15種類のフランス発IGPペイ・ドックワインとフードペアリングを楽しむワインパーティ開催レポート

15種類のフランス発IGPペイ・ドックワインとフードペアリングを楽しむワインパーティ開催レポート

更新日:2024/11/21

南仏のラングドック・ルーション地方で造られるIGPペイ・ドックワインは、多様な味わいと、どんな料理とも合わせやすいのが特徴。そんなIGPペイ・ドックワインの魅力に触れるイベント「ハロウィンパーティwith IGPペイ・ドックワイン」を2024年10月30日(水)に開催。15種類のIGPペイ・ドックワインの飲み比べや、とっておきのペアリングなど、盛りだくさんのパーティを徹底レポート。

IGPペイ・ドックワインに酔いしれるハロウィンナイト

合言葉は「ペイ・ドック!」
多彩なワインのおいしさに感動

パーティの会場は、六本木にあるレストラン「FIORIA aria blu (フィオーリア アリアブル)」。思い思いのハロウィンコーデに身を包んだ参加者が集まると、ヨーロッパの邸宅のような空間は、にぎやかな雰囲気に。ソムリエの太田賢一さんの「ペイ・ドック!」の音頭で乾杯をしたら、まずはIGPペイ・ドックワインの産地や味わい、香りの特徴などについてレクチャー。その後、15種類のワインの飲み比べや、この日のために考案されたメニューとのペアリングを楽しんだほか、ブドウ品種当てクイズにも挑戦。個性豊かなIGPペイ・ドックワインの魅力を余すことなく満喫。

個性豊かな15種類のワインを飲み比べ

IGPペイ・ドックワインの最大の特徴は、58種類ものブドウ品種から、赤・白・ロゼと多彩なワインが造られていること。パーティ会場には、そんなIGPペイ・ドックワインの魅力に触れてもらうべく、シャルドネやメルロー、カベルネ・ソーヴィニョンなど単一品種で造られたものを中心に全15種類のワインがずらり。参加者からは「ロゼワインって、ブドウの品種が変わるだけでこんなに違うんだ!」など驚きや感動の声が上がった。

スペシャルメニューをブッフェスタイルで堪能

今回はIGPペイ・ドックワインに合わせてシェフとソムリエが考案したメニューを提供。例えば、「ノルウェーサーモンのムニエル」には、ミネラルに富んだ味わいのソーヴィニヨン・ブランと、爽やかな酸味があるコロンバール、2本の白ワインとのペアリングを提案。3種のデザートを盛り合わせたプレートにも、それぞれに赤、白、ロゼとの組み合わせが示され、どんなメニューとも合わせやすいIGPペイ・ドックワインに魅了された。

高難度なブドウの品種当てクイズに、ベストドレッサー賞も!

参加者はラベルを見ずにワインを試飲し、ブドウ品種を当てるブラインドテイスティングに挑戦。太田さんからのヒントを頼りに、「このワインのブドウは・・・」と悩む参加者の表情は真剣! さらにパーティの最後には、IGPペイ・ドックワイン委員会のアレクサンドラ・ベルトゥロさんが選んだベスト・ドレッサー賞の発表も。クイズの優秀者、ベストドレッサー賞の受賞者にはとっておきのIGPペイ・ドックワインが贈られた。

IGPペイドッグワインの基礎知識

IGPペイ・ドックワインが造られているラングドック・ルーション地方は有数のワイン生産地で、この地域のブドウ畑の半分がIGPペイ・ドックワインの生産に充てられているという。多彩なワインが揃うIGPペイ・ドックワインの基礎知識を太田さんがレクチャー。

1.ラングドック・ルーション地方ってどんな場所?

IGPペイ・ドックワインが造られているのは、フランス南部、地中海に面したエロー、ガール、ピレネー・オリエンタル、オードの4県にまたがるラングドック・ルーション地方。フランス国内で最もワイン造りの歴史が古く、最も広大なブドウ畑が広がる地域です。夏は高温で乾燥し、冬は穏やかな地中海気候で、22万ヘクタール(東京都とほぼ同じ大きさ)に渡りブドウ畑が広がっている。

2.一定の基準をクリアしたワインに付与される「IGP」認証

「IGP(地理的表示保護)」とは、品質や特徴が産地と結びついていることを保証するヨーロッパの認証制度。中でもIGPペイ・ドックワインは、INAO(ワインを管理する国立機関)とIGPペイ・ドックワイン委員会、双方の厳正な内部および外部審査、さらに専門家によるテイスティングを通して認められたものだけが認証される。カジュアルでありながらフランスワインらしいエレガンスさがあり、世界中で親しまれている。

