編集部がマンダリン オリエンタル 東京のフレンチファインダイニング「シグネチャー」を体験
青と白を基調としたフレンチファインダイニング「シグネチャー」は、マンダリンオリエンタル東京の37階。エレベーターを降り、バーを抜けると、日差しをいっぱいに浴びる明るいレストランが現れます。
広いフロアには抜け感のある美しいパーテーションが置かれていたり席の配置に工夫がみられたりと、プライベート感があり、隣の席との間隔が広いのも嬉しいです。
そんな中、私が案内されたのは景色の良い窓際のカップルシート。晴れた日には遠くに富士山を望むこともできるのだとか。カップルはもちろん、お友達との贅沢ランチにもぴったりです。
ちなみに私は、贅沢にこの席を独り占め。窓の方を向いているので、1人でも周囲を気にすることなく存分に食事に集中できます。
おひとりさまデビューやご自身へのご褒美ランチにも、おすすめ度200%!
まずはシャンパンからいただきます。マグナムボトルのポメリーの迫力に圧倒されつつ、キリッと冷えて心地よく喉に流れる1杯は最高の癒しですよね。
車でいらっしゃる方やお酒が苦手な方は、ノンアルコールのスパークリングワインもあるので安心。こちらは華やかな香りでやさしい甘みを感じるメゾン・オノレ・デュ・フォーブールのロゼスパークリングワイン。
この日は4皿のコースをいただきます。前菜2品とメインディッシュを選ぶプリフィクススタイルなので、組み合わせを考えるのにワクワク。どれもおいしそうで決められない!という方は、ぜひスタッフに相談を。味わいや全体の組み合わせなど、いろいろな面からアドバイスをくれるので会話も楽しんでみましょう。
こちらはアミューズ。スプーンにのっている「サーモンのマリネ」はライム風味のクリームが包んであり、軽やかな食べ心地でクリスピーなパルメザンチーズがアクセント。
さっくりしたシューの中には甘みのあるマスタードクリームがたっぷり。飾りのオリーブの塩味が甘みをキュッと引き締めてくれます。ぜひ、1口目はクリームとシュー、2口目にクリームとシューとオリーブ、と2口に分けて召し上がってみてください。コントラストが楽しめます。
冷たい前菜にはフランスの伝統料理「パテアンクルート」をチョイス。シェフの得意料理がパイ包みと伺い、期待に胸が膨らみます。
美しく層が重なるサクサクのパイに包まれているのは、大きめにカットされた歯切れのよい京鴨となめらかなフォアグラ。表面は京鴨のコンソメジュレで仕上げがしてあり、旨味がたっぷりです。ピスタチオの風味も所々でいいアクセントになっており、最後に柑橘がふわりと駆け抜けるのが初夏っぽい。
添えられた黄色い、人参と柑橘のソースをつけて食べるとまた違った優しい味わいを楽しめます。
真ん中はやわらかな金美人参。きれいな色と甘みが印象的です。
キャロットラペは歯ざわりがよく、優しい酸味で食欲が湧いてきました。
温かい前菜はホタテをオーダー。北海道産の肉厚で甘みのあるホタテはミディアムレアにグリルされ、ほのかなバターの風味がたまらない! クレソンのほんのりした苦みとホタテのコクを楽しめる、色鮮やかなソースでいただきます。
グリーンソースに見え隠れするオレンジ色は、グレープフルーツの酸味を楽しめるソース。珍しい組み合わせながら、ホタテを際立たせる名脇役でした。
スープのようにソースをスプーンですくって最後までいただいたのですが、シェフ曰く、パンにつけるのもおすすめなのだそう。
メインディッシュにはフランス産の仔羊を。
ハーブと一緒にローストされた驚くほど柔らかなフィレと、2種の方法でいただくフランスの家庭料理“ナヴァラン”(=肩肉の野菜煮込み)、なんと3つの味わいが1皿で登場するのです。
フィレの柔らかさはとっても印象的でしたが、さらに驚いたのがぷるっとしたフォアグラとほんれんそうと共にキャベツに包まれたナヴァラン。なめらかさや濃厚さ、甘みや香りなどが次々に押し寄せ、なんともいえない“口福”を感じた1品です。
煮こみをひよこ豆のクレープの器に盛りつけた“ソッカ”もミントとディルがたっぷりで、ナヴァランの違った魅力を引き出していました。
全体をまとめるソースは、仔羊の旨味にトマトや松の実を加え、さらにミントがアクセントになっています。
