ケミカルピーリングで古い角質オフ&新しい皮膚の再生へ【美容皮膚科医監修】

ケミカルピーリングで古い角質オフ&新しい皮膚の再生へ【美容皮膚科医監修】

年を重ねるごとに増えてくるシミ・そばかす・小じわ、毎日洗顔しても気になる毛穴の開き・小鼻の黒ずみ・・・。それらの肌悩みにまとめてアプローチし、生まれ変わったような美肌へと導いてくれるのが、美容クリニックで受けられる「ケミカルピーリング」。痛みがほぼないので美容医療初心者にもおすすめ。今回は、やさしい美容皮膚科・皮膚科秋葉原院の宇井千穂先生に聞いた、ケミカルピーリングの効果やダウンタイムをご紹介。

更新日:2021/06/07

ケミカルピーリングとは?

ケミカルピーリングの特徴

ハリツヤのある美しい肌というのは皮膚が一定のサイクルできちんと生まれ変わっていることが大前提。この代謝の仕組みを“ターンオーバー”といって、加齢や栄養バランスの偏りなどでこの周期が乱れると、表皮に古い角質が残ってしまい、毛穴の汚れやニキビ、くすみなど肌トラブルの原因となってしまう。

そこで有効なのが「ケミカルピーリング」。医療機関にて提供されている、グリコール酸やサリチル酸、乳酸といった溶解作用のある酸の力で古い角質を剥がし、新しい皮膚の再生を促す治療法。ピーリング自体はエステサロンやホームケアでもできるけれど、適切な頻度を見極めないと、逆に肌の保湿能力を落としてしまう危険性もあるので、医療機関で医師のしっかりした診断のもと行なうのが安心。変化は1回でも感じられるが、5回ほど繰り返すことで効果がアップ。赤ちゃんのような色ムラのないスベスベの肌を手に入れたい。

ケミカルピーリングの効果・効能、ダウンタイムは?

ケミカルピーリングでケアできるのは、ニキビ、ニキビ跡、毛穴の改善、シミ、そばかす、くすみの改善、皮膚の質感の改善、小じわの解消など。肌の細胞の生まれ変わりを促す治療のため、肌の表層で起こっている肌トラブルに幅広くアプローチできるのが特徴。ニキビや肌のざらつきがなくなったり、くすみが取れたり、シミが薄くなったりと、繰り返すことで嬉しい変化を次々に実感できるはず。

しかも、全方位的にケアできるのに、費用は1回数千円から1万円前後と比較的お手頃。痛みや施術後のダウンタイム(回復に必要な時間)もほぼないので、「美容医療に興味があるけど、痛そうでなんとなく怖い」という人にはまさにうってつけ。肌が敏感だったり、乾燥肌だったりすると、人によっては施術中にチクチクするような痛痒さを感じたり、肌に赤みが出たり、カサカサした感じの症状を感じることもまれにある。すぐに治まることがほとんどだけれど、異常を感じたらすぐに医師に相談しよう。

ケミカルピーリングの種類

■グリコール酸(AHA)
ケミカルピーリングの中では最もベーシックな薬剤。リンゴや柑橘といった甘い果物に含まれる水溶性の酸で、フルーツ酸ともいう。濃度を変えられるため、1人ひとりの肌質に合わせたり、低い濃度から試したりすることもできる。負担が少なく、肌にもマイルドに作用する。

■サリチル酸マクロゴール(BHA)
強力な溶解作用があるサルチル酸を保護剤としての役割もあるマクロゴールと組み合わせることで、深部への浸透を防ぎ、角質層のみを剥離。施術中の痛みや副作用を抑えながら高いピーリング効果が得られる。角栓をできにくくする作用があり、ニキビの治療にも有効。

■トリクロロ酢酸(TCA)
サルチル酸以上の強力な剥離作用がある。酸の作用が表面の角質だけでなく、さらに深層の真皮レベルまで到達してコラーゲン増生を誘導するため、凸凹になったクレーター状のニキビ跡などの改善にも使われている。施術後は、肌にハリと弾力が蘇る。

■乳酸
天然乳酸を主成分としたマイルドなピーリング剤。分子が大きいため、比較的皮膚の浅いところに作用する。色素に高い効果を発揮し、シミ、くすみ、色素沈着、肌の色ムラの改善など美白作用が期待できる。保湿効果があるので、肌が乾燥しやすい人にもおすすめ。

