日本の美意識、深まる冬から春への情景がテーマの贅沢フレンチが登場
メズム東京、オートグラフ コレクションの「シェフズ・シアター」では“シアター”の名のとおり、シェフがその時々のテーマを表現するプログラム(=コース)がいただけるのが魅力。
今回のディナープログラムでは、「二十四節気」「七十二候」という繊細な季節感をコンセプトに、冬至、小寒、大寒、立春の時期に旬を迎える食材がふんだんに盛り込まれた。
日本ならではの繊細さや美しさを大切にしている総料理長(キュリナリーマイスター)隈元香己氏が手掛けるディナープログラムで、メズム東京でしか体験できない“唯一無二”のフレンチをお届け。
ディナープログラム「Winter Tales – 七十二候 冬の調べ」をオズモール編集部がレビュー
「百合根のフラン」と冬に旬を迎える食材を取り入れたアミューズ3種
まずは、コース前の小さな1品と極上のアミューズでコースの幕開け。
フランというのは、フランス料理の茶碗蒸しのようなお料理。軽やかな百合根のフランの上に、隈元シェフのシグネチャー料理であるコンソメスープ、いちばん上にはゆり根のスープ、という層をなしています。
ふっくらとした蛤とほっこり甘い蒸しゆり根が入っていて、一口ごとにおいしさを感じる口福なスターターです。
アミューズ3種も手が込んでいます。
左の「軍鶏の柚子風味リエット」は、川俣シャモのリエットをポルト酒のジュレで覆って乾燥させた柚餅子を削って風味を効かせたタルティーヌ。さっくり焼き上げたブリオッシュの香ばしさもポイント。
真ん中は燻製したトラウトサーモンをトッピングした竹炭を練り込んだジャガイモのコロッケ、右は鱈をペースト状にした南仏料理のブランダードを基にした「鱈のクロメスキ」。
スターターからドリンクが進むメニューが提供されるので、ワインペアリングがおすすめです。
ノンアルコールのペアリングも可能なので、アルコールが苦手な方や車で来た方も安心。
さつまいもとオマール海老を重ねた見た目にも美しい前菜
前菜には、オマール海老とさつまいもを交互に重ねた贅沢なメニューが登場。
下からきのこのサブレにレンズ豆のサラダ、セリのピューレソースと層になっていて、複雑な味わいが楽しめます。
それらをオマール海老と合わせたり、甘いさつまいもと合わせたり、オマール海老の風味を閉じ込めたソースを絡めたり・・・セリの爽やかな味わいや香りを楽しみながら、召し上がれ。
メインディッシュ1品目は豪華な魚料理を
はんぺんを巻込んだヒラメをしっとりと蒸してから、香ばしく焼き上げた豪華な魚料理。
貝出汁をベースにしたソースとともにいただきます。
キャベツにくるまれているのは麦のリゾット。ソースをたっぷり絡めてヒラメとともに口に運ぶと、いろいろなおいしさが押し寄せてきますよ。
もう1つの付け合わせは和田ごぼう。生でもいただけるほどあくが少なく甘いごぼうをクリームで柔らかく煮込み、カリカリに揚げたごぼうの皮をまぶしてあります。付け合わせというにはもったいないほどの1品でした。
肉料理には北海道産蝦夷鹿のローストが
メインディッシュ2品目には、北海道産蝦夷鹿のローストをいただきます。
ジビエ料理が登場すると、冬を実感しますよね。
火入れが難しい鹿肉ですが、隈元シェフの手にかかれば絶妙な仕上がりに。あっさりした肉にベーコンを巻いて焼き上げることで、旨味のハーモニーを楽しめました。
じっくり焼いた鹿の骨から取ったうまみ豊かな出汁をベースに、赤ワインを加えじっくりと煮詰めたソースが添えられています。
この日の付け合わせはセップ茸、ビーツ、つるむらさきなど。季節の野菜で彩豊かですね。
いちごのデザートで春の訪れを感じる
デザートでは春の訪れを表現。まだ寒い真っ白な雪の中から、春(いちご)が顔をのぞかせているイメージなのだそう。
甘酸っぱいいちごのコンポート、酸味のある柚子のジュレをベースに、中央にはオリーブオイルのムースアイスとピスタチオクリーム、その上に薄い飴細工を。最後に軽いフレッシュチーズのムース(ブリアサバラン)をトッピング。
食べるときには思い切って飴細工を割って、いちごやクリームと一緒にいただきましょう。
まろやかさの中に感じる爽やかさはまさに春!と感じること間違いなしです。
ドリップコーヒーと小菓子でコースの余韻に浸る
食後にもこだわりがたっぷり。
小菓子は、ガナッシュをサンドしたショコラ、フランスの天然海塩「フルールドセル」をアクセントにしたガレットブルトンヌ、抹茶のブラウニー。
ここでも甘い・しょっぱい、カリカリ・ふんわりなど、味わいと食感の違いを楽しめる構成です。
合わせるドリンクは、猿田彦コーヒーの中でも選び抜かれた銘柄のスペシャルティコーヒー。「Chef’s Theatre」では、食後にその場でドリップしたてのコーヒーを提供していただけるのが特徴です。
