盛岡のソウルフード“コッペパン”に逢いに行く_あの町、この町、絵になる町・盛岡編_OZmagazine TRIP
更新日:2019/03/12
子どもからお年寄りまで広く愛される
ふわふわもっちりのコッペパン
今回のオズトリップ連載「あの町、この町、絵になる町」で訪れた、長く愛される老舗と新しくて個性的な店が調和した町・盛岡のサイドストーリー。本誌で語りきれなかった、盛岡のソウルフード「福田パン」の“コッペパン”の物語をひも解きました。
1948年に創業し、盛岡市民なら誰もが知っている「福田パン」。戦後すぐコッペパンを始めて、昭和50年頃、岩手大学で販売することになると、「学生たちがパン1個と牛乳1本でおなかがいっぱいになるように」という思いから、巨大なコッペパンが誕生しました。現在は市内の学校給食をはじめ、高校・大学の購買部やスーパーでも買うことができ、“盛岡のソウルフード”と呼ばれているのも納得です。
「給食を卒業しても、日々の“救食”として心もおなかも満たす存在になれたら」と話すのは、3代目の福田潔さん。長さ20cm以上もあるコッペパンは、福田さんの祖父がカナダ人から教わったレシピを忠実に守り、卵や牛乳を使わずに、ふわふわでもっちりとした食感に仕上げています。食べ飽きないその味を求めて、朝は出勤前の会社員、日中は主婦、午後は部活帰りの学生でにぎわいます。
リクエストに応え続けて具は50種以上。
組み合わせは1000通り以上に!
「福田パン」の魅力は、なんといっても具材の豊富さ。最初は3~4種類だったのが、お客さんの要望に応えるうちに甘い系は約30種類、調理系は約20種類に。それぞれ2種類まで組み合わせられて、高い方の具の値段だけ払えばOKというシステムにも愛を感じます。さらにトッピングも約20種類あるので、組み合わせを考える時間もワクワク! 迷ったら、店に貼り出された「組み合わせ人気ランキング」を参考に選ぶのもおすすめです。カウンターで組み合わせや塗り方を告げたら、目の前で手際よくパンにジャムやバターを塗っていく職人技を見るのも楽しみ。「ひと口目からおいしく」という福田さんの言葉通り、隅々まで具やクリームが行き渡ったパンはズッシリと重く、どこから食べても変わらぬおいしさに幸せを感じます。盛岡の人がこよなく愛するコッペパンを味わえば、土地への愛着が湧いて来て、地元の人たちとの距離もぐっと縮まりそう。
SHOP DATA
福田パン本店(ふくだパンほんてん)
TEL.019-622-5896
住所:岩手県盛岡市長田町12-11
営業時間:7:00~17:00(売り切れしだい終了)
定休日:無休
カード:不可
予約:不可
アクセス:盛岡駅より徒歩15分。盛岡駅より盛岡都心循環バス「でんでんむし号」(右回り)で啄木新婚の家口下車徒歩3分
■盛岡Information
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PHOTO/MICHI MURAKAMI WRITING/CHIAKI TANABE