AMH検査を婦人科医が解説!妊娠・出産に備えるために自分の体を正しく知ろう

AMH検査を婦人科医が解説!妊娠・出産に備えるために自分の体を正しく知ろう

妊娠を希望するときに参考になる、AMH検査(卵巣予備能検査)。実際どんな検査なのか、なにがわかるのかといった基本から、「妊娠率とは関係あるの?」など疑問まで、「日本橋ウィメンズクリニック」の太田均先生に聞きました。AMH検査について正しく理解し、自分の体と向き合うためのひとつの方法として参考にしてみて。

更新日:2020/07/21

AMH検査とは

AMH検査は、卵巣予備能=“残っている卵胞の数”を知るもの

AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査は、発育中の卵胞から分泌されるホルモンの値を測ることで、卵巣内にどれぐらい卵胞が残っているかを知る血液検査。

卵子の数は生まれたときに決まり、それ以上増えることはなく年々減っていくため、現時点で“残っている卵胞の数”の参考値となる。あくまで卵胞の在庫の目安なので、卵子の質や妊娠率を評価するものではないと知っておこう。

例えばAMHの数値が低くても卵子の質がよければ妊娠の希望は持てるし、高いからといって妊娠率が上がるわけではない。ただ、低すぎる場合は残された数が少ないので急いだほうがいいという目安に。また、高すぎる場合は、排卵しにくくなる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や、卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の疑いが出てくるため要注意。

このように、自分の体の現状を知って対処する方法のひとつとして参考にしてみたい。

家族歴があるなら早めの受診を。妊娠・出産を希望する人の参考に受けてほしい検査

AMH検査は将来、妊娠・出産を希望する人におすすめ。なかでも母親が早く閉経を迎えたなど家族歴のある人は、早めに自身の現状を知るためにも受診を。また、ピルを服用中は卵胞発育が抑制されて卵胞数が少なくなりAMH値が低く出るので、服用しているなら検査の際に必ず医師に伝えて。

クリニックでは年齢ごとの中央値を基準として、数値が低いのか高いのかを判断する。年齢なりの基準内に収まっているかどうか、低すぎたり高すぎたりしないかを知って、正しく妊娠・出産に備えることが大切に。

AMH検査のみを受けるのは稀で、妊娠・出産を希望する場合に必要な検査を一緒に受けることが一般的。AMH検査のほかに子宮頸がんや性感染症のチェック、経腟超音波検査などが含まれていて充実した内容のブライダルチェックを予約する人も多い。

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AMH検査のメニュー例

OZでWEB予約OK!AMH検査を含むメニューが受けられる婦人科

AMH検査の流れ

婦人科で受けるAMH検査の一例

AMH検査の流れを紹介。施設によって異なるので、詳細は各施設へ問い合わせを。

STEP1 問診

まずは問診表に記入をし、医師の診察を受ける。AMH検査のみを受ける人も稀にいるけれど、経腟エコーや性感染症検査など妊娠・出産を希望する場合に必要な検査を一緒に受ける人が多く、採血前にこれらを行う。

STEP2 採血

看護師による採血をする。問診から診察、採血まででかかる時間は30分程度が目安。採血後は受付で次回の来院予約を済ませ、帰路へ。

STEP3 検査結果の説明

検査から約1週間で結果が出るため、再来院する。検査結果を見ながら医師から説明を受け、今後の方針を決定。クリニックによっては郵送通知の場合もあるけれど、気になる点や疑問点を解消するためにも来院して結果を聞くのがおすすめ。

AMH検査のQ&A

AMH値が低いと妊娠率は下がりますか?

AMH値と妊娠率は関係なく、あくまで残っている卵胞の数の参考値のため、少ないからといって妊娠率が下がるわけではないのです。卵子の質がよければ十分、妊娠する可能性はあります。

ただ、低すぎる場合は残りの数が少ないということなので、妊娠を希望する場合は急いだほうがいいという判断になります。

AMH値が高いと妊娠率は上がりますか?

AMH値と妊娠率は関係なく、残っている卵胞の数が多くても、卵子の質を評価するものではないため妊娠率が上がるわけではありません。

むしろ、高すぎる値は要注意。排卵しにくくなる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)や、卵巣が腫れてしまう卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の疑いがあります。

検査の時期に制限はありますか?

いつでもOKです。ホルモンの数値は生理中など月経周期に左右されないため、検査はどんな時期でも受けられます。

検査前後で注意する点はありますか?

特にありません。ホルモンの数値は食後でも左右されないため、食事なども自由にとってもらって大丈夫です。

お話をお伺いしたのは、医師 太田均さん

島根県立中央病院、東京女子医科大学付属病院、セキールレディースクリニック等を経て2015年に「日本橋ウィメンズクリニック」を開設。1人ひとりを丁寧に診察し、女性検診から分娩、不妊治療と豊富な経験をもとに的確な診療を行う。

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将来、妊娠・出産を考える人のための検査セット「ブライダルチェック」。クラミジア・淋病・トリコモナスをはじめとする性感染症や子宮頸がん・卵巣腫瘍など、妊娠や分娩に影響を与える可能性のある病気の有無をチェックする目的で行う。将来のためにきちんと自分の体を知っておこう。

WRITING/NOZOMI SUZUKI

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※記事は2020年7月21日(火)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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