原美術館 外観
美術館・アート・美術展ガイド2020

モダンな昭和の洋館がまるごと現代美術館に。トイレや浴室もアートに変わった品川「原美術館」

更新日:2020/03/31

1979年に東京初の現代美術専門館として開館した原美術館は、ヨーロッパモダニズム様式の建築が美しい。1938年に実業家の私邸として建てられた洋館をいかして、広い中庭をはじめサンルームやトイレ、浴室といった生活空間が、展覧会やコレクションの展示スペースに使われているのが特徴。入館者限定のミュージアムショップやカフェも併設されているので、美術鑑賞とセットで楽しみたい。

原美術館 内観

私邸をまるごと美術館に。人気アーティストの秘密の部屋も

1979年(昭和54年)に東京で初めての現代美術専門館として品川に開館した原美術館。1950年代以降の巨匠から現在第一線で活躍する作家まで、国内外の優れた現代美術作品を幅広く収集している。

1938年(昭和13年)に実業家・原那造の私邸として建てられた、モダンでおしゃれな建築を活かしたコレクション展示が特徴的。館内の常設展示作品や、庭園を彩る野外立体作品など、生活の中にアートが息づいているような感覚が楽しめる。

年間3~4回の展覧会のほかに、講演会やパフォーマンスなどのイベントを通して国内外の現代美術を紹介。コレクションは、日本、欧米、アジア、中南米諸国の現代美術作品1000点以上にのぼり、その内容は絵画、彫刻、写真、ビデオ、インスタレーションなど多彩。

原美術館 奈良美智の部屋
奈良美智「My Drawing Room」2004年8月~ 制作協力:graf

館内には、世界的に活躍するアーティスト・奈良美智の作品が常設されている「秘密の部屋」もあり、作家のアトリエをのぞくようなワクワク感も。

邸宅としての趣を残した白いタイル張りの優美な洋館は、朝食のためのサンルームなど当時の暮らしを想わせる姿を今に残している。かつてのトイレや浴室、現像室を利用したユニークな常設作品や、作品が点在する庭を臨むカフェ、ショップも。現代美術とともに、センスあふれる昭和モダンな建物の魅力を満喫して。

原美術館 ミュージアムショップ
ザ・ミュージアムショップ

生活にアートを取り入れる美術家とのコラボグッズも販売

ザ・ミュージアムショップでは展覧会に関連した書籍、カタログ、ポスター、原美術館オリジナルグッズはもちろん、「現代美術」をキーワードにした新鮮な感覚のアイテムや、デザイン・用途に優れた小物などを扱うほか、展覧会のテーマと連動したものなど、アートのエッセンスを生活に取り入れて楽しめるようにセレクトされている。アートを感じられるグッズで、気持ちが豊かになりそう。

原美術館 カフェダール
カフェ ダール

野外作品を眺めつつ、心豊かなひとときを

中庭に面した「カフェ ダール」では、緑豊かな庭に展示された立体作品を眺めながら、新鮮な食材を使った季節感あふれるメニューをいただける。アートを鑑賞した後に、余韻にひたりながらゆったりとした時間を過ごすことができる。

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【東京都・北品川(品川区)】原美術館

スポット名
原美術館
電話番号
0334450651 0334450651
住所
東京都品川区北品川4-7-25 Map
交通アクセス
京急「北品川駅」より徒歩8分、JR・京急「品川駅」高輪口より徒歩15分、JR・京急「品川駅」より都営バス「反96」系統「五反田駅」行き「御殿山」下車徒歩3分
開館時間
11:00~17:00、祝日を除く水~20:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月(祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替期間
閉館情報
「原美術館」は、2021年1月11日をもちまして閉館予定です
ホームページ
原美術館の詳細はこちら

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芸術に触れて、自分の感性が磨かれる美術館や芸術祭に出かけてみませんか? 今週末行ける都内&東京近郊の美術館・美術展情報や、1泊2日で行けるアートを巡る旅、雑誌「オズマガジン」と連動してお届けするアートなよりみちコースガイドなど、心を豊かにしてくれるアート情報を大特集。休日やひとりの時間は、のんびりアートな時間を満喫しよう。

WRITING/NAOKO YOSHIDA(はちどり)

※記事は2020年3月31日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります