1人上限5000円分のポイント付与!マイナンバーカードでもらえる「マイナポイント」って?
2020年7月から申込みが開始する「マイナポイント」。マイナポイントは、マイナンバーカードを取得して、マイナポイントの予約と申込みを行い、選択したキャッシュレス決済サービスでチャージまたはお買い物をすると、ポイントがもらえるお得な制度。期間限定の制度なので早めに手続を済ませるのがおすすめ。このマイナポイントについて、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんがわかりやすく解説!
更新日:2020/06/30
オズモール読者にアンケート、マイナンバーカード取得してる?
2020年3月下旬時点でのオズモール読者のマイナンバー取得率は25.1%で、4人に1人の割合でした。持っている人の50%以上が、「写真付きの本人確認書類として」使っていると回答しています。
一方で、マイナンバーカードを今後も「取得するつもりはない」と答えた人は57.0%に達しています。
マイナンバーカードを取得しない理由は、「取得する必要性がない」「取得するのが面倒」が上位にきています。
でも、本当にそれでいいのでしょうか? このマイナンバーカード、実はいろんなシーンで利用できる上、持っているととてもお得なことがあるんです。マイナンバーカードの活用方法や、セキュリティー対策を知って、便利に活用していきましょう。
マイナンバーカードってあると便利。利用価値もどんどん広がる
オズモール読者の利用方法としていちばん多かったのが、「写真付きの本人確認書類として」というもの。マイナンバーカードは、運転免許証やパスポートと並ぶ公的な本人確認書類になります。さらに、ICチップに搭載された電子証明書で、本人確認の手間が省力化されるため、金融機関の口座開設や確定申告(e-Tax)の利便性が向上します。
また、「コンビニなどで各種証明書を取得」できるため、市区町村の窓口に足を運ばなくて済みます。休日や早朝夜間でも、コンビニのマルチコピー機で住民票の写しや印鑑登録証明書を取得できますし、住所地と本籍地が異なる場合には、あらかじめ申請しておけば、戸籍証明書も取得できます(毎日6:30~23:00(年末年始を除く))。
※市区町村によって対応状況が異なりますのでこちらからご確認ください
マイナンバーカードを使用することで、行政手続がワンストップ化できる点も見逃せません。政府が運営するWebサイト「マイナポータル」では、国民一人一人のポータルサイトとして、2017年7月以降、さまざまなサービスが利用可能となっています。例えば、児童手当などの現況届や保育所の入所申請ができたり、予防接種や税の納付のお知らせを確認できたりします。さらに、2021年3月(予定)からは健康保険証として運用が開始します(マイナポイントの申込時に、健康保険証の利用登録もできます)。医療費控除の手続も簡素化されることにより、確定申告(e-Tax)手続において、マイナポータルを活用した医療費情報を取得した場合には、その医療費に係る領収書の保存が不要になるほか、マイナポータルでご自身の薬剤情報が確認できるので服薬管理がしやすくなる予定です。
セキュリティー面を心配する声もありますが、マイナンバーカードのICチップには税や年金の情報、病歴などのプライバシー性の高い情報は記録されていません。万が一、紛失や盗難に遭った場合は、24時間365日対応のマイナンバー総合フリーダイヤルにかければ、すぐに一時利用停止ができます。
上限1人5000円分のポイント付与!マイナポイントとは?
