OZ発、プチトリップ
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神秘のブルーを見にいこう!奇跡の清流をめぐるリバートリップへ 

更新日:2019/02/28

日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回は編集Oが、「リョーマの休日~自然&体験キャンペーン~」が2019年2月より始まったばかりの高知県へ、奇跡といわれるほど美しい仁淀川(によどがわ)を目当てに、高知の豊かな自然と触れ合う1泊2日の旅へ出かけてきました。

群馬県桐生市・甘楽町
青く美しい水が魅力の仁淀川。写真は上流に位置する安居渓谷

まだ知らなかった高知。水の青さに心奪われる奇跡の清流・仁淀川

川底までクリアに見える、澄み切った青い水が美しい、奇跡の清流が高知県の仁淀川(によどがわ)。高知県には吉野川、四万十川と誰もが知っている有名な川がありますが、仁淀川はこの2つの川と同様に一級河川。その水質は、全国一級河川の水質ランキングで 連年の第一位(国土交通省調べ)を記録するほど。高知市内からたったの30分というアクセスの良さも魅力の知る人ぞ知る秘境です。

仁淀川をめぐる1白2日の旅

群馬県桐生市・甘楽町
(上・左下)仁淀川に向かって並ぶ「住箱-JYUBAKO-」。大きな窓を配し、部屋にいながらにして自然を十分に感じられる造りに(右下)エントランス周りには、ストアやシャワールームなどの共有施設が

初心者でも無理なく、自然と一体になれるアウトドア体験

1日目は、かわいい路線電車を眺めながら高知市内を抜けて仁淀川へ向けてドライブ。ほんの30分ほどで、中流域の越知町にある「スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド」へ到着。ついさっきまで町中にいたとは思えないほど、周囲は、折り重なる山々、目の前には仁淀川が流れて自然いっぱいで、パンフレットで見た「都会からいちばん近い秘境」という仁淀川エリアのキャッチフレーズを実感できます。

この「スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド」は、 2018年4月にオープンした、スノーピークが手がけるキャンプ場で、ブランド初のラフティングのアクティビティも完備した新施設。本格的なオートキャンプはもちろんだが、建築家の隈研吾氏がプロデュースするトレーラーハウス「住箱-JYUBAKO-」もあり、初心者でも気楽にアウトドアを楽しめます。「住箱-JYUBAKO-」は、冷暖房完備、ふかふかのベッドなどホテルライクな快適な空間、仁淀川に張り出すように設えたウッドデッキ・・・。自然と一体になれる感覚で1日が過ごせそう。ここを拠点にすれば、仁淀川を存分に満喫できると期待感が膨らみます。

群馬県桐生市・甘楽町
(左上)「人生に野遊びを」と書かれたラフティングボート(右上)おしゃれなギアが揃うストア(左下)川の脇のフィールドでバーベキュー (右下)土佐あかうしは脂少なめの赤身が美味しいブランド牛肉

仁淀川を眺めながらご当地グルメのバーベキューランチ

12時を過ぎて、お待ちかねのキャンプ場ランチは、定番のバーベキュー。土佐あかうしをはじめ、ニンジンや玉ねぎ、サツマイモなど地元で採れた新鮮野菜を豪快に炭火で焼いていただきます。初めて食べた土佐あかうしは、口に入れると柔らかく、うまみたっぷり。牛肉も野菜も味が濃くて美味しい! 越知町名産という山椒タレの程よいスパイシーさもいい塩梅で箸が進みます。今回はバーベキューセットを頼みましたが、すぐ近くの越知町メインエリアの商店に買い出しに行き、地元グルメをあれこれ試してみたらもっと盛り上がりそうです。

食後は敷地内でのんびり過ごします。ウッドデッキでくつろいだり、キャンプ道具やアウトドアウェアが並ぶスノーピーク直営のストアに立ち寄り、最新のギアを見たり、限定のTシャツなどのアイテムをチェックしたり・・・。冬季は水量が少なくて挑戦できませんでしたが、春以降に再開される、約4kmものラフティングや4月からはカヌーも加わるアクティビティも楽しみです。夏には、川遊びに興じることも。

スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド

TEL.0889-27-2622
住所:高知県高岡郡越知町片岡4
宿泊:トレーラーハウス「住箱-JYUBAKO-」10棟/17280円~(定員2名)、オートキャンプサイト30サイト/4320円~(定員6名)
アクティビティ:ラフティング1名5940円、

群馬県桐生市・甘楽町
日高村で体験できる「屋形船 仁淀川」では、地元のガイドが案内してくれる

屋形船で水底まで見える青い清流に感動する

2日目には越知町から下流へ下り、日高村にある屋形船を体験してきました。 12人乗りの屋形船で約50分、仁淀川を船さんぽ。「夏には、船の脇を泳ぐ鮎がよく見えるんですよ。手を伸ばせば獲れるんじゃないかと思えるぐらいです!」とガイドの坂本さん。確かに、青い水の奥には、川底がくっきり見えるほど水が澄んでいます。まだ知らなかった自然の美しさに心が満ちてくる感じ。都心では味わえない、パワーがチャージされる感覚が気持ちいい。