3.58品種のブドウから造られる多様なワイン

IGPペイ・ドックワインの生産には全58品種ものブドウの使用が許可されている。中にはカリニャン、プティ・ヴェルドといったあまり知られていない品種も。単一品種のブドウだけで造る「ヴァラエタルワイン」が主体で、品種による香りや味わいの違いを知る入門ワインとしてもぴったり。

4.フードフレンドリー&カジュアルな価格も魅力

58品種のブドウを原料に、それぞれのブドウが持つ豊かな個性が表現されているIGPペイ・ドックワイン。赤・白・ロゼと種類が豊富で多様な味わいは、和・洋・中・エスニックとどんな料理にも合わせやすい。さらにカジュアルな価格でデイリーに楽しめるのも嬉しいポイント。さまざまなワインを飲み比べて、お気に入りの1本を見つけよう。

品種で選ぶ!IGPペイドッグワイン&フードペアリング

個性豊かなIGPペイ・ドックワインの中でも、おなじみの6品種ブドウと、おすすめペアリング食材をご紹介。

和食と相性抜群
「シャルドネ」

IGPペイ・ドックの白ワイン品種生産量NO.1を誇るシャルドネ。白い花や黄桃のような繊細な香り、爽やかな酸味が特徴。ステンレスタンクで熟成されると新鮮なフルーツの風味が楽しめる。樽で熟成されると味わいの骨格が強くなり、香りも深みを増していく。

シャルドネに
おすすめの料理

冷しゃぶ 自家製ポン酢

ハーブと合わせたい
「ソーヴィニヨン・ブラン」

シャルドネに続いて生産量が多い白ブドウ品種・ソーヴィニヨン・ブランは、骨格があり、新鮮でミネラルに富んだ味わいが特徴。ハーブや青草を思わせる香りや、柑橘系果実のフレッシュな香りが印象的。

ソーヴィニヨン・ブランに
おすすめの料理

サーモンのムニエル

上品で華やかな香りの
「ヴィオニエ」

フランス・北ローヌを原産とする白ブドウ品種で、白桃やアプリコット、洋梨、トロピカルフルーツ、ユリの花など華やかな香りが特徴の「ヴィオニエ」。酸は控えめで、最後にほのかな苦みの余韻が残る。

ヴィオニエに
おすすめの料理

ベニズワイガニのトマトクリームパスタ

ベリー系の香りが特徴
「メルロー」

ボルドー系品種のメルローは、IGPペイ・ドックワイン産地で最も多く栽培されている品種。赤い果実のアロマに植物、ペッパーなどの香りが加わり、正統派の赤から軽快なロゼまで多様なワインに用いられているのも特徴。

メルローに
おすすめの料理

本マグロ赤身のカルパッチョ タプナードソース

黒系ベリーや花など豊かな香り
「グルナッシュ・ノワール」

スペイン原産の品種で、ラングドック・ルーション地方では中世から栽培されている。IGPペイ・ドックワインでは主にロゼワインに使用。イチゴやカシスなど黒系果実や、白い花などのフローラルな香りが感じられる。

グルナッシュ・ノワールに
おすすめの料理

サルシッチャとほうれん草のキッシュ・ロレーヌ

トマトの酸味とよく合う
「ピノ・ノワール」

ブルゴーニュ地方原産のピノ・ノワールは、ラズベリーやカシスのような香り、酸味があり、赤ワインの中ではタンニンが控えめ。IGPペイ・ドックロゼワインにも多く用いられている。

ピノ・ノワールに
おすすめの料理

水牛モッツァレラとトマトのカプレーゼ 和風バルサミコソース

IGPペイ・ドックワインのおいしさに感動!パーティに参加した方々のコメント

◆初めて飲んだのですが、飲みやすくて親しみやすいワインでまた購入したいと思いました。ペアリングもとても良かったです。前菜と爽やかなロゼ、デザートとワインの組み合わせが好きでした。(40代・女性)

◆この地域だけで58種類ものブドウが栽培されていると知って驚きました。全体的に南フランスの太陽たくさん浴びて熟成した、しっかりとした芳醇なイメージを持ちました。お店でも探してみたいです。(40代・女性)

◆手頃な価格と、飲みやすさに魅力を感じました。ワイン初心者にもわかりやすい説明で、よりワインに興味が持てるきっかけになりました。(30代・女性)

◆IGPペイ・ドックワインは初めて飲みました。産地や味の特徴など知ることができたほか、パンフレットにお料理に合うワインがわかりやすく示されていてよかったです。ワインもお料理もとてもおいしかったです。(40代・女性)

PHOTO/MABABU SANO WRITING/MINORI KASAI

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※記事は2024年11月21日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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