■アミノ酸ピーリング(AFAs)
肌が乾燥しやすい人や、敏感肌でフルーツ酸が使えない人のための、皮膚を保湿しながら行える刺激が少なくマイルドなピーリング剤。アクネ菌の繁殖を防ぐ効果があり、ニキビやニキビ跡の治療に効果的。紫外線による色素沈着、ダメージにも高い効果を発揮する。

ケミカルピーリングのメニュー例

OZでWEB予約OK!ケミカルピーリングが体験できる美容皮膚科

ケミカルピーリングの施術の流れ

美容クリニックで受けるケミカルピーリング一例

痛みのない治療なので初心者でも安心! 診察から鎮静まで顔全体で20~30分ほど。施設によって工程が異なるため、詳細は各施設に問い合わせて。

STEP1 問診

医師が診察し、肌状態を見ながら気になる悩みについてヒアリングを行う。1人ひとりにあった薬剤・治療メニューを決めていく。

STEP2 洗顔

顔に皮脂が残っているとピーリングの効果が十分発揮できないため、クレンジングと洗顔で顔の皮脂を丁寧に落とす。

STEP3 塗布

ハケや綿棒などを使ってピーリング剤を素早く塗布。肌の状態に応じて様子を見つつ、数十秒から数分放置する。

STEP4 ふき取り

塗布したピーリング剤をスポンジなどで優しくふき取る。または、ピーリング剤の働きを止める中和剤を塗布する。

STEP5 鎮静

薬剤を洗い流し、必要に応じて冷却マスクやローションパックでクールダウンや保湿を行う。

ケミカルピーリングQ&A

市販されているピーリング剤との違いはありますか?

医療機関で取り扱っているピーリング剤は、市販のものと比べて高濃度なので高い効果が期待できます。また、医師がその人にあった薬剤をしっかりと選んでくれたり、なにかトラブルがあったときに対応してくれたりする点も心強いです。

痛みを感じることはありますか?

基本的に、痛みという痛みはほとんどありません。肌が敏感だったり、乾燥肌だったりすると、人によっては施術中にチクチクするような痛痒さを感じたり、肌に赤みが出たり、カサカサした感じの症状を感じることもまれにあります。すぐに治まることがほとんどだけれど、異常を感じたらすぐに医師に相談してください。

ダウンタイムはありますか?

施術後のダウンタイム(回復に必要な時間)はほとんどありません。しかし、古くなった肌の外皮を取り除くことで、バリア機能と保湿機能が一時的に低下し、肌の保湿成分が減少して、肌は乾燥しやすい状態になるので、人によっては痛痒さを感じることもあります。

1回の施術での効果は?頻度の目安はどれくらいですか?

肌のザラザラ感が取れたり、肌トーンが上がったりと1回で変化を感じられる人は多いです。より高い改善効果をめざすなら、2~3週間ごとに5回程度が目安。肌の状態や年齢、ピーリング剤の種類によって効果の現れ方に違いがあるため、治療過程を観察しながら進めましょう。

施術前後の注意点はありますか?

施術直後からメイクはOKだけれど、乾燥しやすくなっているのでたっぷり保湿し、できれば肌を休ませてあげましょう。洗顔も石けんをよく泡立てて、肌をこすらないように優しく。角質を除去したことで紫外線が通過しやすい肌状態になっているのでUV対策も入念に!

一緒に受けたら効果的な施術はありますか?

ピーリング後の肌は、有効成分が肌の奥まで浸透しやすくなっているため、イオン導入が効果的。ビタミンCやプラセンタのように皮膚から吸収しにくい水溶性の成分を微弱電流で流し、イオン化することで皮膚の深部まで浸透させる治療で、その浸透力は化粧品やサプリメントで得られる効果の30倍~100倍とも! 一緒に受けることで、シミやしわを改善したり、みずみずしい肌を取り戻せたりします。

お話をお伺いしたのは、宇井千穂先生

やさしい美容皮膚科・皮膚科秋葉原院

1969年生まれ。全日空客室乗務員を経て、皮膚科医、美容皮膚科医として勤めた後、2019年「やさしい美容皮膚科・皮膚科秋葉原院」の院長に就任。本や雑誌の執筆をはじめ、Webでの連載やコスメの監修など多方面で活躍中。

WRITING/KANO NUMATA

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※記事は2021年6月7日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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