メインディッシュは他に、「いとより鯛のポワレ」や「A5和牛フィレ肉のロースト」(+5500)の用意も。
お次はデザートの「ババ・オ・ラム」。3段の器で登場するプレゼンテーションがとってもおしゃれ。
ババからはシロップがジュワリと染み出し、目の前でかけてもらうラムの香りがふわぁっと立ち上がり、五感で味わえる感覚が楽しいです。マダガスカル産バニラの軽いクリームと合わせて召し上がれ。
濃厚なババのお供には、パイナップルとライムのシャーベットを。また、キャラメルライムソースをまとったほんのり温かなローストパインには木の芽が添えられていて、その意外性とマッチングには皆様も驚くはず。
それぞれをいろいろに組み合わせていただける、魅力的なデザートでした。
フレンチファインダイニング「シグネチャー」料理長 シルヴァン・ジオアナシェフ
フランス・パリ出身。家族の影響でフランス各地の食文化に触れ、土地がもつ “テロワール”から生み出されるフランス料理に感銘を受け、15歳で料理人の道へ。エッフェル塔の名店でクラシックフレンチを18歳から学び、アラン・デュカス氏の「ブノワ」など、パリで研磨を重ねる。2010年に来日し、マンダリン オリエンタル 東京のフレンチファインダイニング「シグネチャー」で腕を磨いた後、「ドミニク・ブシェ トーキョー」で副料理長として勤務。その後、コロナ禍でクローズしていたフレンチファインダイニング「シグネチャー」の再オープンに伴い、2021年10月に副料理長として復帰。2023年1月から料理長に就任。
OZで予約OK。マンダリン オリエンタル 東京のフレンチファインダイニング「シグネチャー」のランチプラン
ホテルDATA
- スポット名
- フレンチファインダイニング「シグネチャー」/マンダリン オリエンタル 東京
- 電話番号
- 0332708188 0332708188
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町2-1-1 マンダリン オリエンタル 東京37F
- 営業時間
- [昼]11:30~13:30(LO)
[夜]18:00~21:00(LO) ※アラカルト
[夜]18:00~20:30(LO) ※コース
- 定休日
- 無休
- 交通アクセス
- 東京メトロ銀座線、半蔵門線「三越前駅」A7出口より徒歩3分(駅直結)、JR「新日本橋駅」より徒歩5分
- 取材ランチコース内容
- 「4品のランチコース」
■アミューズ
■冷たい前菜(下記より1品)
・パテアンクルート 柑橘でマリネした京鴨とフォアグラ 金美人参 鴨のコンソメジュレ
・カリフラワーのベルヴューハイビスカスと赤ワインのグレーズ そば粉のブリニ
※キャビアの追加3g +1500円
■温かい前菜(下記より1品)
・帆立貝のグリエ クレソンのソース グレープフルーツのアクセント アンディーヴのクーリ
・グリーンアスパラガスのポシェ 柑橘のサバイヨン コンテチーズ
■魚料理 または 肉料理(下記より1品)
・いとより鯛のポワレ ボルドレーズ“ブラン”ソース 海藻バターで仕上げたニョッキ
※キャビアの追加5g クリスタル+2900円、オシェトラ+3300円
・仔羊背肉と肩肉の煮込み“ナヴァラン” クリスピーなソッカ ミント
・A5和牛フィレ肉のロースト そのジュ 色鮮やかな緑豆 ポムドフィーヌ
※追加料金 +5500円
■デザート
“ババ オ ラム” パイナップルとライムのシャーベット クレームシャンティ
■コーヒー、小菓子
※一部メニューは季節に合わせて変更となります
- 料金
- ランチ
4皿のランチコース:1名12144円
5皿のランチコース:1名15433円
など
グラスシャンパン:2500円~
ソムリエ2グラス ワインセット:4000円
ソムリエ3グラス ワインセット:6500円
など
※すべて税・サ込
- ホームページ
- 公式サイト
オズモールからWEB予約可能。フランス料理店一覧
オズモールにはWEB予約できるフレンチレストランが満載。記念日に利用したい憧れのレストランや一度は訪れたい巨匠レストラン、おしゃれな女子会ができそうなカジュアルフレンチなど盛りだくさん。食べたいメニューや利用シーンに合わせてお好みでセレクトしよう。