六本木フレンチ「Takumi」で謎解き気分のランチコース。大槻シェフこだわりのパイ包み焼きと薔薇のデセールを、編集部がレポート

サプライズ感あふれる！ロマンティックなバラのデザート

楽しみにしていたのが、オープン当時から提供されている「バラのブラマンジェ」。漆黒のボックスを開けると、なんと敷き詰められたバラとグラススイーツがお出まし。その美しい演出にうっとりしてしまいます。

きらきらと輝く泡もソースも、バラの高貴な香りを纏い、ザクザク食感のクランブルの下には、儚くとろけるブラマンジェが。心まで華やぐ贅沢なアヴァン・デセールです。

フランスの朝食をイメージ。食感の違いも楽しいデザート

メインのデザートは、「ルバーブのシュガーソテー　ハニートースト　カモミールのふわふわソース　アプリコットとアーモンド」。

旬のルバーブは、バターでソテーし、砂糖をまぶしてとろとろの口当たりに。カリッと焼いたトースト、ふわふわのカモミールソース、食感の違いが楽しいですね。アプリコット、カモミール、ハチミツ、そして花の香りにもときめきます。

どこか懐かしさを感じさせるデザートだなと思っていたら、シェフがフランスで働いていたときの朝食をイメージしたものだそう。見た目も味わいも、とってもおしゃれなグラン・デセールでした。

SNSで人気！フォトジェニックな特製プレートにキュン

プラス料金でオーダーできる特製のアニバーサリープレートは、あまりのかわいさにSNSで大人気。カレンダーをイメージしたデザインで、バラやオーナメントのマジパンにキュンとしてしまいます。大切な人へのお祝いにぜひ利用してみてくださいね。

最後は、オランジェットとパウンドケーキに舌鼓

ラストを飾るのは、お茶菓子「オランジェット　ブランデー風味のパウンドケーキとイチジク」。モダンなプレートで登場し、目も楽しませてくれます。食後の飲み物は、オリジナルで焙煎したコーヒーをセレクト。

まずは、オランジェットをいただきます。オレンジの皮を丁寧にあく抜きしてからコンポートし、ブラックチョコレートでコーティングしています。ほろ苦いチョコレートとオレンジの香りは、深煎りでコクのあるコーヒーとベストマッチ。

もう一種はパウンドケーキ。しっとり焼き上げた生地にブランデーをしみこませ、シュガーコーティングを施した焼き菓子です。サクサクした食感とブランデーの香りがとっても優雅。上には、フランス産のセミドライいちじくを飾っています。

オーナーシェフの大槻卓伺氏。卓伺（たくみ）という名前は「食卓に伺う」から名付けられているのだとか。神戸大学経営学部卒業後、修行のために単身で渡仏。三ツ星レストラン「Le Petit Nice（ル プティ ニース）など、5軒の星付きレストランで約3年間研鑽を重ねる。2015年11月に帰国、2017年2月に自らの名前を冠した「Takumi」をオープンする。

「お客様を僕の食卓にお招きし、お食事を楽しんでいただきたい」という考えをモットーに、“素材の組み合わせの妙”をベースにしたオリジナリティあふれる料理を提供している。フランスの伝統を再構築する、日本の旬の食材を組み合わせるなど、論理的な思考で考えられたメニューが登場。「メニューを読んで謎解きをするように、そのロジックを感じてほしい」と大槻シェフ。

美食とともに語らう、至福のひとときを

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