俳優・田邊和也さんに聞く!“私の推し活”【推しに推しを聞いてみた】

俳優・田邊和也さんに聞く!“僕の推し活”【推しに推しを聞いてみた】

更新日:2022/10/28

アイドルやアニメ、スポーツ・・・いまやジャンルを超えて広がっている“推し活”。大好きなモノやコトがあるから毎日頑張れるし、みんなにもすすめたい! そんな推し活を楽しんでいる人も多いのでは? 今回は、現在BS-TBSで放送中の連続ドラマ「サワコ ~それは、果てなき復讐」に出演中の俳優・田邊和也さんの“推し”に迫ります。素敵なプレゼントもあるので要チェック!

アート作品を眺めながら、想像をめぐらせる時間が楽しい

田邊和也さんの“推し”は現代アート。20代半ば頃から街に点在するギャラリーを巡ってアート鑑賞を楽しんでいるそう。そのきっかけとなったのは、グローバルに活躍するアーティスト、SHUN SUDOさんとの出会い。

「10年以上前ですが、ファッションナイトアウトというイベント内で、SHUN SUDOさんに僕の上半身にボディペインティングをしてもらう機会がありました。それを機に今でも仲よくさせていただいていて、彼が個展を開くたびに色々なギャラリーに行くようになったら、実は街中にたくさんあることに気づきました。しかもほとんどが無料で入ることができる。身近な街に、ゆっくりと時間を過ごせる場所がこんなにあったんだ、と思いました。東京で生活をしていると情報が多すぎるので、すべての情報をカットしたいとき静かに過ごせる場所は、僕のなかではアートギャラリーと神社くらいかなと思います」

お気に入りのギャラリーで始まった展示を楽しみに出かけたり、仕事で煮詰まっているときにふらりと行って頭をリセットしたり・・・。基本的にはひとりで作品と向き合い、あれこれ想像をめぐらせながら楽しんでいるという。

「世のなかには多くのアーティストの方々がいて、さまざまな表現で観る者に想像力を与えてくれます。そのどれもが正解で、素晴らしいと思っています。もちろん、自分の好みとは違うものもあるけれど、その作品からも得るものがあって――。お芝居で煮詰まったとき、僕にとってはこんな時間がすごく重要なんだと思います」

心を鷲掴みにされた、ゲルハルト・リヒターの作品

「自分が好きなアーティストの作品を目的に行くこともあれば、よく行くギャラリーで新しいアーティストと出会うこともあります。アートをきっかけに新しい出会いがあり、自分が知らない世界に対する視野が広がるのは楽しみのひとつです」

そんな田邊さんが最近衝撃を受けたのは、ドイツのアーティスト、ゲルハルト・リヒターの大規模個展。なかでも自身の身長よりも大きな抽象画に惹きつけられ、ある作品の前では長い時間立ち尽くしたという。

「リヒターが生まれ育ったのは、ナチス政権時代の旧東ドイツです。その暗い歴史の影と、それでも『強く生きてきた』という生命の光やさまざまな感情が、具体的な言葉ではなく、色を重ねることで表現されているように感じました。今年90歳というリヒターの年齢を考えると、そのバイタリティは、人としてもアーティストとしても本当に尊敬します。リヒターだけでなく、戦争を経験している世代の方々が作った芸術や映画を観ると、どうしようもない生命エネルギーがあふれていて、これは僕らには絶対に作れない、敵わないなと思わされます。
逆に言えば、今の時代を生きている僕らの価値観から生まれる作品は、僕らにしかできないモノだと信じています」

新しい役に挑むときは、絵に描きながらその人生を想像する

自身も絵を描くことが好きで、2年前には都内のギャラリーで合同展示に参加したという田邊さん。日常的に思い立ってはペンを取り、スケッチブックに絵を描くことが習慣になっているのだとか。

「僕がよく描いているのは、自分が演じる“役”の絵です。この役は目が特徴だなと思ったら目を描いたり、体のシルエットだけということもありますし、その役が生きてきた人生観をただ色を重ねて表現することもあります。頭で考えるのが得意ではないので、こんな風に絵を描きながら役を立体的にしていくことが多いです」

