オズモールの「からだメンテナンス」担当のイシイです。40代になり、ちょっとした体の不調を感じることも。厳しい寒さのせいか、手足はもちろんお腹の冷えも気になってきたので、お灸で温活体験をしてきました
お灸で使う「もぐさ」は
ヨモギの葉を熟成させたもの
「もぐさの原料は、草餅などでも馴染みのあるヨモギの葉です」と教えてくれたのは、向當(こうとう)先生。「5月頃に収穫したヨモギの葉を天日干しし、石臼で挽いて熟成させます。できたてのものより、数年熟成させたものが高級だと言われています」。熟成させたほうが高級だなんで、ワインのよう。「最近は、花やフルーツの香りが付いたお灸や、もぐさを炭化させて煙が出ないようにしたお灸もあるんですよ」とのこと。ドラッグストアなどでも気軽に手に入るそうです。
脈診で悪いところが明らかに
日常生活もお見通し!?
お灸について説明をしていただき、いよいよ施術へ。はじめに手首の脈を確認してもらったところ、「脾(ひ)が弱っていますね」とのこと。脾は消化器系の働きに影響があるそうで、忘・新年会での飲み過ぎが出てしまったよう。そこで、冷えや不調を感じていたお腹に箱灸をしてもらいました。箱の中には一握りのもぐさが入っているのでモクモクと煙が出ますが、熱さは感じず、じんわりと温まっていく感じ。お灸の時間は20分程度でしたが、もっと長くしていたいと思うくらい気持ちよく、腰回りまでしっかり温まりました。
温めるだけでなくツボも刺激
お灸の奥深さを体験
箱灸が終わると、「次に、督脈(とくみゃく)にアプローチすることで自律神経と運動神経を整えます」と言われ、うつぶせに。「督脈」は背骨に沿ってある経絡(ツボ)で、中医学では内臓に直結していると考えられているそう。ツボにお灸を置くことで、局部を温めるだけでなく、鍼と同じように刺激を与えることができるそうです。お灸をしている時間は5分程度でしたが、少し熱く感じました。施術後に先生に伝えたら「少しでも熱いと感じたらすぐに言わないとだめですよ。調整しますから」と言われ、ちょっと反省。なお、当日の入浴は施術の3時間以降、飲酒は控えるようにとのことでした。
1人ひとりに合わせた
セルフケアシートに感激
「鍼灸サロンで施術を受けることも効果的ですが、大切なのはセルフケアですよ」と向當先生。施術後は、私の症状に合わせた手書きのセルフケアシートと自宅で使えるお灸を5個いただきました。ツボを正確に見つけられるか不安だと伝えたところ、「ツボは経絡上で少しずつずれていくんですよ。あまり神経質にならず、自分で触って痛いと感じるところや気持ちのいいところを目安にしてください」とのこと。少しでもツボを外したら効果がないのでは?と思っていたので、目からうろこでした。
お灸体験後のリアルな感想
お灸だけの施術は初めて受けましたが、「熱いのでは?」といった不安がありました。先生にやけどのリスクについて伺ったところ、「熱いと感じたらすぐにやめることが大切」とのこと。施術中は、熱いほうが効くんじゃないかと思って我慢しがちですが、それは逆効果だそうです。施術当日は体がポカポカして、いつもは靴下を履いて寝るところ、その日は素足で眠れました。また、お灸の効果なのか、翌日はお通じがよかったです。今回受けた6800円のコースとセルフケアを上手に組み合わせて、しっかり冷え対策をしていきたいです。
八丁堀鍼灸院(八丁堀)
もぐさ作りや薬膳のワークショップも開催している、アットホームな鍼灸サロン。鍼が苦手な人には灸でのケアをしたり、季節に合わせた薬茶を出してくれたりと、1人ひとりに寄り添ったホスピタリティが魅力。セルフケア方法も丁寧に教えてもらえる、頼りになる鍼灸院です。
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※効果および痛みは個人の感想です
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