【医師監修】ベルベットスキン[ヴェルベットスキン]とは?効果やデメリットまで徹底解説
肌のハリ、毛穴の開き、くすみ…どんより下がったお疲れ顔を解消したい。そこでおすすめが、ダーマペン4とマッサージピールを組み合わせた強力な美肌治療「ベルベットスキン」。毛穴もシミもハリも全方位ケアできるとか。その特徴について、「やえす日本橋ヒフ科」院長の矢野正一郎先生に伺いました。
更新日:2023/02/17
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ベルベットスキンがおすすめの人
✔ 肌のハリがなくなってきた
✔ 肌の弾力の低下が気になる
✔ たるみ毛穴が目立ってきた
✔ くすみが気になる
✔ 小じわや肌の老化が気になる
ベルベットスキンとは?
ドクター解説!ベルベットスキンの特徴・仕組み
ベルベットスキンとは、ニキビ・ニキビ痕の治療として人気を誇る「ダーマペン」と「マッサージピール」を組み合わせたコンビネーション治療のこと。
■ダーマペンとは?
肌表面に極細い針で小さな穴を開け、肌の損傷治癒を利用して皮膚再生を促す美肌治療。毛穴やシミやシワなど、さまざまな肌トラブルにアプローチできる。特にクレータータイプのニキビ痕に効果的。また、ダーマペンでできた皮膚の穴は、傷が治る過程の創傷治癒によってコラーゲンやエラスチンなどの増生を促すため、肌のハリや弾力も期待できる。
■マッサージピールとは?
イタリア発祥の「PRX-T33」という薬剤を使用したケミカルピーリング。高濃度のトリクロロ酢酸、低濃度過酸化水素、コウジ酸の3つの主成分でできていて、塗ることで薬剤が浸透し、繊維芽細胞を活性化させてコラーゲンを増やす働きを促す。肌のキメ、ツヤが期待できる治療。
この2つの治療を同時に施すベルベットスキンは、肌表面に無数の穴を開け、薬剤PRX-T33を確実に真皮深層まで届けられるため、ただ塗るだけのマッサージピールよりも効果の底上げが期待できる。
また、ニキビ痕の治療で行うダーマペンは出血を伴い、赤みが2~3日続くけれど、ベルベットスキンで行うダーマペンは出血がない程度の0.2~0.5㎜という肌の浅い部分にアプローチするため、ダーマペン単体で受けるよりも赤みなどのダウンタイムが比較的短いのも特徴である。
ベルベットスキンの効果・効能
■効果・効能
ダーマペン、マッサージピールは、いずれもコラーゲンやエラスチンを増やす働きを促す作用があり、肌のハリ不足、たるみ、毛穴、小じわなどのエイジングサイン、凹凸など肌質の改善に効果がある。加えて、PRX-T33にはメラニンの生成を抑えるコウジ酸も含まれているので、シミやくすみにも有効。回数を重ねるほど、なめらかで弾力のある肌になれる。
ベルベットスキンのダウンタイム・注意事項
■ダウンタイム
・肌の赤み、ヒリヒリ感、ほてりが治療直後から2、3日程度
・腫れやむくみは治療直後から2、3日程度
・掻痒感、乾燥が治療翌日から10日程度
・皮むけが治療2日後から10日程度
・内出血が1週間程度
そもそもダーマペンが肌を傷つける施術なので、ダウンタイムはマッサージピール単体で受けるよりも長め。赤みやヒリヒリ感、ほてり、灼熱感を感じる人が多く、人によっては内出血やむくみがでることも。ダウンタイム軽減のため、LEDヒーライトの併用や鎮静のマスクを追加することもおすすめ。
■注意事項
・施術後12時間は洗顔やメイクを控えて摩擦をかけないように。
・強く擦ったりなどの刺激は肌が炎症を起こす場合がある。
・治療当日に代謝が上がることすると、赤みやひりつきが強くなることも。過度な飲酒、激しい運動は控えて。
・施術より12時間開ければ、洗顔、入浴、シャワー、メイクが可能。
・肌が敏感な状態のため、保湿は念入りに。乾燥を放置するとバリア機能が低下し、炎症やかゆみが悪化してしまう場合もある。
・ごくまれに色素沈着を起こすことがある。施術後12時間以降より日焼け止めを塗り、施術後1週間は紫外線対策を入念に。
ベルベットスキンの金額の目安と通う頻度
■金額
東京都で受ける場合の平均価格は3万円台後半~5万円程度。2つのメニューを組み合わせた治療方法のためスキンケアメニューの中では高い傾向。
■通う頻度
1回受けた後は、1カ月に1回の間隔で3〜5回受けられると高い効果を感じやすい。その後は、2~3カ月毎に継続して通えるとさらにキレイな肌をめざせる。
ベルベットスキンはおすすめの治療?ドクターが解説
「ベルベットスキンとは、ダーマペンとマッサージピールを組み合わせた治療法で、肌のハリ・キメ、弾力の低下、たるみ毛穴、くすみの気になる方におすすめの施術です。今までマッサージピールで効果を実感していたが、より効果の底上げを期待したい方、また、ダーマペンは気になるけれどダウンタイムが心配という方、肌質改善やエイジングケアも行いたい方にもおすすめの治療です。診察の際はリスクなどもしっかりお伝えした上で治療を進めてまいりますので、安心してご来院ください。」(矢野正一郎先生/やえす日本橋ヒフ科 院長)
ベルベットスキンの治療の流れ
美容クリニックで受ける治療の一例
肌の状態や受けるクリニックにもよるけれど、「やえす日本橋ヒフ科」の場合、診察から施術完了までの時間の目安は1時間半~2時間ほど。施設によって工程が異なるため、詳細は各施設に問い合わせてみて。
STEP1.スタッフによるカウンセリング
肌の状態や悩みのカウンセリング、施術内容や料金の説明を受ける。痛みが心配、痛みが弱いなど不安なことは気軽に相談して。効果検証のための写真撮りも行う。
STEP2.医師による診察
医師が肌状態をしっかりと確認した上で、ベルベッドスキンが適しているかどうか診断を行う。
STEP3.ダーマペン4
施術部位に麻酔クリームを塗布して30分程置く。麻酔が効いたら、痛みや症状を見ながら顔全体にダーマペン4をあてて、目には見えないほどの無数の穴を開けていく。
STEP4.マッサージピール
穴を開けた肌にマッサージピール(PRX-T33)を優しく塗り浸透させる。
STEP5.クーリング
薬剤を拭き取り、クーリング(冷却)して肌を鎮静させる。施術後、赤みやヒリヒリ感が起こる人もいる。
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ベルベットスキンはどこで受けられる?
