新宿・小田急エースの北館「SHINJUKU DELISH PARK」内にある「OZとハルコの旅するベーカリー」。ここはオズマガジン編集部が「ベーカリーズキッチン オハナ」とタッグを組み、日本各地のとっておきの食材をパンにのせて届けるパン屋さん。今回は、ひと口食べればきっとわかる、OZハルとオハナのパンのおいしさの秘密を教えてもらいました。
ブーランジェによる真心のこもったパン作り
2014年にオープン。半年で行列のできるパン屋さんに
「ベーカリーズキッチン オハナ(以下、オハナ)」は2014年、埼玉県本庄市に誕生。アメリカの田舎町の一角にあるパン屋さんをイメージした、巨大なスペイン製石窯がシンボルの店はわずか半年ほどで行列ができる人気店に。現在は東京や関東を中心に18店舗を展開するオハナ。人気の秘密について、オハナ有明ガーデン店店長であり、「OZとハルコの旅するベーカリー(以下OZハル)」のパンも手がけるブーランジェの大澤匠さんに伺いました。
「私たちのパンはすべて粉から生地を仕込む完全な手作りです。添加物や保存料は極力使用せず、北海道産小麦やカナダ産小麦に、ルヴァンやホシノ天然酵母などの発酵種を組み合わせて、製法も様々に、それぞれにめざすパンの食感や甘み、風味などを追求しています。そんなパンのこだわりはもちろんですが、多くの店舗で1日120種以上が店頭に並ぶ種類の豊富さや、天然素材が囲む、居心地の良さにこだわった空間も特徴です」
いちばんのこだわりはいい素材を使うこと。一つひとつ味わって選んでます
「パンづくりでこだわっていることはたくさんありますが、いちばんは素材選びです。代表的なパンの一つに『蒜山(ひるぜん)高原ジャージー牛乳 食パン』がありますが、使用している蒜山高原ジャージー牛乳は岡山の現地まで足を運び、味を確かめて選んだもの。北海道産小麦の甘みとジャージー乳の甘みが際立ち、トーストすればサクッと、そのまま食べればふわふわの食感も楽しんでください。
ほかの食材も同様です。上州もち豚のとろとろチャーシューがゴロリと入ったカレーパン、ラムレーズンのうまみが生地にジュワッと染み込んだしっとり生地のクラプフェンもおすすめです。使っている素材や製法にそれぞれ選んだ理由があり、だからこそパンの風味や味わいは一つひとつ異なります。いろいろ食べ比べてみてほしいですね」
OZハルでも販売されている上州もち豚カレーパンは、ゴロゴロ入った柔らかな豚肉に甘くスパイシーなキーマカレー、生パン粉使用のサクッと軽い揚げパンが重なり、まさに絶品。ぜひ味わって。
大澤さんが店長を務めるベーカリーズキッチン オハナ 有明ガーデン店
OZとハルコの旅するベーカリー限定パンに注目!
オハナのパンと日本各地のとっておきの食材で作られるOZハルのパン
新宿「SHINJUKU DELISH PARK」内にあるOZハルに並ぶのは、日本各地で見つけたとっておきの食材を使った約30種のパン。なかでも名物はオハナのフランスパンに各地の旬の素材をたっぷりのせて、そのおいしさを引き立たせるソースを重ねたタルティーヌ。
「うちには数種類のバゲットがありますが、タルティーヌに使用しているのは極シンプルなフランスパン。トッピングする食材がそれぞれに豊かな味わいなので、甘すぎず、ほどよく香ばしい、このパンが相性抜群なんです。軽くトーストして味わってみてください。今はトマトとシーフードなどを販売していますが、一品料理のような味わいですよ。季節によって変わるので、その時期の味覚を楽しんでください」
オリジナル焼き印入りの「蒜山高原ジャージークリームパン」
「OZハル限定で焼き印がかわいらしい蒜山高原ジャージークリームパンも人気です。蒜山高原ジャージー牛乳を使用したふわっ、もっちりな生地に、こっくり濃厚なクリームを合わせた自信作です。実は今回のコラボを通じてよりおいしい食材に出会う機会に恵まれて、新しい発見がたくさんあるんです。今後並ぶ新作パンも楽しみにしていてください」
蒜山高原ジャージークリームパンは、ニシワキタダシさんのかわいいイラストの焼印が目印。粉の甘みと濃厚な牛乳の風味が活きるふわふわ柔らかな生地に、甘さ控えめでコクのあるクリームがたっぷり。どれにするか悩んだら、まずはこちらのクリームパンとタルティーヌを味わってみて。
OZハル、有明店両方で購入できるパン3選
【1】塩堅焼きバター 162円
オリジナルバターの塊を包んで焼き上げた、人気No.1のパン、通称「塩パン」。トースターで2、3分焼くと、外はカリッ、中はモチモチ。口いっぱいにじゅわ~っと広がるバターの甘みを沖縄産シママースが引き締め、バランスのよい味わいに。切り込みを入れてチーズやベーコンなどをサンドし、トーストして食べるのもおすすめ。
【2】十勝豊西牛カレーパン 378円
生パン粉を使用したサクサク柔らかな自家製のオリジナルフィリングの中に、トロトロになるまでじっくり煮込んだ十勝豊西牛がゴロリ。素材の味そのものの甘みが引き立つやさしい味わいで、深いうまみが広がる甘口のキーマカレーにベストマッチ。子供でも食べられるマイルドな辛さと、食べ応えたっぷりな大きめサイズも嬉しい。
【3】オハナロングソーセージ 454円
フランスパンに長〜いソーセージが1本包み込まれた、オハナの定番。しっかり歯応えを感じられるパンに、パリッとジューシーなソーセージがベストマッチ。薄く斜めに切って、トースターで焼いたら焼き立てのような味を楽しめる。ソーセージの塩見とこしょうのピリッと感があるので、お酒のおつまみにもおすすめ。チーズを振りかけて、ワインやビールと共にいただいてみて。
- スポット名
- OZとハルコの旅するベーカリー
- 住所
- 新宿区西新宿1小田急エース 北館西口地下街1 SHINJUKU DELISH PARK内
- 営業時間
- 平日8:00~20:30、土日祝日10:00~20:00
- 定休日
- 施設に準ずる
- 公式サイト
- OZとハルコの旅するベーカリー
PHOTO/AYA MORIMOTO、WRITING/EMIKO OKAZAKI