ちなみに、現在放送中の連続ドラマ「サワコ ~それは、果てなき復讐」 で演じている記者・槇原一臣役の役作りをするにあたって描いたのは“髪の毛と髭”。

「槇原のイメージは、無精ひげが生えている髪の毛ボサボサな男。直前まで演じていた役が、槇原とは正反対のキャラクターだったこともあって、外的な特徴から役作りに入りました。髪の毛や髭を描いていると、だんだん“もう少しこの辺(毛先)がハネてるな”とかこだわりが生まれてきたりしました。そのハネがとても重要なんです(笑)」

そのスケッチを公開しないのかと尋ねると「これは見せるために描いているものではないので・・・殴り書きのようなものですから」と苦笑。

「ただ、いつか個展をやってみたいという思いはあります。そのためにはもっと完成度の高い、観ていただくための絵を描く必要があります。それが、プロのアーティストやオーディエンスに対する敬意だと思います。リヒターのように写真と絵を融合させても面白そうだなと思いますし、ギャラリーによっては装飾ができたり、壁の色を変えられるギャラリーもあるので、自由に自分の世界観を表現してみたいです」

クライマックスに向けて、田邊さん演じる槇原の過去が明かされる・・・⁉

BS-TBSで日曜夜11時から放送中のドラマ「サワコ ~それは、果てなき復讐」は中盤に差しかかり、ますます気になる展開に。

ドラマの見どころについて「色々な登場人物がいる中で、きっとひとりは共感できるキャラクターがいると思います。サワコのように実際に行動しないまでも、人生のなかで復讐心の“種火”みたいなものを感じたことがある方も少なくはないのかな、と(笑)」と田邊さん。

「また、僕が演じている槇原一臣という役は、原作にはないキャラクターです。演じる上ではヒントがなく難しかったのですが、僕自身が台本を通じて、槇原の人生を想像しながらこの役を演じていました。原作を読んだことがある方にもそうでない方にも、これから槇原がどんな風にサワコやマチカの人生に絡んでいくか、想像しながら観ていただけたら嬉しいです」

サイン入りチェキを3名様にプレゼント!

今回の取材を記念して、田邊和也さんから素敵なプレゼント。サイン入りチェキが3名様に当たる! OZmall公式Twitter限定企画なのでお見逃しなく。

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2022年10月28日(金)~ 11月3日(木)23時59分まで

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PROFILE

田邊和也(たなべ・かずや)
1985年7月31日生、神奈川県横浜市出身。子どもの頃から映画が好きで、俳優を目指して単身で韓国やカナダに渡りキャリアを重ねる。国内の映画やドラマはもちろん、海外作品にも出演し、最近の主な出演作品は「ちむどんどん」「鎌倉殿の13人」など。アパレルブランド「ZARA」のオリジナルムービーでは主演を務めている。
「サワコ ~それは、果てなき復讐」

「サワコ ~それは、果てなき復讐」

井上ハヤオキの人気電子コミック『サワコ』のドラマ化。
将来を約束した恋人・雪斗を亡くしたマチカの元に現れた、雪斗の元恋人のサワコ。マチカの弟や同級生など、徐々に人間関係に侵食し、破壊していくサワコの真の目的とは・・・。
エスカレートしていくサワコの狂気の裏に隠されている女同士の「復讐心」「嫉妬心」「支配欲」。スリリングでゾッとする、ジェットコースター感あふれる展開を見逃せない!

「サワコ ~それは、果てなき復讐」
【放送時間】
BS-TBSにて毎週日曜よる11:00~ 

【キャスト】
趣里
深川麻衣
小関裕太
曽田陵介
庄司浩平
平井亜門
田邊和也
松本怜生
ほか

原作:『サワコ』井上ハヤオキ(マンガボックス)
主題歌:「不幸アレ」GLIM SPANKY(ユニバーサル ミュージック)
製作:BS-TBS AOI Pro.
ホームページ
「サワコ ~それは、果てなき復讐」

推し活応援!推し活におすすめのレストラン&カフェ特集

OZmall 推し活特集

近ごろよく耳にするようになった「推し活」とは、特定の“推し”を持つ人が、その対象に向けて何らかの行動を起こすこと。推し活は、ひとりでするのはもちろん、同じものを好きな友人と一緒に“推し”への愛を共有するともっと楽しい! そこでOZmall編集部では、“推し”のテーマカラーに合わせて色が選べるアフタヌーンティーや、記念撮影付きプランのあるカフェなど、推し活におすすめのレストラン&カフェを厳選。公演の前後に、とことん推し活を楽しもう。

WRITING/MINORI KASAI PHOTO/KYOKA MUNEMURA

※記事は2022年10月28日(金)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります