伊豆諸島いち大きな島、大島。島ならではのダイナミックな自然はもちろん、レトロな街並みや無料の動物園など、訪れたくなるスポットがいっぱい。今回は、大人の恋人同士に似合うプランをご提案。落ち着いた関係のふたりもこの大島旅でもっと仲を深めて。
恋人同士でめぐりたい、一泊二日の大島旅のポイントとは?
ロマンティックな場所で語らう時間が、大人の恋人同士の絆を深めてくれる
大人の恋人たちに提案したいのは、しっとりと愛を深める大島旅。大島のロマンティックなスポットをめぐって、ふたりの忘れられない思い出をつくろう。
まず向かうのは波浮(はぶ)港。ノスタルジックな風情が漂うこの港では、岸辺に座ってコロッケを食べながらおしゃべりを。港の情緒に浸ったあとは、のんびりした雰囲気の動物園でなごもう。宿泊はおしゃれなリゾートホテルに滞在。早めにチェックインして、サンセットディナーを楽しんで。
2日目は、三原山へ。山中で優しくリードしてくれる彼に惚れ直すかも。大島でたくさんのロマンティックな経験をふたりで共有すれば、旅の前よりもっと愛が深まるはず。
【大島お役立ちお店情報】
・「さむかわ食賓館」
地域密着のスーパー。お酒やお菓子、食材はもちろん、おみやげにぴったりなオリジナルのサブレーや島のパン屋さんの手作りパンなども手に入る。
住所/東京都大島町元町字馬の背262-13 営業時間/8:00〜21:00 無休(年始休みあり)
・「元町 浜の湯」
水着で入れる公共露天風呂。長根浜公園内にあり、青い海や伊豆半島を眺めながら入浴できる。空と海が茜色に染まるサンセットの時間帯がおすすめ。利用料は300円。
住所/東京都大島町元町字トンチ畑882 営業時間/13:00~19:00 7・8月は11:00〜19:00(天候により休業・時間短縮あり) 無休
■交通について
今回は、高速ジェット船を利用。約1時間45分で大島に到着。料金は往復14800円。島内は、レンタカーを利用。
1泊2日の大島ラブ旅モデル行程表
【1日目】
08:20 竹芝出発
10:05 大島到着
11:00 波浮港を散歩
12:00 港鮨で昼ごはん
14:00 東京都立大島公園 動物園でのんびりデート
16:30 ホテル&リゾート マシオにチェックイン サンセットディナーを
【2日目】
07:30 ホテルで朝ごはん
08:30 三原山トレッキング
11:30 大島温泉ホテルで日帰り入浴
13:00 元町港周辺でお昼ごはん後、デザートにトリトンでアイスを
14:00 えびす屋土産店でおみやげを購入
14:40 大島出発
16:45 竹芝到着
(ジェット船の出発時間は、土・日、休日の時刻表を参照)
恋人と過ごす大島の1日目
波浮港の名物、「鵜飼商店」の昔懐かしい揚げたてコロッケをおやつに
大島に着いてレンタカーで最初に向かうのは、島の南部にある波浮港。ここはかつて遠洋漁業の中継地として栄えた港。今は昔のようなにぎわいはないけれど、時が止まったかのようなレトロな街並みが広がり、ノスタルジックな風情を感じさせてくれる。波浮港の街散策をするならぜひ味わいたいのが「鵜飼商店」のコロッケ。注文のたびに揚げてくれるコロッケはサクサクほくほく。風情ある港の風景を眺めて語らいながら、ふたりで熱々をほおばって。
鵜飼商店
TEL.04992-4-0521
住所/東京都大島町波浮港1
営業時間/9:00〜18:00
定休日/水
アクセス/元町港より車で35分
珍しい魚のネタで会話も盛り上がる! ランチには「港鮨」の地魚にぎりを
波浮港散策の合間のランチは、新鮮なネタが地元の人にも人気の「港鮨」で。カウンターのある落ち着いた店内なので、大人のふたりなら大将との会話を楽しむためカウンターへ。キリッとした男前の大将おすすめの地魚のにぎりをいただこう。黒ムツや金目鯛、アカイカ、珍しいナワキリ(カマスの仲間)など、大島近海でとれた魚9種類を盛り合わせた握り寿司のセット。「この魚は初めて食べるね」と話しながらそれぞれの味の違いを食べ比べるのも楽しい。お店に飾られたレトロな雑貨や昔の波浮港の写真も会話を盛り上げてくれそう。
無料とは思えない充実度の「東京都立大島公園動物園」でまったりデート
