withコロナも1年以上が過ぎ、世の中の価値観も大きく変化。メイクよりもスキンケアが重視され、新習慣を取り入れる人も増えたのでは? 今回は、スキンケア事情についてユーザー882人に調査! さらに、美容のプロであるセラピストからおうちスキンケアについて伝授。自分に合ったスキンケアで“心地よい習慣”を取り入れていこう。
Q1.自分の普段のスキンケアに自信はある?
スキンケアに自信がない人は約8割!
■回答結果【はい21% いいえ79%】
「はい」と答えた人
・友達やエステティシャンに教わったから
・色々調べて試したうえで、自分の肌にあった化粧品を使っているから
・今のスキンケアで肌トラブルがないから
「いいえ」と答えた人
・肌悩みがなかなか改善されない
・手抜きなスキンケアになりがちだから
・自己流のスキンケアをしているが、キレイな肌ではない
― 約8割の人が、「自分のスキンケアには自信がない」という結果に。一方、「スキンケアに自信がある」と答えた人は、エステや美容皮膚科などプロのアドバイスを取り入れ、SNSなどで情報収集。自分に合ったスキンケア方法を見つけているよう。
Q2.コロナ禍の影響でおうちスキンケアを気にするようになった?
はいと回答した人の中でいちばん多かった回答は
「時間をかけるようになった」こと!
「はい」と回答した人
・お金をかけるようになった 43%
・時間をかけるようになった 52%
・美容機器に頼るようになった 14%
― コロナ禍でスキンケアを気にするようになったのは、マスク着用による肌荒れが原因の人が多いみたい。時間やお金をかけるようになり、パックやスクラブなどのアイテムを使ってみたり、自分に合ったスキンケアを探して色々試してみたり、さらに美容機器に頼ると答えた人は、ReFa、ナノスチーマー、ウォーターピーリング、電気バリブラシなどを購入している様子。
Q3.新しくチャレンジしたスキンケアや美容方法は?
■回答結果
1位は食生活の改善!
「はい」と答えた人
■1位:食生活の改善
・断食(プチ断食)
・発酵食品やフルーツを食べる。甘酒を飲み、美肌効果のあるセラミドを増やす
・禁酒
■2位:洗顔方法を変えた
・クレンジングクリームでマッサージしながらメイクオフ
・蒟蒻スポンジ、洗顔ブラシを使用する
・炭酸水ですすぐ
■3位:新しいコスメを購入した
・韓国コスメ
・シカペアクリーム
・針ファンデーション
・酵素洗顔
― 人と会わないおうち時間が増えた分、肌断食や禁酒、筋トレやセルフマッサージを行う人も。ほかにも、発酵食品や野菜果物など、食事でとれる栄養素に注目する人も多くみられた。また、新しく購入したケア商品のなかで目立ったのが、お手頃で口コミ評価も高い「韓国コスメ」。ほかにもサプリや酵素洗顔など、色々と試しているみたい。
Q4.自信がある人に質問!スキンケアのコツは?
日々の心がけが美肌への近道!
自分の肌質を見極めることも大切
■洗顔
・洗いすぎず、化粧水・クリームなどでしっかり保湿する
・角質ケアをしっかりと行う
・朝も洗顔前にクレンジングする
■洗顔後のお手入れ
・化粧水の前に導入液を使う
・安い化粧水を使ってパックをする
・リンパマッサージなどをして首周り、デコルテのしわ対策をする
■そのほか
・保湿とUV対策をしっかり行う
・栄養と睡眠をしっかりとる
・いいエステティシャンの方と知り合い、自分に合ったスキンケアを教えてもらう
― スキンケアに自信がある人のなかで多くみられたのは、「洗顔時に洗いすぎないこと」。また、化粧水や美容液はなるべくたっぷり使う人や、肌が乾燥しないように常に気を配っている人もいる様子。さらに、日焼け止めを使ったUV対策や、食事や睡眠など肌の土台作りも大切にしてるみたい。ほかにも、自分に合う肌ケアを見つけるために、サロンで一度肌の状態を見てもらうのもおすすめとのこと。
【エステティシャン直伝!】基本の洗顔方法をマスターしよう
【朝洗顔】朝洗顔のポイントは3つ!
