私と世界の未来のために。サステナブルなお金の育て方「ESG投資」とは?

私と世界の未来のためにできること、サステナブルなお金の育て方「ESG投資」とは

これからも続いていく地球の未来ために、国連が掲げた17の目標・SDGs。その認識は年々広まっていて、生活の中でもSDGsを意識することが増えているはず。そんな中、私たちがサステナブルな未来を創るために、お金の面でもできることとはなにかを考えてみたいもの。2021年3月30日(火)・4月3日(土)に開催したマネーセミナー「私と地球を幸せにする、サステナブルなお金の使い方」の内容を公開。

更新日:2021/04/20

世界は今、どうなってるの?これからどうなるの?

人が1年間で消費した自然資源は地球1.6個分!

人が朝起きてから就寝まで、通勤したり、食事したりという活動の中では、紙や照明のエネルギー、肉や魚などたくさんの自然資源が使われている。人が消費している自然資源の量は、地球1.6個分に相当しているそう。このままでは地球の資源が枯渇してしまうことを認識して、一人ひとりがライフスタイルを変えていくことが大切。
出所:WWF(世界自然保護基金)「生きている地球レポート2020」

2050年には魚よりもごみのほうが多くなる!?

世界全体で毎年800万トンのプラスチックごみが海洋に流出しているとの報告があり、このペースでいくと、30年後には重量ベースでプラスチックが魚を上回ってしまうとの試算も。海に魚よりもごみが多い未来は避けたいもの。そのためにはプラスチックの生産や廃棄を減らすことがカギ。エコバッグやリサイクル製品を利用したい。
出所:国連広報センター (UNIC Tokyo)

1日約200円以下で生活する人は、約10人に1人

食事はもちろん電気や着るものを含めて、1日約200円以下で生活する人々は、世界に約7.4億人も存在する。これは世界人口に対して約10人に1人。教育を受けられず仕事を選べなかったり、災害や戦争で仕事を失っていたり、原因はいろいろ考えられる。私たちにできることは何か考えてみよう。
出所:世界銀行

個人も企業も達成を目指す、誰一人取り残さない世界の目標SDGs

個人も企業も達成を目指す、誰一人取り残さない世界の目標SDGs

SDGs(サステナブル・デベロップメント・ゴールズ)とは、世界をサステナブル(持続可能)にするために掲げた17の目標のこと。課題は山積みだけど、具体的に「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」「つくる責任つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」などからなり、それぞれにさらに細かな目標が定められている。

個人レベルでは、日常生活で自分が無理のないところからSDGs課題解決に向けた行動をすることで、地球の未来に貢献できるはず。一方、企業による本格的な取り組みは数年前から始まっており、環境にやさしい製造方法への移行や廃棄物の適切な処理、性別・人種などの偏りのない多様性のある社員の採用といったことが進められている。私たちも、そういったことに積極的に取り組んでいる企業を応援することが、サステナブルな社会を作ることになりそう。

SDGsを達成するために、私たちができることのひとつが「ESG投資」

資産形成しながら社会貢献も実現。一石二鳥のESG投資とは

環境に負担なく作られた商品を選ぶといったサステナブルな“消費行動”は根付いてきたけれど、もっと積極的な行動として今回提案したいのが、サステナブルな“お金の育て方”。SDGsが目標だとしたら、それを資産運用・投資で応援できる手段のひとつが「ESG投資」と言われるもの。

ESGとは、Environment=環境(自然環境への配慮など)、Social=社会(人権問題への対応など)、Governance=ガバナンス(役員報酬が適正など透明性のある企業かなど)のことで、ESG投資とはそれらを満たした企業に投資するというもの。今まではきちんと利益が出せる企業であるかが大事だったけれど、これからはそれに加えてESG課題に取り組んでいるかどうかが大切。年金の運用などプロの投資家の世界では、投資判断の基準として普及しているそう。

いま、ESG投資が世界中から注目されている理由は?

ESG投資が投資家から評価されているのは、ESGを意識して行動できている企業は長い目線で見て、サステナブルに利益を上げられるはずと考えられているから。そして、多くの企業はESGに真摯に取り組んだ経営をすることで、企業価値を高める努力をしている。

個人も企業もSDGsへの取り組みが期待されている今、ESGの観点から投資先を選ぶという考えに共感する人は少なくないはず。また、ボランティアや寄付で企業を応援するのではなく、投資としてきちんと利益も獲得していこうという考えなのもポイント。

初心者でも始められる!ESG投資のQ&A

とはいえ初心者にとって投資はなかなかハードルが高いもの。そこでESG投資の始め方や具体的な手続きなどについて、投資信託を運用する野村アセットマネジメントの清水彩也夏さん、投資信託を販売するSBI証券の仲岡由麗江さんが解説。

Q1.ESG投資を実際に始めるにはどうしたらいいの?

