セルリアンタワー東急ホテル タワーズレストラン「クーカーニョ」 ランチ 編集部レポート

タワーズレストラン「クーカーニョ」の本格プロヴァンス料理×ランチを編集部がレポート。世界大会で優勝したパテ・クルートも

更新日:2025/06/18

セルリアンタワー東急ホテルの最上階に位置する、タワーズレストラン「クーカーニョ」。こちらでは、塚本シェフによる本格的なプロヴァンス料理を味わうことができます。

旬のおもてなしを意識したアミューズ ブーシュ、ラベンダーの香りを纏った鮎のコンフィ、パラソル形のデセールなど、登場する料理はすべてアートのよう。そして、権威ある大会で優勝したレシピで作られるパテ・クルートも。編集部の馬場がレポートします。

最上階から見渡す最高の眺め。南仏を思わせる空間も素敵

タワーズレストラン「クーカーニョ」は、セルリアンタワー東急ホテルの40階に位置するレストラン。本格的な南フランス・プロヴァンス料理を味わえると人気です。

料理とあわせ、店内も南フランスをイメージ。白を基調とし、木のぬくもりを感じられる空間となっています。ナチュラルな雰囲気で居心地がよく、ゆったり食事を楽しむことができます。

そして、開放的な大窓からは、高層階だからこその絶景を堪能できます。都会の洗練された景色に加え、天気がよければ、富士山、横浜・みなとみらい方面まで見渡すことも。

最高の景色の中、ランチを満喫できるなんて、とっても贅沢。

ムースやタルタルなど、個性を感じる4種のアペリティフ

色鮮やかでかわいらしい見た目のアペリティフが運ばれてきました。

4種類あり、ひとつ目は「ホタテのムース」。岩海苔と魚介の香りが広がり、甘みや旨みを感じられて、まるでホタテを食べているかのよう。フレンチキャビアのプチッと弾ける食感もアクセントに。

続いて「シマアジのタルタル」です。塩とレモンオイルでさっぱりとしあげたタルタルに、ふんわりわさび風味のとびっこがマッチ。サクッとしたタルトの器とも相性がいいです。

「ひよこ豆のパニス」は、南フランスの伝統料理で、豆を使ったヘルシーなコロッケのことだそう。サクッと揚げた衣、ふわふわの中身のコントラストが楽しい一品です。

ラストは「枝豆チュロス」。旨みが強く柔らかな塩気の生ハムと、枝豆の爽やかさ感じるチュロスがよく合います。

コースはまだ続きますが、すでに満足感でいっぱい。これから登場する料理にも期待が高まっていきます。

コーンのおいしさを存分に堪能できる、旬のおもてなし

アミューズ ブーシュは、旬のおもてなしを意識しており、月ごとに提供される内容が変わるのだとか。6月はとうもろこしを堪能できる3品を楽しめます。

グラスの周りにとうもろこしのひげを飾った「国産のスイートコーンの冷製ポタージュ」。焼きとうもろこし、コンソメのジュレ、フォアグラのコンフィを合わせた、濃厚な味わいのスープです。

「ヤングコーンのグラチネ」は、表面をガスバーナーで炙り香ばしく仕上げています。カレー粉も入っているので、ほんのりスパイシーな後味。夏らしさを楽しめるグラチネでした。

もうひとつは「シンプルな塩味のポップコーン」。ほどよい塩気で、お口直しにぴったりです。

川の情景を思い浮かべて。ラベンダー香る稚鮎のコンフィ

オードブルの一皿目は、川の情景をイメージしたという絵画のような美しさの「稚鮎と初夏の野菜のヴァリエーション ラベンダーをあしらって」。丁寧にコンフィされた鮎は臭みがまったくなく、骨までいただける柔らかさ。ラベンダーの香り、はちみつをベースにしたソースをまとい、初夏を思わせる爽やかでエレガントな味わい。

付け合わせのジュレは、オクラ、ヤングコーン、茗荷、きゅうりのピクルスと、夏野菜がふんだんに入っています。添えられた新生姜の爽やかさがアクセントになり、味の変化も堪能することができました。

自家製パンは「カンパーニュ」。割るとパリッと音が鳴るほど表面はサクサクで、中はもっちりとしています。バルサミコ酢を加えたバージンオリーブオイルでいただくと、すっきりとした風味に。