●寝ている間に付いた肌汚れをオフ
●泡はたっぷり優しく
●皮脂の多いところから泡をのせる
STEP1:手を清潔にしてから、ぬるま湯で顔全体をぬらす
STEP2:洗顔料をよく泡立てる(泡立てネットもOK)
STEP3:皮脂の分泌が多いTゾーン→額全体→頬→Uゾーン、最後に皮膚の薄い目もとや口もとに泡をのせる
STEP4:人肌程度のぬるま湯で、すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流していく
STEP5:清潔なタオルで押さえるように顔の水分をふき取る
■注意点
※泡の量が少ないと、洗顔料の濃度が濃くなり、肌に負担がかかる
※夜中に出た肌の油分や、タンパク質の汚れオフする分だけの洗顔料を使う
※泡は肌の上で転がすように優しく洗う
※小鼻の角質が気になるときは、小鼻だけクルクルと円を描くように
※髪の生え際やフェイスライン、耳周りはすすぎ残しがないように注意
自分に合ったものを選ぶことが大切!【肌別クレンジングタイプの選び方】
おすすめのクレンジング(NGのクレンジング)
・普通肌:泡タイプ
・脂性肌:オイルタイプ、バームタイプ
・乾燥肌:ミルクタイプ、クリームタイプ(NG:オイルタイプ)
・敏感肌:ミルクタイプ(NG:水クレンジング、バームタイプ、クレンジングシート)
・混合肌:クレンジングシート、ジェルタイプ
※ジェルタイプにはさまざまな種類があり、商品によって合う肌質が異なるので慎重に選ぶこと
― ほかにも、春や秋など肌がゆらぎやすい時期は、マイルドなミルクタイプ。日焼け止めを使う夏はバームやオイル、乾燥が気になる冬は、保湿力の高いクリームタイプなど、季節ごとの使い分けもおすすめ。
【洗顔後のお手入れについて】
■順番
化粧水→美容液→乳液
■付け方
それぞれ1分間隔、ハンドプレスで浸透させる。
■プラスα
・首~デコルテまで美容液を付ける
・乳液やクリームを塗布した後は、鎖骨周辺や首の筋肉をほぐしつつリンパを流すようにケアするのがベター
【夜洗顔】クレンジングはとことん丁寧に
●ポイントメイクは丁寧に落とす
●クレンジングミルクをたっぷり使う
●一度なじませてから、ぬるま湯ですすぐ
STEP1:ポイントメイクを落とす
STEP2:手を清潔にし、クレンジングミルクをたっぷり手に取る
STEP3:額から鼻にかけてTゾーン→顔全体→目もと・口もとになじませる
STEP4:手に水をつけて乳化させ、さらに30秒くらいなじませる
STEP5:ぬるま湯で丁寧に洗い流す
STEP6:清潔なタオルで押さえるように、水分を拭き取る
■注意点
※専用リムーバーをコットンにたっぷり含ませ、まぶたや唇は軽く押さえるようにぬぐい取る
※目の縁などの細かい部分は、綿棒を使って落とす
※肌への刺激を少なくしたいときは、ダブル洗顔が不要のクレンジング・洗顔料を使用する
※指の腹ですべらせる程度で、20秒ほど円を描く
※髪の生え際やフェイスライン、耳の周りはすすぎ残しがないように注意する
【これはダメ!スキンケアのNG行為とは】
■「とにかく摩擦を与えない」
…ゴシゴシこする行為は角質層が傷つき肌荒れを招いて、シミやたるみの原因にもなってしまう。特に目の周り皮膚は非常に薄いため十分に気をつける。顔をふくときは特に注意。
■「クレンジング剤はたっぷり」
…量が少ないと摩擦が起きやすくなってしまう。
■「洗顔は時間をかけすぎない」
…クレンジング剤や洗顔料は肌に負担がかかるので、なるべく短時間で済ませる。
■「すすぎはぬるま湯」
…熱いお湯だと肌の乾燥を促し、冷たい水だと油分が固まって汚れが落ちにくくなる。
■「化粧水をつけるときは、手でパチパチとたたかない」
…叩いた刺激が、シミや赤みの原因になってしまうことがある。
おうちで実践!スペシャルケアでもっと肌をキレイに
プロが実践している、簡単なスペシャルケア
■方法1 酵素洗顔
週に1~2回の酵素洗顔がおすすめ。酵素の力で肌のターンオーバーが正常化され、角栓ができにくい肌に。定番の粉末状のほかに、固形石鹸タイプや泡タイプなども。
※酵素は毎日使うと、落とす必要のない皮脂や角質まで分解してしまい、肌の乾燥や肌荒れに繋がってしまうので注意
■方法2 コットンパック
化粧水を浸したコットンパックを、朝に2~3分置いているだけで肌がふっくらし、メイクのりやメイクもちがよくなる。
プロが定期的に通う、おすすめサロンケアとは?
定期的な利用には「毛穴洗浄」と「ピーリング」がおすすめ!