屋形船の待合スペースでの、お茶を飲みながら地元のスタッフの方との触れ合いも楽しいひと時。「小さい頃からこの川を見て育ったから、この川が特別な美しいものとは思わなかった」という贅沢すぎる話に驚かされたり、地元で今取り組んでいる土佐文旦を残していく活動をお聞きししながら文旦を試食したら、美味しさ倍増でお土産についつい一箱購入など、温かな時間も過ごせました。

屋形船 仁淀川

TEL.0889-24-6988
住所:高知県高岡郡日高村本村209-1
営業時間:9:00~17:00(6便/1日)
定休日:無休 ※12月~2月の間は電話予約のみ運行
料金:大人2000円(中学生以上)、小人1000円(小学生以下)

フルーツトマトソースのオムライス
グリーンフィールゴルフ倶楽部の「日高村産フルーツトマトソースのオムライス」1382円

昼食は、シュガートマトの町のオムライス街道で

屋形船の近くにあるというオムライス街道。なぜこの地にオムライス?と疑問を抱えつつ訪れると、レストランやカフェだけでなく、中華料理店、たこ焼き店にも個性豊かなオムライスたちが揃っていました。その訳は、日高村がブランドトマト「シュガートマト」の産地だから。村をあげて美味しいトマトを目指して試行錯誤を続けた結果、全国屈指の糖度を誇る、濃厚なうまみとコクを併せ持った、美味しいシュガートマトが出来上がったのだそう。

村ご自慢のこのシュガートマトの持ち味を存分に活かしたのが日高村のオムライス。今回は、グリーンフィールゴルフ倶楽部の「日高村産フルーツトマトソースのオムライス」をチョイス。決め手になった、たっぷりかけられたトマトソースは、想像通りの美味しさ。火を入れてさらにうまみと甘みをましたトマトソース、3個使ったふっくら卵、チキンライスが一体となって、日高村らしさあふれる贅沢な一皿に大満足ランチになりました。食後に、シュガートマトを使ったナポリタンも絶品という情報を仕入れ、ナポリタンマニアとしては後ろ髪を引かれつつ日高村を後に。

(上)春には、40種類ほどの桜が次々花開く牧野植物園。(左下)幼少期に生家の裏山に咲いていたバイカオウレンを牧野博士はこよなく愛した (右下)植物園正門入口付近にあるキイレツチトリモチは博士が学名を付けた。近年、四万十町でも自生が確認された

牧野博士が愛した高知の植物を学べる牧野植物園へ

高知市内に戻って、昨年60周年を迎えた高知県立牧野植物園へ。幼い頃に見ていた植物図鑑の著者、牧野富太郎博士が高知県出身と知ったら、ここは外せません。研究施設を備えた四国唯一の総合植物園で、春には桜、ツツジなどが花を咲かせます。この園では、牧野博士が発見や名付けた貴重な植物、幼少期から愛した高知の植物が見られ、自然にごく近い形の植栽がなされている点が大きな特徴。園内を歩くと、のどかな雰囲気でご近所の山を散歩しているような気分で、高知県の花木を楽しく学べます。

訪れた時、ちょうど新園地、こんこん山広場のオープンに出くわしました。もともと60種類ものツツジのコレクションがある牧野植物園。新園地には、台湾ツツジを植栽し、さらに充実させていく予定。園内でも高い位置にあり、ツリーハウスをイメージした展望台も新設され、高知平野を一望する景色の良さも一見の価値あり!

高知県立牧野植物園

TEL.088-882-2601
住所:高知県高知市五台山4200-6
開園時間:9:00~17:00
休園日:年末年始(12/27~1/1)、メンテナンス休園日(2019/6/24、9/30、2020/1/27)
入園料:一般720円(高校生以下無料)

牧野植物園をあとにして空港へ向かい、今回の仁淀川をメインにした高知県の豊かな自然を満喫する旅は終了。仁淀川沿いには、ここで紹介したトマトの村、日高村をはじめ、お酒の町・佐川町、紙の町・いの町もあり、酒蔵めぐり、紙漉き体験、ご当地グルメなどよりみちスポットも充実しています。昨年末にはLCCも運行してさらに気軽に行けるようになっているので、今度の週末トリップでぜひ訪れて!

自然&体験旅のヒントがいっぱい「リョーマの休日~自然&体験キャンペーン~」

2月から「リョーマの休日~自然&体験キャンペーン~」がスタート。このキャンペーンは、森林が約84%を占め、手つかずの自然が残る高知県の全域で行われ、山、川、海などの自然から、その自然が育んだ食や文化まで、さまざまな自然&体験を提案。大自然を満喫するアクティビティをはじめ、ゆずや生姜、カツオなどのグルメ体験、地元の人と触れ合い、街歩きを楽しむほっこり過ごせる体験など、各種プログラムが充実。まずは公式サイトをチェックしてみて。まだ知らなかった高知に出会える旅をお約束!

開催期間
2019年2月1日(金)〜 2020年12月31日(木)
ホームページ
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※記事は2019年2月28日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります