今回のロケハン日記は、竹芝からいちばん近い東京離島・大島。三原山や裏砂漠といった自然を満喫する大島旅も、島グルメが充実している岡田港周辺を散策するのも楽しいけれど、足を延ばしてぜひ行ってほしいのが波浮港の港町。大島恋人旅でも少し紹介しているけれど、編集Rの視点で波浮港の楽しみ方をご紹介!
いい意味で大島らしさを裏切ってくれる、集落に漂う懐かしさが心地いい波浮港
三原山のような大自然もないし、岡田港のようなにぎやかさもない。でも、大島ロケハンで、初めて波浮港を訪れ、車を降りた瞬間、「この雰囲気好き!」と思ったのが、この波浮港の集落。
ここに惹かれる理由は、さびれた雰囲気が昭和っぽくて、懐かしさと同時に、安心する心地よい空気が漂っているから。例えば、恋人旅でも紹介した鵜飼商店のコロッケや、木造のレトロな家が並ぶ町並み、波浮港の歌なんてあるのはまさに昭和感が漂います。
日々、仕事などでバタバタと忙しくしていて、ボーっとする時間がない人こそ、ゆるやかに流れる波浮港の空気に癒され、長居してしまうはず。だからこそ大人のカップルに、訪れてもらいたい場所なのです。
波浮港の楽しみ方のひとつとして編集Rがおすすめするのは、港町を高いところから眺めること。
「波浮港展望台」というスポットがあり、そこからの眺めは爽快で素敵です。もしくは、集落内の「みなとや旅館」(現在は踊り子の里資料館)横にある「踊り子坂」を登っていくと木々の隙間から垣間見られる港町も趣があっていいですよ。
ふたりでお気に入りの羽浮港の眺めを探してみるのもいいのでは。
思わず童心にかえってしまう古民家カフェでひと休み
踊り子坂を登りきると、石畳の風情ある路地にたたずむ古民家が見えます。
こちらは、「島京梵天」という名のカフェ。
たい焼きが人気で、オーダーをしてから一つひとつ手で焼いたたい焼きや冷やしたい焼きがいただけます。手焼きのたい焼きは、皮がもちもち、羽部分はパリッとしていて、生地が本当においしい。ドリンクも頼めるので、約240段もの踊り子坂の階段を登ったあとのご褒美として立ち寄ってみて。
こちらのカフェはたい焼きだけでなく、店内はタイムスリップしたようで楽しい。年季の入ったソファがあったり、子供の頃に食べていた駄菓子が売っていたり、スーパーボールや竹とんぼなどのおもちゃが当たるくじがあったり、思わず童心に返ってしまう世界が広がっています。ここでは、たい焼き片手にくじを引き、駄菓子を食べ、“大人”を忘れて楽しみましょう。
こんな個性的なカフェもある波浮港は、自分の中にあるノスタルジックな部分が刺激されるから、何度も訪れたくなるのかもしれません。ぜひこの雰囲気を味わいに、恋人と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか?
今回のロケハン日記を書いたのは・・・
編集R
東京の島×縁結びの企画ときいて、俄然やる気に満ち溢れているベテラン編集者。この企画を担当すれば、きっと私自身も素敵なご縁に結ばれるかも!? と密かに期待している。