優勝したレシピをそのままに。極上のパテ・クルート

続いて、オードブルの二皿目「鴨とフォアグラのパテ・クルート」が登場です。

今回のコースで特に楽しみにしていたのが、パテ・クルート。実は、塚本シェフは「パテ・クルート世界選手権2019」で、優勝を果たした実力者。そのときのレシピと変わらない作り方だそうで、そんな逸品をいただけるなんて嬉しい限り。

しっとりとしたパイ生地の中には、ブランデーを加えたコンソメのジュレと、鴨肉とフォアグラがぎっしり詰まっています。クセはほとんどなく、素材そのもののおいしさをしっかりと感じられます。

シェフに話を聞いたところ、重力で旨みが下に集中するので、手前から食べていくのがコツなのだそう。

夏野菜とニンニクでパワーチャージ。イサキの炭火焼き

魚料理は「エピス香るイサキの炭火焼き 夏の葉野菜とシェリービネガーのアクセント」。

脂ののったイサキは、パリッと皮目を焼き上げ、中はふわっとした食感に。皮目にニンニクをたっぷりとまぶしているので、魚料理とは思えないパンチの効いた味付け。さっぱりとしたトマトソース、レモンソースとの相性がよく絶品。添えられたイカも香ばしくて、おいしいです。

モロヘイヤやセロリ、オクラなど、夏ならではの野菜をいただけるのも嬉しい。

ジューシーな旨みあふれる、和牛サーロインの炭火焼き

肉料理でいただくのは、「和牛サーロインの炭火焼き レフォールと九条ネギのコンディマンをそえて」。

備長炭の香りが広がり、食欲を刺激。お肉はジューシーで柔らかく、甘めのソースがさらに旨みを引き立てています。余分な脂を落としているので、重さを感じないのもいいですね。

マッシュポテト、アスパラソバージュ、ポテト・・・、お肉はどれと合わせてもおいしくいただけ、味の変化を楽しめるのも魅力的。

白桃の涼しげデセール&梅雨イメージのミニャルディーズ

ラストを飾るのは、パティシエお薦めデセールと小菓子です。

6月のデセールは、パラソルに見立てたという涼しげな見た目が愛らしい「桃のパラプリュイ ベルベーヌの香り」。ジューシーな白桃と、さっぱりとしたアーモンドミルクのソルベは、この時期にぴったりのさっぱりとした味わい。果肉やジュレ、ソルベなど、異なる食感の組み合わせも楽しく、最後までおいしくいただけました。

季節をイメージしたミャルディーズも、とてもかわいいです。

フランスの権威ある大会で優勝した実力者。塚本治シェフ

1998年に武蔵野調理師専門学校卒業。2001年、セルリアンタワー東急ホテルの開業とともに、総料理長の福田順彦氏に師事する。2018年、タワーズレストラン「クーカーニョ」に異動。2019年には、世界各地のシェフがシャルキュトリの技と味を競う「パテ・クルート世界選手権 2019」で優勝。フランスの権威ある大会で、アジア代表が優勝するという快挙を成し遂げた。

音楽や美術が好きという塚本シェフ。そんなシェフの手がけるプロヴァンス料理は、アートのような美しさ。季節の食材を味だけでなく、見た目でも楽しめる料理を提供している。

レストランDATA

スポット名
タワーズレストラン「クーカーニョ」/セルリアンタワー東急ホテル
電話番号
0334763404 0334763404
住所
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル40F
営業時間
ランチ:11:30~15:00(14:00LO)
ディナー:17:00~22:00(20:00LO)
交通アクセス
JRほか「渋谷駅」西口より徒歩5分
取材ランチコース内容
※2025/6/1(日)〜30(月)までのランチメニュー

■アミューズ ブーシュ

■稚鮎と初夏の野菜のヴァリエーション ラベンダーをあしらって

■鴨とフォアグラのパテ・クルート

■エピス香るイサキの炭火焼き 夏の葉野菜とシェリービネガーのアクセント

■和牛サーロインの炭火焼き レフォールと九条ネギのコンディマンをそえて

■パティシエお薦めデセール

■カフェと小菓子
取材ランチコース料金
13700円(税・サ込)
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※記事は2025年6月18日(水)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります