PR/千葉県
週末、千葉で。 #チバケーション ~VOL.8 鋸南&富津~
東京から近いのに千葉にはトリップ感があると思いませんか? 海が、まちが、ひとが、別世界で、豊かな時間を刻んでいる感覚。そんな千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らしを「#チバケーション」といいます。鋸南町と富津市の境界に位置する鋸山〈のこぎりやま〉は、信仰と採石産業の歴史、大自然が織りなす絶景の宝庫。日本遺産の候補地に認定されて注目度も上昇中。鋸山と周辺をめぐる週末リゾートへ!
更新日:2024/11/21
【STORY01】絶景に感動!天空の岩山を
訪ねる、新しき房総リゾート
気軽に登れる絶景の宝庫
ここは天空のテーマパーク
いざ針路は南東! 東京湾を渡るフェリーの出航を前に心がはずむ。旅の目的地は千葉県の鋸南町(きょなんまち)と富津市(ふっつし)。文化庁が「日本遺産」の候補地に認定している鋸山(のこぎりやま)への登山をメインに、妻と一緒に1泊2日の週末旅行に出た。
横須賀の久里浜(くりはま)港に向かい、『東京湾フェリー』に車ごと乗船する。屋外デッキに繰り出せば、空を広く感じて潮風も爽快! 海の向こうに鋸山のノコギリの刃形状の稜線が見えてきた。
「富士山!」と後ろを振り返る妻。名残惜しく感じるほど楽しい船旅だった。
金谷(かなや)港に到着し、『鋸山ロープウェー』の山麓駅へ向かう。登山と言っても山頂近くまで片道約4分の空中散歩で行けるから気が楽だ。山頂駅では、ガイド集団『ウィーガイド鋸山』代表の佐生(さしょう)かおりさんが待っていてくれた。
「鋸南町と富津市にまたがる鋸山には二面性があるんです。北側は江戸時代に盛んになり昭和期まで続いた房州石(ぼうしゅういし)の産地。採石産業の歴史を伝えてくれます。南側は、奈良時代に創建された『日本寺(にほんじ)』の境内。日本一の大きさを誇る座像の磨崖仏(まがいぶつ)や千五百羅漢など山中のあちこちに見どころがいっぱい。鋸山は近世のテーマパークなんです」
まずは、鋸山の二面性を象徴する「百尺(ひゃくしゃく)観音」へ。なめらかな岩壁に挟まれた切通しのようなアプローチ。石切り職人の仕事の跡を緑色の苔(こけ)が覆うさまは、さながら異国の遺跡のようだ。絶壁に彫られた巨大な観音様に淡い光が差し、神々しさに言葉を失った。
続いて、「地獄のぞき」へ足を運ぶ。登りの石段にさしかかった瞬間、木々からのぞく海から風が吹き上がり、僕らの間を通り抜けていく。汗ばんだ体に最高の清涼剤だ。「地獄のぞき」は断崖から岩が張り出した天然の展望台で、スリルも浮遊感も満点。眼下には青い海と深い森が広がってまさに絶景、ちょうど港に入るフェリーも見えた。
【SPOT紹介01】訪れたのはこちら!
【01】東京湾フェリー
約11kmの航路を「かなや丸」と「しらはま丸」の2隻が運航中。どちらも定員は680人。客席のソファ席や屋外デッキ席も多く、ゆったり広々。売店ではおみやげやホットスナックに弁当、生ビールなどのドリンクも豊富に揃う。船への車の乗り込みもスムーズで、東京湾アクアラインの渋滞を回避するために利用する人も多いそう。夏には飲み放題付きクルーズの「東京湾納涼船」も好評とのこと。
東京湾フェリー
TEL.046-835-8855(久里浜港)/ 0439-69-2111(金谷港)
住所/神奈川県横須賀市久里浜8-17-20 / 千葉県富津市金谷4303
料金/軽自動車片道3900円、普通車片道4900円~(運転者1名の旅客運賃含む)、大人片道1000円
東京湾フェリー WEB
東京湾フェリー Instagram
【02】鋸山 日本寺
329mの低山ながら山歩きを楽しみつつ『日本寺』の大仏にも参詣もできるとあって、夏目漱石や正岡子規が登山エッセイに書くほど愛されている鋸山。その山頂を含む一帯は、奈良時代に創建された『日本寺』の境内になっている。山号は「乾坤山(けんこんざん)」。大仏広場では、お願い地蔵尊にもお参りするのがおすすめで、「お願い地蔵」の裏に名前を書いて願いを唱えながら奉納すると叶うそう。
鋸山 日本寺〈のこぎりやま にほんじ〉
TEL.0470-55-1103
住所/千葉県安房郡鋸南町元名184-4
営業時間/9:00~16:00(最終入場15:00)
定休日/無休
料金/大人1名700円
鋸山 日本寺 WEB
【03】WeGuide NOKOGIRIYAMA
江戸時代から「房州石」と呼ばれる良質な石材が盛んに切り出され、横須賀や横浜の港湾設備、早稲田大学の建材などに幅広く使われてきた。北側の登山道にある石切り場跡の「岩舞台」では、使われなくなった建設機械が眠るように草木に包まれて異世界のよう。そうした見どころへ案内してくれたり、この地に息づく独自の歴史や文化を解説してくれるのが『ウィーガイド鋸山』。鋸山が日本遺産の候補地になった2021年にプロガイドの育成がスタートし、現在17名が登録。要望に合わせてガイドに対応してくれる。
WeGuide NOKOGIRIYAMA〈ウィーガイド鋸山〉