マイナポイントとは、マイナンバーカードを取得し、所定の手続を行った人が、キャッシュレス決済サービスでチャージまたはお買い物をすると、利用金額に応じて25%のポイントが付与される仕組みのこと。1人につき「上限5000円分のポイント」がキャッシュレス決済サービスにポイントとして付与されます。
なお、マイナポイントが付与されるためには、マイナンバーカードを事前に取得しておくことが条件となります。交付申請後、マイナンバーカードの受け取りまでは概ね1カ月かかります。「個人番号通知書」または郵送された通知カードの下に付いている「(個人番号カード)交付申請書」があれば、スマートフォンやパソコンからでもマイナンバーカードの申請ができますし、交付申請書が手元に見当たらない場合でも、マイナンバーカード総合サイトから交付申請書をダウンロードし、プリントアウトして郵便により申請できます。日本に住民票を有する人なら、年齢や所得に関係なくマイナンバーカードを取得できるので、この機会に家族全員分の手続をしておくといいでしょう(15歳未満の未成年者の方の予約・申込については、法定代理人が行うことができます)。マイナンバーカードの申請をしていない人は、時間に余裕を持って、早めに交付申請をしておきましょう。
マイナポイントの受け取り方・使い方は?
STEP1:アプリをインストールしてマイナポイントの予約
マイナンバーカードができたら、スマートフォンかパソコンから、「マイナポイントの予約」をしましょう。スマートフォンの場合は、マイナンバーカードの読み取りが可能な対応機種かどうかを確認しましょう。パソコンの場合には、マイナンバーカード情報の読み取りに対応するICカードリーダライタが必要です。ここではスマートフォンから予約する方法をお伝えします。
なお、マイナポイントの予約者数が予算の上限に達すると、マイナポイントの予約を締め切る可能性もあります。確実にマイナポイントをもらうためには、早めの行動が肝心です。
スマートフォンでマイナポイントを予約する方法
1)「マイナポイント」アプリをインストールしましょう(iPhone版とAndroid版があります)。
2)インストールした「マイナポイント」アプリを起動し、画面の「マイナポイントの予約」を押して、マイナンバーカードを読み取ります。
3)マイナンバーカードの受取時に設定した数字4桁のパスワード(暗証番号)を入力します。これで予約手続は完了です。
※iPhone端末の場合は、2と3の手順が逆になり、数字4桁のパスワードを入力してからマイナンバーカードを読み取ります。
※マイナポイントの予約・申込に関して、スマートフォンが対象機種でない方、パソコンで使うICカードリーダライタが無い方、自分でやる自信がないという方は、市区町村や民間のマイナポイント手続スポットでも可能です。
STEP2:好きなキャッシュレス決済サービスを選んで申込み
マイナポイントの予約ができたら、2020年7月以降にマイナポイントの申込みをします。QRコード決済、ICカード/電子マネー、クレジットカードなど、みなさんにおなじみのキャッシュレス決済サービスもたくさん。利用したいサービスを1つ選びましょう。これでマイナンバーカードとキャッシュレス決済サービスのひも付けが完了です。
STEP3:チャージまたはお買い物でポイントゲット!
2020年9月以降、選択したキャッシュレス決済サービスでチャージかお買い物をしましょう。2万円分のチャージかお買い物で、キャッシュレス決済サービスから上限5000円分のポイントが付与されます。もらったポイントは、いつものお買い物に利用できます。
ポイントが付与される期間は、2020年9月から2021年3月末までの7カ月間(予定)、付与されたポイントの有効期限は決済事業者により異なります。
マイナポイント事業「マイナンバーカードでマイナポイント」
マイナポイントについて、その概要やポイント獲得のための手続などについて説明をしてきました。もっと詳しく知りたいと思ったら、より詳しい情報が載っている特設サイトを見てみましょう。
教えてくれた人:ハートマネー代表 氏家祥美(うじいえよしみ)さん
ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント。家計の個別相談に豊富な実績を持つほか、講演活動や雑誌、書籍、WEB等の執筆などさまざまな方面で活躍中。お金だけではない「幸福度の高い家計づくり」を総合的にサポートしている。
ハートマネー
※マイナンバーカードの受け取りは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、地域の状況に応じて、適切な時期に受け取りに行くことをおすすめします。詳細は、お住まいの市区町村のホームページをご覧ください。
アンケート:2020/03/19~03/31 オズモール調べ 回答者1332人
PR/総務省
WRITING/YOSHIMI UJIIE