レトロな港の風情に浸ったあとは、東京都立大島公園の中の動物園へ。大人になるとデートで動物園を訪れることは少ないけど、あらためて訪れると、かわいい動物たちに癒され楽しいもの。それにこの動物園は入園料が無料! でも内容は無料とは思えない充実ぶりなのが魅力。日本でも屈指の大きさを誇るフライングケージでは色とりどりの鳥たちやカピバラが。ほかにもレッサーパンダやワオキツネザルなど、たくさんの動物たちがいる。その中でもエミューは必見。エミューは、1本の羽が根元から2本に分かれており、ニュージーランドでは縁結びのお守りや友愛の証に贈る風習があるのだとか。そんな素敵なエミューの羽に幸運をおすそ分けしてもらおう。
恋人と過ごす大島の2日目
「三原山」のトレッキングでは、頼もしい彼のリードにキュンとなるかも
2日目の朝は、メインイベントでもある三原山トレッキングへ。ガイドにお願いすると送迎もしてもらえるし、いろいろな知識を教えてもらいつつトレッキングが楽しめる。三原山頂口の駐車場から山頂までは遊歩道が整備されているので、休みながらふたりのペースで登ろう。山頂では三原神社へのお参りや巨大な火口を一周する“お鉢めぐり”もぜひ。その後は日本とは思えない光景が広がる裏砂漠を歩いて大島温泉ホテルに向かって。足元が不安定な場所で彼にリードしてもらえれば、さらにお互いの絆が深まる。
グローバルネイチャークラブ(三原山半日ツアー)
TEL.04992-2-1966
住所/東京都大島町元町字北野1-74
営業時間/8:00〜21:00
定休日/なし
アクセス/元町港より車で5分 ※ツアー参加者は送迎あり
「大島温泉ホテル」の絶景露天風呂で、登山の疲れを癒す
三原山トレッキングのゴールは「大島温泉ホテル」。温泉が自慢のホテルの日帰り入浴で、登山でかいた汗を流してすっきり。いちばんのお目当ては、三原山を望む絶景露天風呂。たった今あの山を登って来たんだな…と思うと感慨もひとしお。ゆっくりと温泉につかって、トレッキングの疲れを癒そう。温泉を楽しんだあとは元町港周辺に移動して、船が出るまでの時間を過ごして。
大島温泉ホテル
TEL. 04992-2-1673
住所/東京都大島町泉津字木積場3-5
営業時間/6:00~9:00 13:00~21:00
定休日/不定休
入浴料/大人800円
アクセス/元町港より車で20分
島の豊かな食材で作る「島のアイスクリーム屋トリトン」の絶品アイス
お店の多い元町港でランチを味わったら、「島のアイスクリーム屋トリトン」で島グルメを食べおさめ。ここのアイスは、伊豆大島の特産である大島牛乳をはじめ、可能な限り島の食材を使っているのが特徴。島の特産の明日葉やパッションフルーツはもちろん、ニューメロンなどあまり知られていない島のフルーツも使われていて、島の食材の豊かさも実感できる。ふたりでそれぞれ違うフレーバーをオーダーして、仲良く食べ比べしてみては?
島のアイスクリーム屋トリトン
TEL.04992-7-5425
住所/東京都大島町元町1-10-9
営業時間/11:00〜18:00、土日10:00〜
定休日/水
アクセス/元町港より徒歩5分
「えびす屋土産店」の名物・牛乳煎餅をおみやげに
楽しかった大島旅のしめくくりにおみやげを買うなら、元町港からすぐの「えびす屋土産店」へ。ご店主が毎朝手焼きで焼き上げる牛乳煎餅は、大島牛乳、小麦、バター、砂糖、卵のみで作られた素朴な味。堅めの食感でコーヒーにも合う。ほかにも島唐辛子醤油やくさやなどの島名物もいろいろ。ふたりでおしゃべりしながらおみやげを選ぶのも楽しいけれど、迷ったら看板娘の第60代ミス大島・蛍さんに相談してみて。
恋人で過ごすのにおすすめの宿
眺めのいいホテルで静かな時間が過ごせる「ホテル&リゾート マシオ」
高台の森の中にひっそりとたたずむ「ホテル&リゾート マシオ」は大人の恋人同士の仲を深めるのにぴったりの宿。全3室ともオーシャンビューで、バリを思わせるインテリアにリゾート気分も高まる。ゲスト専用の貸し切り風呂では海を眺めながら入浴もOK。食事は大島の山海の幸で丁寧に作られる創作料理を。原生林と海を見渡せるダイニングはサンセットが特にロマンティックなので、日没までにチェックインしてゆっくり過ごそう。
【ホテル&リゾート マシオ】
TEL. 04992-2-7317
住所/大島町元町字大洞492-1
料金/2名1室20520円〜
アクセス/元町港より車で15分
ホテル&リゾート マシオ
PHOTO/MANABU SANO TEXT/MIYO YOSHINAGA