あると嬉しい福利厚生は? 理想の補助額は? OZmallでは現在企業で働いている方に対し、「働き方や福利厚生について」のアンケートを実施。約500名の回答から正社員・正規職員に絞りアンケート結果を集計しました。以前のアンケートで、利用しない理由として「使いたい福利厚生がない」という回答が多かったため、今回の結果は改善のヒントとして役立ちそうです。※この記事での福利厚生は法定外福利厚生をさします
【アンケート】どんな福利厚生サービスがあったら嬉しいですか?
特別なタイミングで利用できる福利厚生にニーズが
以前のアンケートVol.2では、「福利厚生を利用していない理由」の50%が「使いたいサービスがない」という結果に。では、どんなサービスがあれば嬉しいのでしょうか。
6つの選択肢で聞いたところ、最も人気だったのは「誕生月に使える(25.4%)」、次いで「有給取得時に使える(24.1%)」福利厚生費。いずれも、自分にとって特別なタイミングで利用できる福利厚生が支持されました。また、グルメや旅行など体験に使える福利厚生費に関しては、限定のカテゴリーではなく自由度の高さが望まれているよう。
【アンケート】現実的に、福利厚生サービスとして嬉しい理想額とは?
【誕生月】に利用できる福利厚生費。理想額は10000円
誕生月に使える福利厚生費が補助されるなら。最も支持された理想額は10000円で、41.8%の人が希望しました。誕生日だからこそ、自分へのご褒美やプレゼントのように使えるのが魅力。会社からの贈り物と感じられるような仕組みづくりができ、ネーミングも「誕生日祝い金」や「誕生日プレゼント」であると喜びも増しそう。年に一度の特別な日に会社から福利厚生費が出ることで、社員のロイヤリティ向上にもつながると思われます。
【有給休暇の取得時】に利用できる福利厚生費。理想額は10000円 or 5000円
希望金額は分散傾向にあり、10000円(31.0%)が最も多いものの次いで5000円(24.5%)、3000円(15.5%)の割合も少なくありません。誕生日に利用できる福利厚生費より低い金額でも従業員の満足につながる可能性があるようです。
労働基準法の改正により、年5日の有給取得が義務化され、企業には取得率向上が求められています。しかし、まだまだ取得しにくい状況が残っているなか、有給休暇取得時に福利厚生費が支給されるのであれば、従業員が取得しやすい環境の整備にもつながりそう。
社内表彰制度の【インセンティブ】。理想額は50000円以上
ここでは、5万円以上(36.2%)が最も多く、次いで30000円・10000円(それぞれ23.0%)と他の項目よりも高額な福利厚生費が支持されています。
過去のアンケートvol.1では、「業績への貢献を実感」や「適切な評価」を求める声があり、特別なインセンティブを通じて会社からの感謝を感じるというコメントが多く寄せられました。多くの企業では、MVP賞や社長賞などの社内表彰制度を導入し、従業員のモチベーション向上に重要な役割を果たしています。
また同様に、勤続年数に応じた補助金制度も、ロイヤリティを高める要素として機能しています。
社員同士の【コミュニケーション食事代】。理想額は5000円
社内コミュニケーションに対する理想額は、5000円(36.1%)、次いで3000円(23.9%)に落ち着きました。部署内の懇親会やベテランと若手社員、部署を超えた交流など、コミュニケーションの活性化が進むことで、働きやすい環境の構築や部署間交流による業務の円滑化を図る企業が増えています。また、こうした取り組みは風通しの良い企業風土への改善にも寄与しているとして課題解決につながっています。
福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類
法定福利厚生は、労働基準法や社会保険法に基づき、企業が必ず提供しなければならないもので、健康保険、厚生年金、雇用保険などが含まれる。これらは従業員の基本的な生活保障を目的としている。
一方、法定外福利厚生は企業が自主的に導入するもので、育児支援、社員旅行、リフレッシュルーム、懇親会の費用負担、クラブ活動などが含まれ、社員の生活や仕事の質を向上させる取り組みのひとつ。義務ではなく、企業の裁量で内容や充実度が異なり、従業員の満足度やロイヤリティ向上につながるため、多くの企業が積極的に取り入れている。
【調査概要】
調査名称:「働き方や福利厚生について」に関するアンケート
調査対象:OZmall会員(働く方限定)
調査形式:Webアンケート
調査期間:2024年6月6日~12日
回答者数:494名(女性:430名、男性:43名、未回答:21名)
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WRITING/NAOKO ARAKAWA(OZmall)