【1】ホスト=進行役を決めて、参加者の健康チェック
下城さんによると、アメリカでは、バーベキューにおいてホスト(主催者)とゲスト(お客様)が明確に分かれていているそう。ホストの役割は、ゲストが安心して楽しめるよう、目や気を配ること。
仲間うちのバーベキューでは堅苦しく「主催者」を決める必要はないけれど、進行役としてのホストを決めておくと、会場の予約やお金の管理など何かとスムーズ。ホストはバーベキュー当日の役割分担を決めるほか、現場で検温など参加者の健康チェックができるとベター。
【2】頻繁に手指や備品をアルコール消毒する
いまや、外出時のアルコール消毒液はマスト。役割分担をする際に、アルコール消毒液やスプレーを持っていく人を決めておくのがおすすめ。
当日は、事前・事後・途中とタイミングを問わず頻繁にアルコール消毒を。手や指だけでなく、まな板や包丁、トングなど、複数の人の手に触れやすいものは、こまめな洗浄・消毒を心がけて。
【3】マイ箸、マイ皿、マイコップの持参
一人ひとりがお皿やコップ、箸など食器・カトラリー類を持参することも感染リスクを抑える行動のひとつ。使い捨てのお皿やコップのようにほかの人のものと間違うこともなく、後片付けもラクラク。
ごみ削減にもつながったりといいことづくめなので、ぜひお気に入りのアイテムを持参して楽しんで。
【4】焼く人は交代制で、常に1人で焼く
密集を避けるため、網やグリルの周りに集まって、焼きながらおしゃべりするのはNG。交代制で焼く順を決めて、常に1人が焼き上げからお皿への取り分けまでを担当する。焼くときは衛生用手袋を着用し、必ずトングを使用する。“焼き”担当以外の人も、直接自分のお箸で網やグリルの上の食材に触れないように注意して。
また、トングは、生の食材に触れるもの用と、焼きあがった食材に触れるもの用、2つを用意して使い分けると、食中毒などの予防にもなるのでおすすめ。
【5】飲食時以外は必ずマスクを着用
屋外や換気のいい場所であっても、会話をするときは十分な距離を保ち、基本的な感染防止対策であるマスク着用は必須。
飲食時にマスクを外すときもそのままテーブルに置いたり、ポケットに入れるのではなく、マスクケースやファスナー付きビニール袋などに入れて保管するのがマナー。
【6】大人数を避け、早めに切り上げる
ついつい楽しくて、長時間になりがちなバーベキューだけれど、感染予防の観点からも参加者は4~6人以内、所要時間も3時間以内がベター。終わりのタイミングは進行役が「そろそろ・・・」と呼びかけたり、フルーツなどのデザートを用意しておくと、自然な流れで終わることができそう。
下城さん曰く、バーベキューは“無礼講の宴会”ではなく、大人が集うパーティー。安心安全を心がけ、お互い を思いやり合いながら、記憶に残るようなとっておきのバーベキューを楽しんで!
PROFILE
- 下城民夫(しもじょうたみお)
- 広告代理店を経てアウトドアジャーナリストに。海外のバーベキューに触れたのをきっかけに、日本にも正しいBBQの文化を浸透させようと2006年に日本バーベキュー協会を設立。日本初の「BBQ検定」の運営をはじめ、人にも環境にも優しい「スマートBBQ」を提唱する。
- ホームページ
- 日本バーベキュー協会公式HP
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今年もアウトドアシーズンが到来。お出かけできるようになったら、密を避けながら爽やかな日差しのもと、開放的な屋外でバーベキューを楽しんで。特集では、新たにコロナ禍でのBBQ注意事項や人気のBBQスポットランキング、手ぶらで気軽に楽しめる施設や写真映えするおしゃれなスポットなど、女性目線でセレクトした都内や東京近郊のスポットやその楽しみ方をご紹介。
WRITING/MINORI KASAI