて!
PHOTO/AYUMI OOSAKI WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)