基本料金ガイド/1名2時間1万円~
※各種ツアープランあり
WeGuide NOKOGIRIYAMA WEB
【04】鋸山ロープウェー
山麓駅と山頂駅の680mの距離を約4分で結ぶ、千葉県唯一のロープウェー。黄色と赤色の2台のゴンドラが約15分間隔で出発し、大きな窓から楽しむ大パノラマも魅力のひとつ。山頂駅の上階は、鋸山の歴史を伝えるちょっとした資料館や、名物のジェラートなどを販売する売店・食堂、さらに展望台になっている。特に展望台は東京湾を一望する絶好のスポットで、天気がよければ富士山や伊豆大島の眺望も! ロープウェーで登って、徒歩で下りるのが人気のアプローチ。
鋸山ロープウェー
TEL.0439-69-2314
住所/千葉県富津市金谷4052-1
営業時間/9:00~17:00
※冬季(11月16日~2月15日)は9:00~16:00
※通常15分間隔で運行、最少間隔5分
定休日/無休(天候により運休あり)
料金/大人片道650円
鋸山ロープウェー WEB
鋸山ロープウェー Instagram
【STORY02】のんびり過ごす贅沢!
うっとリトリートな房総ステイ
ビーチ直結の一軒家の宿で
温泉とサウナと美食を
心地よい疲労感に包まれながら宿へ。『みささ』は1日1組限定、客室専属のバトラーが出迎えてくれる完全プライベートヴィラだ。竜島(りゅうしま)海岸が目の前に広がる、川沿いに建つ瀟洒(しょうしゃ)な和風建築で、囲炉裏のあるダイニングにリビング、2階のオーシャンビュールームと広々。さらに天然温泉の半露天風呂、ロウリュができるサウナも備える。
早速サウナで汗を流そう。水風呂は井戸から汲み上げた天然水のため、さらりとやわらかい肌触り。入浴後には川に面したテラスのチェアで外気浴。ああ、体が芯から緩んでいく。
夕食には地元産の素材にこだわった創作料理が並ぶ。季節の前菜と近海の魚介のお造りはともに目にも美しい盛り合わせスタイルで、メインは囲炉裏を活かした炭火焼きが登場。アワビに伊勢海老、黒毛和牛の木更津牛や房総産の猪肉と、バトラーが最高の火入れで提供してくれて頬も緩むばかり。
窓を開けると波の音と心地よい風。「この空間がいちばんの贅沢だね」と妻が言う。とびきり優雅な夜だ。
【SPOT紹介02】訪れたのはこちら!
【05】プライベートヴィラ みささ
鋸南町でリゾート宿泊施設を複数展開する紀伊乃国屋グループの中でも特にハイグレードな宿。専用ガレージから直接客室に入れるので、プライベート感もたっぷり。しかも、中庭の木戸を抜けて川沿いを経由すればビーチまで約10秒! 客室には、画家でもあったオーナーの父が収集した、伊東深水など近代画家の作品が飾られており、洗練された空間に癒される。夕食にはフリーのドリンクも用意されていて、なんと生ビールがサーバーから注ぎ放題(21時30分まで)。朝食には、かまど炊きの長狭米〈ながさまい〉のごはんに囲炉裏焼きの干物などが並ぶ。
プライベートヴィラ みささ
TEL.0470-29-3444
住所/千葉県安房郡鋸南町竜島973-5
チェックイン/15:00~18:00
チェックアウト/11:00
料金/1泊2名利用 2食付き 大人1名78000円~
みささ WEB
みささ Instagram
【STORY03】大人気の道の駅や、
移住者が営む素敵な珈琲店も満喫
通いたくなる魔法にかかる
至福のコーヒー時間
朝食を食べてチェックアウト間際までのんびり過ごした後に、『道の駅 保田(ほた)小学校』へ。閉校になった学校を活用し、人気を集めている道の駅だ。館山(たてやま)沖や富浦(とみうら)沖の新鮮なアジを使った、アジフライの定食ならぬ「給食」を『里山食堂』で満喫。直売所の『きょなん楽市』で買い物したり、施設を見学したりと夢中になっていたら懐かしいチャイムが鳴った。もう15時なのか。
午後の一服は『香豆珈琲(こうずコーヒー)』で。浜金谷(はまかなや)駅近くの路地に突然現れた、ヨーロッパの郊外にありそうな片流れ屋根と煙突付きの美しい建物に驚いた。
店主の水口浩一(みなくちこういち)さんと水口安寿(みなくちあんじゅ)さん夫妻は、ここ金谷に移住した2019年の5年ほど前から幾度も通い、築130年の古民家を購入。立派な梁(はり)や基礎に使われていた房州石を再利用し、2年ほどかけて店を作り上げたそう。
「フェリーの発着する港町で、都心から近いのに自然も豊か。5分も歩けば波打ち際と登山口へ。海と山、ともに楽しめる環境はそう多くないと思います」と話す、〈こうさん〉こと浩一さん。
ブレンドコーヒーをいただくと、フルーツやナッツのような豊かな表情が香りにあり、口当たりもやわらかい。
「コーヒーは冷めてからも勝負です」と〈こうさん〉は言い、〈あんさん〉もうなずく。ふたりを愛称で呼んでしまうほど居心地よく、しばし話し込む。コーヒーは最後までおいしいままだった。
どうも鋸南・富津には時間を忘れて長居したくなるような魅力がある。これは何度も通うことになりそうだ。
【SPOT紹介03】訪れたのはこちら!
