ダーマペンとは?小じわや毛穴の開き、ニキビ跡にアプローチしてなめらかな素肌に【美容皮膚科医が解説】
加齢とともに気になりはじめる顔の小じわや毛穴の開き、もう治らないかもとあきらめてしまった凸凹のニキビ跡・・・。そんな肌の悩みの救世主、ダーマペンとは? その効果や施術の流れ、ダウンタイム、一緒に受けると効果的な治療などについて「やえす日本橋ヒフ科」の矢野正一郎院長に聞きました。自然治癒力を利用して美しい肌へ導くダーマペンで、つるんとなめらかな素肌を手に入れよう。
更新日:2023/04/10
ダーマペンとは?
ダーマペンの特徴
顔の小じわや開いた毛穴、凸凹のあるニキビ跡のように、皮膚表面のトラブルのある人におすすめのダーマペンは、肌の自然治癒力を利用して皮膚再生を図る治療。「当院ではダーマペン4というマシンを使用しています。治療時は16本の針のついた装置で、皮膚の真皮層に目に見えないくらい微細な穴を開けていきます」と矢野先生。
肌が自力で傷を修復させようとする過程で、コラーゲン生成が促され、肌再生が活発に行われるようになり、その結果、凹凸のない若々しい肌へと導いてくれる。このように肌表面をなめらかにするため、浅い傷跡や瘢痕、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)にも適している。
ダーマペンの効果・効能
■クレーター状のニキビ跡
線維芽細胞は、皮膚の弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンのもとになる細胞。ダーマペンで皮膚を刺激することでこの線維芽細胞を活性化させ、皮膚のハリや弾力を高める。また、ターンオーバーが促され、皮膚の再生能力が活発になり、凹凸したニキビ跡のないなめらかで若々しい肌へ導く。
■毛穴
ニキビ跡と同じメカニズムで、ダーマペンは毛穴の開きにも効果的。皮膚の新陳代謝であるターンオーバーが促されると、皮膚の再生能力が活発になる。その結果、毛穴の開きが目立たなくなっていく。
■肌質改善
ダーマペンで皮膚を刺激すると、それを修復するために皮膚の内部にある線維芽細胞が活性化され、コラーゲンやエラスチンが増幅する。皮膚のハリや弾力が高まるだけでなく、ターンオーバーも促され、皮膚の再生能力が活発になることで、弾力のあるみずみずしい肌質に導いてくれる。
■傷跡
皮膚に傷ができると、それを修復するために皮膚の内部にある線維芽細胞が活性化される。コラーゲンやエラスチンが増幅して、皮膚のハリや弾力が高まり、ターンオーバーも促され、皮膚の再生能力が活発になることで、小じわを目立たなくし、肌のハリの増加を期待できる。
■ホワイトニング
ダーマペン施術時に使用する美容液や薬剤によっては、美白効果を期待できるものもある。施術時にヒアルロン酸成分に加え、美白成分のジェルを追加して施術することも可能なクリニックもあるため、カウンセリングや診察時に相談してみよう。
ダーマペンのダウンタイム、リスク、注意点
ダーマペンはダウンタイムのある治療で、施術直後から赤み、ほてり、内出血が出ることがある。赤みやほてりは2~3日程度、内出血は10日程度でよくなるのが一般的。そのため、洗顔やスキンケア、メイクは12時間後からOK。当日の入浴は可能だけれど、体温が上がるので入浴後は赤みが目立つ場合も。
また、翌日から掻痒感、乾燥を感じることや、2日後から薄皮が剥けることがあり、どちらも10日程度で軽快する。治療後の痛みや赤みなどが強い場合は、クリニックに連絡して診察を受けよう。ごくまれに色素沈着を起こすことがあるため、施術後1~2週間は紫外線対策をしっかり行い、日焼けに注意して。
セットで受ける施術方法「ベルベットスキン」
