ヒアルロン酸とは?効果や成分、注射[注入]についても徹底解説
潤った美肌に導いてくれるイメージがあるヒアルロン酸。いったいどんな成分で副作用はないの? どんなふうに取り入れたらいいの? そんなヒアルロン酸にまつわる疑問について、「やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院」院長・宇井千穂先生に聞きました。参考にして、ハリと潤いたっぷりの美しい肌をめざそう。
更新日:2023/02/17
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ヒアルロン酸とは?効果や注意点も
ヒアルロン酸とはどんな成分?
ヒアルロン酸とは肌の中でも真皮と呼ばれる部分に含まれており、肌の弾力やハリを保つために欠かせない成分。ドライアイの予防や改善、肌の乾燥予防や改善に効果的な成分として知られている。肌の水分量をアップさせるのに優れた保水力を持ち、人間の体内に元から存在し、肌の土台となる細胞と細胞の間で水分を蓄え、肌の潤いやハリ、弾力を保つために役立っている。
加齢とともに少しずつ作られる量が減っていき40代後半を境に、減少していくことがわかっており、70代の大人の皮膚に含まれるヒアルロン酸量は、赤ちゃんのわずか1/5。若々しい肌を保つためには、ある程度の年齢になったら、意識的に補っていくことがおすすめ。
ヒアルロン酸で期待できる美容効果とは?
■肌の潤いをキープし、ハリと弾力を与える効果
ヒアルロン酸は1gでおよそ6ℓの水分を保てると言われており、肌や関節部分の細胞間でクッションのような役割を果たして、潤いやハリに影響を与えている。化粧品などで塗布することにより、ヒアルロン酸が角質層にある水分をしっかり抱え込んでくれるため、水分蒸散の抑制ができ、角質層を潤してくれる。乾燥による小ジワのケアやたるみの予防にも効果的。
■ターンオーバーを整える効果
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れる。ターンオーバーが乱れると肌がごわついたり、外的刺激を受けやすくなったりするため、肌荒れや肌のエイジングにつながってしまう。ヒアルロン酸には角質層を潤すことでターンオーバーを整えて、バリア機能を正常化させる効果が期待できる。
ヒアルロン酸の副作用・注意点
■副作用
内服の場合はほぼ副作用はあげられないけれど、注射で行う場合は、まれに違和感や痛み、内出血、アレルギー反応、チンダル現象(皮膚の浅いところに注入後、製剤が青白く透けて見える現象)、しこりができる可能性がある。
■注意点
ダウンタイムはほとんどないけれど、クリニック・医師選びを誤ると仕上りに満足できない結果になる可能性があるので注意が必要。ヒアルロン酸、製剤の種類や注入量、医師の技術によって仕上がりは変わり、不自然な仕上がりやしこりができてしまう場合もある。
ヒアルロン酸の取り入れ方は何がおすすめ?
食事、サプリ、注射のそれぞれのメリットデメリット
ヒアルロン酸は敏感肌でも比較的使いやすい成分であり、保湿成分として化粧水からクリームまで様々な化粧品に配合されている。ヒアルロン酸入りのコスメを選んで、日々のスキンケアから小じわの予防や肌のバリア機能の改善、ターンオーバー正常化のサポートを。
また、手軽に始めたい場合は市販のサプリや食事で取り入れてみては。ヒアルロン酸摂取に向いている食べ物を意識的に選んで。ヒアルロン酸は熱に弱いため、加熱調理をしない方がおすすめ。
▽ヒアルロン酸摂取に向いている食べ物
山芋、海藻、オクラ、ウナギ、魚の目、フカヒレ、鶏の手羽、鶏のトサカ、鶏の皮、スッポン
部分的な深いしわやほうれい線の解消なら、美容クリニックでヒアルロン酸注射を受けよう。施術時間が5分程度で気軽に受けられ、ダウンタイムがなく、即効性がありすぐに効果を実感しやすい点が大きなメリット。ヒアルロン酸は私たちの体にもともとある成分で安全性が高く、時間の経過とともに次第に吸収されるので、好きなタイミングで停止や再開ができるのもポイント。
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ヒアルロン酸注射はどこで受けられる?
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ヒアルロン酸を増やすには?
ヒアルロン酸はコスメ、サプリ、食事、注射などで摂取するのもいいですが、まずは不足してしまわないようにヒアルロン酸の減少原因となる紫外線や喫煙を避け、減少が加速するのを防ぐことが重要です。ヒアルロン酸についてもっと詳しく≫
ヒアルロン酸注射は打ち続けるとどうなる?
ヒアルロン酸は、もともと人間の体内に存在する物質なので注入し続けてもリスクはほとんどありません。ただ、繰り返し受けているうちに感覚が麻痺してしまい、他の人から見ると不自然な顔になっている場合があるため注意が必要です。
ヒアルロン酸とコラーゲンの違いとは?
肌に水分を留める際の保湿力や弾力を担っているのがヒアルロン酸。そのヒアルロン酸が肌にある状態を持続させ、働きを失わないようにするための成分がコラーゲンです。
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準ミス日本受賞・全日空客室乗務員・医学部卒業を経て、複数の病院と銀座の美容クリニック勤務。2019年、アトピー性皮膚炎などの基礎疾患を持っていても、施術が受けられるよう配慮した「やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原院」を開院。悩みを持つすべての人に“やさしい”美容医療の提供をめざす。
WRITING/NOZOMI SUZUKI
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