19世紀後半から20世紀前半の近代美術を主題とする企画展を観ることができる「三菱一号館美術館」。美しい赤レンガが印象的な建物は、19世紀イギリスで流行したクイーン・アン様式を一部用いている。クラシックな空間で作品を鑑賞すれば、その世界観をより一層楽しめそう。また、創建当時の銀行営業室を復元したおしゃれなカフェ・バーが併設され、企画展とのタイアップメニューが味わえるのも魅力。心ときめく時間旅行を。
コレクションも企画展も建物と同時代の作品をメインに展開
2010年の春に丸の内で開館した三菱一号館美術館。美しい赤レンガの建物は、三菱が1894年(明治27年)に建設した「三菱一号館」を復元したもの。設計したのはイギリス人建築家のジョサイア・コンドルで、建物は19世紀後半のイギリスで流行したクイーン・アン様式を一部取り入れている。
コレクションは建物と同時代の19世紀末西洋美術を中心に、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックなどの作品を収蔵。19世紀後半から20世紀前半の近代美術をテーマにした企画展を、年に3回開催している。
また、毎月第2水曜日には17時以降の入館料が一律1200円になる「マジックアワーチケット」や、夜間開館時間を21時まで延長するなど、さまざまな新サービスを打ち出しているのも注目ポイント。
日本の近代化を象徴する建築が美術館に生まれ変わり、時代の記憶を懐かしむように100年以上前の西洋美術を中心に展示する三菱一号館美術館。ノスタルジックな空間で、当時の雰囲気を満喫しよう。
ミュージアムショップにはロートレックにちなんだグッズも
展覧会の関連グッズや美術館のオリジナルグッズを中心に、上質な商品を世界中から集めたミュージアムショップ「Store 1894」。例えば、収蔵作品の多いロートレックの作品をモチーフにした「ロートレック トートバッグ 」(13200円)は、原寸大サイズで再現した迫力あるデザイン。
ほかには、ロートレックが過ごした村のシャトーで作られたワインに、彼の作品のラベルを貼った「ロートレックワイン」(赤 2037円、白 2200円)なども。また、美術館の特徴である「イギリス積みレンガ」をモチーフにした「丸の内赤レンガ手拭い」(1047円)も、記念品としておすすめ。
明治期の空間を忠実に復元したカフェはクラシックな趣き
明治期に銀行営業室として利用された空間を復元したミュージアムカフェ・バー「Café 1894」。可能な限り忠実に復元を試みた店内は、クラシックな趣きと、2層吹き抜けの高い天井が人気となっている。メニューはランチタイム、ティータイム、ディナータイムの時間帯によって変わるメニューと、開催中の展覧会タイアップメニューの2種類。
ランチタイムのおすすめは「Café 1894 ガーデンプレートランチ(ドリンクつき)」(1750円)、ティータイムはコーヒーやハーブティーとともに「Café 1894 自家製クラシックアップルパイ」(930円)を。定番の人気メニューを、19世紀末の雰囲気を感じられる空間で味わって。
三菱一号館美術館近くのおすすめレストラン
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【東京都・二重橋前<丸の内>(千代田区)】三菱一号館美術館
- スポット名
- 三菱一号館美術館
- 電話番号
- 05055418600 05055418600 (ハローダイヤル)
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-6-2 Map
- 交通アクセス
- 東京メトロ千代田線「二重橋前<丸の内>駅」1出口より徒歩3分、都営三田線「日比谷駅」B7出口より徒歩3分、JR「東京駅」丸の内南口より徒歩5分、JR「有楽町駅」国際フォーラム口より徒歩6分、有楽町線「有楽町駅」D3/D5出口より徒歩6分、丸ノ内線「東京駅」改札口・地下道直結で徒歩6分
- 開館時間
- 10:00~18:00
※祝日を除く金・第2水、展覧開会期中の最終週平日は~21:00
※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月(祝日・振替休日・展覧会会期中最終週の場合は開館)、年末年始、展示替期間
- ホームページ
- 三菱一号館美術館の詳細はこちら
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三菱一号館美術館のニュース
WRITING/NAOKO YOSHIDA