「投資のハードルが高いのは、たくさんの企業があって、どこに投資すればいいのかわからないということが挙げられると思います。そこでESGに取り組む世界の企業約100社をセレクトし、その値動きに連動した投資成果を目指して運用する『先進国ESG株式』というファンド(投資信託の商品)があります」(清水さん)

「『先進国ESG株式』は2021年4月現在、SBI証券のみで取り扱っています。決まったタイミングで決まった額を定期的に購入する“積立投資”であればリスク分散ができます。株価が下がると不安になる方もいらっしゃいますが、積立なら下がった時こそ安くたくさん買えるチャンス。一喜一憂することなく続けられると思います」(仲岡さん)

Q2.ESG投資の考え方は素晴らしいけど、運用結果は期待できるの?

「ESG投資は、世界的に認められたE=環境、S=社会、G=ガバナンスの選定基準を満たす企業だけが投資先になります。ESGを意識して行動できている企業は社会問題の解決にしっかり取り組み、社会によい循環を生み出しているだけでなく、長期的に利益が見込めると考えられているので投資家の間でも人気が高まっています。投資は値上がりしそうな商品を選んで購入するという考えですが、ESG投資はESGに特化した企業のみが投資先なので初心者にもわかりやすいと思います」(清水さん)

Q3.いくらくらいから、どんなタイミングで投資できるの?

「SBI証券のインターネット取引なら積立の手数料がかからず、1回100円からOK。例えば毎月1万円、毎週5000円、毎日(毎営業日)100円など、自分の好きなタイミングと金額でコツコツ積み立ててはいかがでしょうか。SBI証券の積立投資のタイミングは毎月、毎週、毎日(毎営業日)、隔月や日付で選ぶことができますが、あまり細かいと混乱してしまうので、まず初めは、お給料日後の月末に1~3万円程度で考えてみても良いかもしれません。投資は長期間続けるほどリスクが軽減できるので、無理のない金額から早くスタートすることが大切です」(仲岡さん)

Q4.証券口座開設の申し込み手続きが難しそう・・・

「本人確認の書類(マイナンバーカードなど)を用意すれば、全く初めての方でも入力は最短5分、審査を含めても1時間以内で出来る方がほとんどです。早ければ翌日から開設できるので、1時間だけがんばってみてください。不明な点があればチャットやお電話でなんでも聞いていただければと思います。SBI証券ではここ10年で投資信託保有者の女性比率が高くなっています。投資を始めるハードルが低くなっていると感じます」(仲岡さん)

野村インデックスファンド・先進国ESG株式

SDGsの実現に貢献する、ESG基準を満たした世界の企業のみを投資先にセレクトしたESG投資。中でも厳しい基準で約100社をセレクトし、その値動きに連動した投資成果を目指して運用するのが「野村インデックスファンド・先進国ESG株式」。投資収益の獲得を目指しながら、企業の応援を通じて社会貢献もできる。少額からスタートできるので、投資初心者でも始めやすい。口座開設&申し込みは、SBI証券のサイトから。

オンラインマネーセミナー「私と地球を幸せにする、サステナブルなお金の使い方」に参加した方の感想

・初心者向けの構成で、今さら聞けない内容をしっかり理解できました。また、金額が少額でも始められるので、今の生活を大きく変えずに無理のない範囲で始めてみたいと思いました(20代・女性)
・説明も大変わかりやすく、SDGsについてもクイズ等で地球の将来に危機感を持つことが必要だと理解できました。身近に出来ることから始めようと思います(40代・女性)
・女性目線で堅苦しくなく進めてくださり、聴きやすく、わかりやすかったです(40代・女性)
・投資=富裕層のやること というイメージを払拭できたのが良かったです。きちんと社会問題への取り組みを行う企業を後押しできるなら、ぜひ自分もESG投資を始めたいと思いました(30代・女性)

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WRITING/EMIKO OKAZAKI

商号:株式会社SBI証券
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号
加入協会:日本証券業協会/一般社団法人金融先物取引業協会/一般社団法人第二種金融商品取引業協会

商号:野村アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第373号
加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会/一般社団法人第二種金融商品取引業協会

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・当ファンドの投資リスクについては投資信託説明書(交付目論見書)記載の「投資リスク」をご覧ください。
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※記事は2021年4月20日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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