昨年12月に創業90周年を迎えた目黒「ホテル雅叙園東京」。美しいアートが館内を彩る絢爛豪華な施設のなかでも、とくに象徴的な「百段階段」を舞台にした特別企画展「百段階段STORY展~昭和の竜宮城へタイムクルージング~」が2019年6月1日(土)から6月23日(日)まで開催される。創業時から語り継がれてきたエピソードとともに美術的価値のある空間を眺める、とびきりのアートクルージングを楽しもう。
純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられた「漁樵の間」
日本画の大家など著名な芸術家たちが創り上げた、“昭和の竜宮城”へトリップ
東京都の有形文化財に指定される「百段階段」は、1935年(昭和10年)に建てられたホテルに現存する唯一の木造建築。一風変わったその名前の由来は、食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を99段の長い階段廊下がつなぐ独特の空間から。階段で結ばれた各部屋はそれぞれに趣向が異なり、当時の著名な芸術家たちによる絵画や彫刻、工芸、また選りすぐりの資材で彩られ、その破格の豪華さは“昭和の竜宮城”と呼ばれていたほど。
さまざまな企画展の舞台になることも多い場所でありながら、今回は「百段階段」そのものの姿を見ることができる部屋も。撮影もOKなので、ぜひカメラに収めよう。
受け継がれてきたエピソードを紹介。昭和という時代を改めて振り返るきっかけに
「百段階段」の公開と同時に、創業当時から語り継がれてきたエピソードを知ることができる企画を実施。モノクロームの写真が伝える結婚式や宴の様子は味わい深く、昭和という時代を改めて振り返るきっかけにもなりそう。
また音声ガイドによる「文化財イヤホンガイド」、持ち帰れるガイドブック付きの「文化財ガイドブック」、専任ガイドと巡る「文化財ガイドツアー(時間制、各回先着20名)」のいずれかが選べるガイドサービスを実施。手厚いナビゲートとともに「百段階段」を余すことなく堪能しよう。
若き芸術家の作品を展示する「未来へつなぐアート展from日藝」を同時開催
創業者が若手芸術家に発表の場を提供していたように、未来を担う若き芸術家の発表の場として「未来へつなぐアート展from日藝」を同時開催。日本大学芸術学部の協力のものと、これから羽ばたく若き芸術家たちによる多彩な作品が楽しめる。
歴史ある昭和のアートと新しく生まれ続ける令和のアート。その両方に触れられるこの機会をお見逃しなく。
百段階段STORY展~昭和の竜宮城へタイムクルージング~
- 開催場所
- ホテル雅叙園東京
- 開催日程
- 2019/6/1(土)〜6/23(日)
- 開催時間
- 日~木 10:00〜17:00(最終入館16:30)
金・土 10:00〜20:00(最終入館19:30)
- 入場料
- 当日1600円
前売1100円(〜2019/5/31、〜16:30館内販売のみ)
大学生1200円(要学生証呈示)
高校生以下無料
- ホームページ
- ホテル雅叙園東京「百段階段STORY展」公式HP
ホテル雅叙園東京
- 電話番号
- 0334914111 0334914111 (代表)
- 住所
- 東京都目黒区下目黒1-8-1 Map
- 交通アクセス
- JR・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線目黒駅より徒歩3分
- ホームページ
- 「ホテル雅叙園東京」公式HP
WRITING/EMIKO OKAZAKI