ダーマペンと一緒に受けると効果的な治療がマッサージピール。マッサージピールは専用の薬剤を顔に塗って浸透させるピーリングのひとつで、特にコラーゲンを増やすことを目的としている。このマッサージピールとダーマペンを組み合わせた治療法を「ベルベットスキン」と呼ぶ。ベルベットスキンでは、ダーマペンで皮膚にごく小さい穴をたくさん開けた後にコラーゲンの再生を促し、ハリや弾力などをよみがえらせる医療用の薬剤を塗りこむマッサージピールを行う。ダーマペンと併用することで薬剤が肌の深部にまで浸透しやすくなり、効果の底上げが期待できる。
ダーマペンの施術の流れ
ダーマペンの施術の流れを「やえす日本橋ヒフ科」を例にご紹介
「やえす日本橋ヒフ科」では“ダーマペン4”というマシンを使用。カウンセリングや施術までの工程、施術内容など全体の流れを参考にして。
STEP1 洗顔・カウンセリング・診察(30分)
パウダールームでクレンジング・洗顔をする。スタッフによる肌の状態や悩みのカウンセリング、施術内容や料金の説明の後、医師の診察へ。
STEP2 麻酔クリーム(30分)
麻酔クリームを施術部位に塗布し、約30分置く。その後、クリームを拭き取る。
STEP3 施術(30分)
治療部位にダーマペン4を当てていく。肌状態を確認しながら部位ごとに針の深さを調整して行う。局所的に出血する場合がある。
STEP4 鎮静(15分)
施術後、クーリングを行う。肌を鎮静させ、終了
ダーマペンのメニュー一例
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ダーマペンのQ&A
セルフダーマペンは、効果はありますか?
ダーマペンは医療機器のため、市販されているものは類似品です。肌に針を刺す高い技術を必要とする治療方法なので、自分ではやらないほうがいいです。治療を受けたい場合は、クリニックへ行くことをおすすめします。
ダウンタイムはありますか?
あります。施術直後から赤み、ほてり、内出血が出ることがあり、翌日から掻痒感や乾燥、2日後から薄皮が剥けることがありますが、どれも10日以内に軽快します。洗顔やスキンケア、メイクは12時間後からOKです。
ごくまれに色素沈着を起こすことがあるため、施術後1~2週間は紫外線対策を行い、日焼けに注意してください。
水光注射やヒアルロン酸注射との違いを教えてください
ダーマペンが肌の自然治癒力を利用して皮膚再生を図るのに対し、水光注射、ヒアルロン酸注射は注入効果が主体であり、針を刺すことによる皮膚修復効果が目的ではありません。
水光注射はヒアルロン酸を皮膚の浅いところに少しずつ均等に注入し、真皮のコラーゲン密度を高めます。ヒアルロン酸注射はお悩みの部位に直接ヒアルロン酸を注入し、シワやほうれい線を目立たなくします。
効果持続と施術頻度はどれくらいですか?
個人差はありますが、1回の治療でもキメの改善を感じることができます。凸凹したニキビ跡、毛穴の開き、肌質改善を目的とする場合は、1カ月に1回を5~10回程度行うことをおすすめしています。
ダーマペンと一緒に受けると効果的な施術はありますか?
併用することで薬剤が肌の深部にまで浸透しやすくなり、効果の底上げが期待できるマッサージピールがおすすめです。
また、角質に対してアプローチし、軽度の炎症を伴うニキビやニキビ跡の赤みの改善に効果を発揮するウーバーピールも効果的。古い角質が除去されることで、くすみやシミが目立ちにくくなったり、毛穴のつまりが解消されやすくなったりします。
やえす日本橋ヒフ科院長。皮膚科医として25年以上従事。日本皮膚科学会皮膚科専門医の資格も習得しており、美容の経験も長い。シミ取り、あざ消し、ほくろ取りなどのレーザー治療を得意とし、患者のニーズをよく聞いたうえで最適な治療を提案してくれる。
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WRITING/NOZOMI SUZUKI