医療行為のため、美容皮膚科やクリニックで受けられます。安心のクリニックを探すならすべての施設に編集部が足を運んで厳しい審査をしているオズモールがおすすめ。オズモールからの予約なら初回限定プランや2回目以降も利用しやすいプランも。口コミやランキングから気になる施設を探してみて。
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ベルベットスキンのQ&A
気になる疑問に医師が回答! 効果や通う頻度の目安、ほかの治療方法と比べてどちらがいいのか、リスク、注意点などの疑問を解決し、安心して施術を受けよう。
ベルベットスキンとダーマペンの違いとは?
ダーマペンは、主にクレータータイプのニキビ痕、毛穴の開きなどを目立たなくすることを目的としています。専用の針で表皮より深部の真皮層までアプローチするため、多少の出血を伴います。
それに対し、ベルベッドスキンのダーマペンは皮膚の浅い部分の表皮にアプローチします。出血はほとんどなく、表皮に細かい傷をつけることで、ただ塗るだけよりもより薬剤の浸透を高め、効果の底上げが期待できます。ベルベッドスキンの特徴をもっと見る≫
ベルベットスキンは痛いですか?
麻酔クリームを使用するため、痛みは和らぎますが、施術中チクチクやピリピリとした痛みを感じることがあります。個人差はありますが、ヒリヒリ感・灼熱感を感じることも。施術後は赤みやヒリヒリ感が増すことがあります。ダウンタイムを詳しく見る≫
1回の施術での効果は?頻度の目安はどのくらいですか?
ベルベッドスキン1回で、マッサージピール2~4回分の効果が期待できると言われています。1回の施術でもベルベッドスキンの名の通り、「柔らかく、まるでヴェルヴェットのようななめらかな触り心地」の肌を実感できます。1クール(1カ月に1回を3~5回程度)続けることで、より効果を感じられます。
ベルベットスキンを受けられない人はいますか?
皮膚炎の方、妊娠中・授乳中の方、重度の糖尿病や膠原病のある方、コウジ酸に対するアレルギーがある方、金属アレルギーがある方、キシロカインアレルギーの方、ケロイド体質の方、施術部位に感染や傷や炎症の強いニキビがある方は施術ができません。
ベルベットスキンは顔の気になる部位のみ受けられますか?
医院によって異なります。「やえす日本橋ヒフ科」では顔全体のみで、部分のみの施術は行っていません。
施術前後の注意点はありますか?
・施術前後1週間は、ディフェリンゲルや過酸化ベンゾイル配合薬など保険適応の角質剥離反応のある薬剤は控えてください。
・施術前後2週間は、トレチノイン、ピーリング成分やビタミンA(レチノール)などを含むスキンケアアイテムは控えてください。
・施術前後1週間は日焼けに注意してください。
・施術直後は肌を擦らず、清潔に保つようにしてください。
・施術後12時間は洗顔・メイクを控えてください。
・洗顔、メイク時には摩擦をかけないようにしてください。
・施術後12時間以降より保湿をしっかり行ってください。
・施術後12時間以降より紫外線対策も欠かさず行なってください。
一緒に受けたら効果的な施術はありますか?
肌の治癒力を促す光治療「LEDヒーライトⅡ」を追加すると、赤みやヒリヒリ感、内出血などのダウンタイムが軽減されます。同時にコラーゲンの生成やターンオーバーの促進が促され、肌のハリがアップ。また、赤みなどのダウンタイム軽減の為、鎮静と併せて美白成分入ったマスクを追加することも可能です。美白注射、プラセンタ注射・点滴、高濃度ビタミンC点滴をプラスするのもくすみ・美白のアプローチに適しています。
美容皮膚科の経験を豊富に持つ皮膚科専門医。東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部附属病院皮膚科助教、帝京大学皮膚科助教などを経て、2013年「やえす日本橋ヒフ科」の院長に。1人ひとりの患者にとってベストな治療法を選択し、幅広い肌悩みに答えてくれる。
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