【毛穴洗浄/月1~3回】
毎日きちんと洗顔をしていても、毛穴の汚れや角栓はたまっていってしまうもの。個人差があるけれど、月1~3回のペースで通うことでスベスベ肌を維持。さらに、毛穴をキレイにすることで、化粧水や美容液の成分が浸透しやすくなるので、日々のスキンケアの効果をより高めてくれる。
※毛穴洗浄は少なからず肌に負担を与えてしまうため、ご自身の肌質に合わせた頻度で施術を行いましょう
【ピーリング/月1回】
ピーリングとは、ターンオーバーの乱れにより自然脱落しなくなった角質層をケアする手法。通常28日周期でターンオーバーが行われるため、月1回程度通うのがベスト。肌の表皮に古い角質が残ってしまうと、くすみや毛穴の黒ずみ、にきびなどの肌トラブルの原因にもなるので注意。
◆【おすすめサロン一覧】
ほかにも!おうちで解決できない肌悩みはプロに相談を
悩み解消のための施術メニューをプロ目線でご紹介!
ニキビ:【イオン導入】
抗酸化作用があるようなニキビ有効成分(ビタミンCなど)を肌の深部に届けることで、既にあるニキビの炎症を抑え、さらにニキビができにくい肌をつくる。
ハリ・たるみ:【幹細胞フェイシャル】
エイジングケアの定番と言えば、幹細胞フェイシャル。細胞を活性化させ、肌のターンオーバーを促す。肌が生まれ変わるのを手助けしてくれるから、ニキビ跡を薄くしてくれる効果もあるのが嬉しい。
◆【おすすめサロン一覧】
【番外編!みんなの気になるFAQ】
ユーザーアンケートで多かったスキンケアに関する質問にプロがお答え!
年代別のスキンケアについて知りたい。(20~50代)
■20代
皮脂分泌が活発な時期。丁寧なクレンジングで毛穴ケアをすることが大切。20代後半は乾燥対策として保湿をしっかり行うのがベスト。紫外線対策も忘れずに。
■30代
肌の乾燥が気になる時期。目もとの小じわ対策としてアイクリームを塗るなどアイケアを行うことが大切。シミ対策を始めるのもこの時期。
■40代
ホルモンバランスが乱れ、肌のハリや弾力がなくなってくる時期。ターンオーバーが停滞し、肌のごわつきや黄ぐすみが出てくることも。日常的に顔マッサージなどで血行をよくしてあげることが大切。
■50代
肌のハリやうるおいが減少し、たるみ・しわが気になる時期。保湿はもちろん、本格的なエイジングケア化粧品やサロンケアがおすすめ。
「シミ」や「肝斑」の予防対策は?
<予防対策>
シミ対策には紫外線対策がいちばん。また、肝斑対策は、肌をこすらないようにするなど、過度な刺激を与えないように気を付けることが大切。ほかにも、ピーリングを行うことで肌の代謝が上がりメラニン色素の沈着を予防に。美白化粧品を使ったり、ビタミンA・C・E、ポリフェノールなど抗酸化作用のある食品を摂ることも、シミの予防にはぴったり。
<できてしまった時>
すでにできてしまったものに対しては、美容医療の治療がおすすめ。シミの種類や肝斑の判断は、ドクターの診断を仰いで適切な治療を受けることが確実な場合も。
目もとのスキンケア(アイケア)について、具体的になにをすればいいの?
目もとは皮膚が薄いので、専用のアイクリームを使うことが大切。目の下のたるみは、年齢による眼輪筋の衰えや、血行不良、紫外線が原因に。対策のひとつとして、意識的にまばたきをするのもおすすめ。特に、長時間、PC画面や手もとの細かい作業に集中する人は試してみて。
毎日のスキンケアはつい手を抜いてしまう。モチベーションの維持はどうする?
なりたい自分や、理想の肌をイメージするなどしてモチベーションを上げてみて。ほかにも、パウダールームにデュフューザーなどを置いて、好きな香りで気分を変える工夫も。
簡単な顔のストレッチ方法を教えて。
マスク生活で話す機会が減り、口周りの筋肉が衰えて、たるみやほうれい線が気になるように。簡単なセルフケアとして、マスクを付けたら口角を上げることを意識するのがおすすめ。さらに、「いー」と口を横に広げて、「うー」で口を尖らせるような表情筋を鍛えるトレーニングも。
お話をお伺いしたのは「La Terre 代官山」飯塚さん
大手エステサロン、フィットネスクラブ内エステサロンにて経験を積んだ後、看護師資格を取得し、美容医療に携わる。さらに、ホリスティックな観点からお客様と関わるべく、大学で心理学を学ぶ。2020年10月、「人が本来持つ内側からの美しさを引き出すこと」をコンセプトとし、より根本的かつパーソナルなケアを提供するサロン「La Terre 代官山」をオープン。