ホテルスタッフが猿田彦コーヒーの方から直接ドリップの手ほどきを受けたとのことで、本格的な味と香りを楽しめます。
食事中はもちろん食後にまでこだわりをたっぷり感じることができる「Chef’s Theatre」のディナーは、季節のおでかけにぴったり。大人のデートにはもちろん、お子様も大歓迎ということなのでママ会や家族の食事会にもおすすめです。
シェフズ・シアター シェフの紹介
「Chef’s Theatre」キュリナリーマイスター 隈元 香己シェフ
幼少期を大自然に囲まれ豊富な食材にあふれる環境で過ごし、食べることが大好きだったことから料理人を目指す。都内フレンチレストランで料理人としてのキャリアをスタート。1993年ホテルメトロポリタン エドモント(現 日本ホテル株式会社)入社。日本人で初めてミシュランの星を獲得した統括名誉総料理長の中村勝宏の薫陶を受け、宴会洋食部門、フレンチレストラン、フランスの3つ星レストランで経験を積んだ。2014年1月には、フランス料理界の巨匠ジョエル・ロブション氏が審査委員長を務めるフランス料理界の権威あるコンクール「第64回プロスペール・モンタニェ国際料理コンクール」において、日本人として2人目、日本在住の日本人としては初めて優勝の栄冠を勝ち取った。2019年1月メズム東京、オートグラフ コレクション キュリナリーマイスター(総料理長)就任。
「Chef’s Theatre」キュリナリーアーティスト 養父直人シェフ
東京全日空ホテルにてパティシエとしてのキャリアをスタート。その後、都内レストラン、オリエンタルランド アンバサダーホテルを経て、2001年ANAインターコンチネンタル東京に入社、ペストリーシェフとして腕を振るう。2010年より都内スイーツ店にて商品開発や製造などに携わったのち、2017年11月より日本ホテル株式会社入社、ホテルメトロポリタン エドモントのペストリーシェフ就任。2019年10月メズム東京のマスターキュリナリーアーティストに就任。
メズム東京、オートグラフ コレクション 「シェフズ・シアター」
本格フレンチをビストロノミースタイルで。江戸前の粋と極上食材を堪能
複合施設「WATERS takeshiba」に位置するホテル「メズム東京」の16階にある「Chef’s Theatre」。厳選素材を生かしたフランス料理を、ビストロノミースタイルで楽しむことができる。数々の受賞歴を誇るシェフが彩る五感を魅了する料理を心ゆくまで召し上がれ。
イベントDATA
- イベント名
- ディナープログラム「Winter Tales – 七十二候 冬の調べ」
- 開催場所
- メズム東京、オートグラフ コレクション 「シェフズ・シアター」
- 開催日程
- 2025/1/11(土)~2/28(金)
- 開催時間
- 17:00~22:00 (L.O.20:30)
- メニュー内容
- ■アミューズ
・鱈のクロメスキ
・トラウトサーモン
・軍鶏の柚子風味リエット
・百合根のフラン
■前菜
・セリ(小寒)、オマール海老、レンズ豆
■魚料理
・ヒラメ(冬至)、麦のリゾット、季節野菜
■肉料理
・蝦夷鹿(麋角解・さわしかつのおつる)、カシス、黒胡椒
■デザート
・苺(立春)、ピスタチオ、ブリアサバラン
※メニュー内容・食材は予告なく変更となる場合がありますので予めご了承ください
- 料金
- 1名14300円~
※消費税・サービス料込
- ホームページ
- 公式サイト
スポットDATA
- スポット名
- メズム東京、オートグラフ コレクション 「シェフズ・シアター」
- 電話番号
- 0357771112 0357771112
- 住所
- 東京都港区海岸1-10-30 メズム東京、オートグラフ コレクション 16F
- 営業時間
- ■朝食
6:30~11:00(ラストイン10:00)
■ランチ
11:30~15:00(L.O.14:00)
■ディナー
17:00~22:00(L.O.20:30)
※当面の間、月曜日のランチおよびディナー営業を休業いたします
※月曜日が祝日の場合はランチおよびディナー営業を実施いたしますが、その週の火曜日のランチ及びディナー営業は休業とさせていただきます
- 交通アクセス
- JR山手線・京浜東北線、モノレール「浜松町」駅 北口より徒歩6分
新交通ゆりかもめ「竹芝」駅より徒歩3分
都営大江戸線・浅草線「大門」駅 B1/B2出口より徒歩7分
- ホームページ
- 公式サイト
オズモールからWEB予約可能。フランス料理店一覧
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