【06】道の駅 保田小学校
雑誌やウェブの人気ランキングの全国上位の常連で、年間80万人以上が訪れる道の駅。かつての教室を活用した宿泊施設や日帰り入浴もできる「里の小湯」、近隣の観光施設を丁寧に案内する「まちのコンシェルジュ」などの施設を有し、『里山食堂』『中国料理 3 年B 組』や『cafe 金次郎』といった飲食店もユニーク。元体育館の建物内に展開する直売所『きょなん楽市』は、新鮮な食材や季節の花を買い求める客で朝からにぎわう。隣接の『道の駅保田小附属ようちえん』は、子どもの遊び場や授乳施設も充実。
道の駅 保田小学校〈みちのえき ほたしょうがっこう〉
TEL.0470-29-5530
住所/千葉県安房郡鋸南町保田724
[里山食堂]
営業時間/11:00~14:30 土・日・祝11:00~15:00 テイクアウト土・日・祝15:00~17:00
定休日/火 ※不定休あり
[cafe 金次郎]
営業時間/11:00~16:00 土・日・祝10:00~17:00
定休日/水
[きょなん楽市]
営業時間/9:00~17:00
定休日/無休
道の駅 保田小学校 WEB
道の駅 保田小学校 Instagram
【07】香豆珈琲 kou's coffee
「趣味が高じて副業で出張コーヒー店を営んでいた2014年、鋸山に遊びに行ったときに立ち寄った喫茶店の店主とコーヒー談義で盛り上がり、『ここで一緒にカフェをやろうよ』と誘われました。以来たびたび訪れてはこの金谷とどんどん縁が深くなっていったんです」とこうさん。自家焙煎の豆はやや深煎りの「よく焼き」で、ペーパーやネルドリップを使い分けるなど細やかな技を凝らした1 杯は珠玉の味わい。スイーツは主にあんさんが担当し、特に毎年11月後半から4月末に提供するタルトタタンが好評。
香豆珈琲 kou's coffee〈こうずコーヒー〉
TEL.0439-29-7753
住所/千葉県富津市金谷3867
営業時間/[春夏]9:00~18:00(17:00LO)[秋冬]9:00 ~ 17:00(16:00LO)
定休日/水・木・金
香豆珈琲 Instagram
香豆珈琲 WEB
※募集は終了しました※【参加募集】#チバケーションを体感する 鋸山ハイキングツアー
千葉県の鋸南町〈きょなんまち〉と富津市〈ふっつし〉にまたがる鋸山〈のこぎりやま〉は、信仰と採石産業の歴史、そして大自然が織りなす絶景の宝庫。日本遺産の候補地に認定されて注目度も上昇中です! そんな鋸山へ、東京から専用バスで移動し、ガイドの案内付きで散策。大人気の『道の駅 保田小学校』でのお買い物や、千葉の海鮮グルメも満喫するツアーを開催します! オリジナルのフォトフレームを作るワークショップも実施。2024年11月23日(土・祝)、11月30日(土)の2回開催。房総の絶景に出会う旅へ、ぜひご参加を。
INFORMATION
#チバケーション
千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らし
都心から近いのに、風景も食もひとも、すべてが新鮮で心に響く。そんな千葉を体験することで感じる心豊かな時間・暮らしを伝えて、みんなでシェアするためのキーワードが、「#チバケーション」です。
#チバケーションは、千葉を旅して遊ぶことはもちろん、買い物をしたり、その味覚を楽しんだり。買って帰ったものを家で愛で、味わう・・・、あとに続く余韻の時間も含みます。ワーケーションや二地域居住、移住や定住もそのひとつ。さまざまな#チバケーションのかたちを紹介しています。
Photo:FUMINARI YOSHITSUGU, YUJI IMAI Text: ATSUSHI SATO