見どころ1:インペリアルバイキング サールの始まりは「バイキング」の始まり
好きなものを好きなだけ味わうバイキングは、1958年に帝国ホテルで誕生したスタイル。当時の帝国ホテル新館料理長だった村上信夫氏に、総支配人から北欧の伝統料理「スモーガスボード」習得の命が下されたのが始まりです。
スモーガスボードとは、肉・魚・野菜などの各種料理を食卓に並べ、自由に取り分けて食べる北欧の伝統料理のこと。この料理を学んで帰国した村上元総料理長によって、1958年8月1日に日本初のブフェレストラン「インペリアルバイキング」がオープンしました。
バイキングという名称は、当時上映されていた映画『バイキング』で海賊たちが豪快に食べるシーンがイメージにぴったりだということで、社内公募により名付けられたそう。
そして開店から65周年を迎えた現在、インペリアルバイキング サールは、8月1日の「バイキングの日」にリニューアルを遂げます。
見どころ2:フレンチに加えて、中国料理と日本料理が仲間入り
インペリアルバイキング サールは、北欧の伝統料理を提供していた時代を経て、現在はフレンチを基本とする上質な西洋料理のブフェレストランとしてお馴染みでした。今回のリニューアル後からは、中国料理と日本料理が新たに仲間入りしてパワーアップ!
ブフェ台に上がる中国料理は、帝国ホテル 大阪の「ジャスミンガーデン」で長年シェフを務めた畑繁良シェフがすべて監修し、北京ダックや光麺、点心などを提供。
そして日本料理は帝国ホテル 東京のさまざまなノウハウを活かし構築。四季折々の椀物や揚げ物などが楽しめます。
つまり新しいインペリアルバイキング サールは、帝国ホテル和・洋・中の美食を一度に楽しめる、夢のような空間になったと言えます。
見どころ3:お子様や年配の方も、より楽しいバイキングに
杉本料理長が特に熱を込めてお話しされていたのは、“幅広い世代で楽しめるバイキング”であること。
確かに日本料理が加わると、年配の方やあっさりした味付けが好みの方にとって、よりフレンドリーな場所になる印象です。
「どの世代でも楽しめるような味付け、食材選びを意識しています。日本料理においても、奇をてらったレシピより、安心できる和食を。“帝国ホテルが表現する和食メニュー”も登場予定なので、お楽しみに!」と、杉本料理長。
ちなみにインペリアルバイキング サールには、バイキングの楽しみ方を会場で案内する「バイキングコンシェルジュ」がいます。子供が食べやすいメニューや、おすすめの周り方、おいしい食べ方を丁寧に教えてもらえるのは、家族で楽しむうえで強力なサポートになりそうです。
【試食レポート】新しくなった「インペリアルバイキング サール」の注目メニュー
小籠包
ここからは、特に注目度の高いメニューをいくつかご紹介。まずは中国料理から小籠包を。
皮の中には、関西風の出汁を使用したスープがたっぷり。大阪で長年腕をふるってきた畑シェフならではのこだわりです。ちなみに、小籠包の皮も畑シェフのレシピで作られた自家製なのだとか。
点心は小籠包のほか、海老シュウマイやフカヒレと豚のシュウマイなど、その時期のおすすめが数種類あり、ワゴンスタイルでできたてを提供してもらえます。温かいものを、温かいうちにいただける心遣いが嬉しい。
冷坦々麺/光麺
「冷坦々麺」はランチのみで出会える、夏にぴったりなメニュー。細い麺と、半分が豆乳でできているというヘルシーなスープがよく絡み、箸が進みます。
ディナーではスープと麺だけを楽しむ「光麺」が提供されます。文字通り光輝くスープは、シンプルながら体に染み渡るお味で、思わず飲みほしたくなるほど。こちらはバイキングの締めにもおすすめ。
鯛茶漬け
日本料理の「鯛茶漬け」は、ご飯の上に鯛、ごまだれ、薬味がのせられた1品。別添えのポットに入った出汁をかけていただきます。
杉本料理長曰く、「最初は出汁をかけずに召し上がっていただく、続いて出汁をかけて味の変化を楽しむのがおすすめです」とのこと。
特製のごまだれは濃厚かつ香り豊か。ご飯や鯛によく合い、出汁をかけると上品ながらほっとする味わいになりました。
ビーフストロガノフ
帝国ホテルには歴代の料理長が研究の末に作り上げ、現在まで大切にしてきた“伝統のレシピ”がいくつも存在しますが、「ビーフストロガノフ」もそのひとつです。
第8代総料理長・石渡文治郎氏がパリのホテルリッツで得た知見を活かした、トマトの割合が多めの赤いビーフストロガノフ。とはいえ酸味はひかえめで、子供から大人まで誰もがおいしいと感じる、思い出に残るようなお味でした。
すでに多くのファンがいるメニューは、リニューアル後も変わらず楽しめます。
クロワッサンプディング
洋菓子には、サステナブルな要素も採り入れています。
新メニューの「クロワッサンプディング」「デニッシュシャンティ」は、クロワッサンを作る工程で出てしまう余分な生地にひと手間加えて焼きあげた、贅沢なプディング。中に入っているプルーンがいいアクセントです。
タピオカココナッツミルク/杏仁豆腐/マンゴープリン
グラスに入ったデザートは、どれも落ち着いた甘さで、幅広い年代の方に支持されそうです。「杏仁豆腐」の上にかかっているのは、なんとカラメルソース。
「クリーミーな杏仁豆腐に、カラメルのほろ苦さが意外と合うんですよ」と、畑シェフは微笑みます。実際に試すと、カラメルソースが杏仁豆腐の甘さを引き立たたせていて、絶品でした!
今回はリニューアル後のラインナップのなかから、一部メニューを試食しました。オズモールではオープン後の会場も取材予定。ブフェ台には約50品(リニューアル前は約40品)が並び、内装はよりラグジュアリーな、ゆったりとした上質空間になっているとのことなので、お楽しみに。
スポットDATA
- スポット名
- 帝国ホテル 東京 ブフェレストラン「インペリアルバイキング サール」
- 電話番号
- 0335398187 0335398187
- 住所
- 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 本館17F
- 営業時間
- 朝 7:00~9:30(CLOSE)
昼 11:00~15:00(CLOSE)
夜 17:30~22:00(CLOSE)
- 交通アクセス
- 東京メトロ 日比谷線ほか「日比谷駅」から徒歩3分(A13出口すぐ)
都営地下鉄 三田線「内幸町駅」から徒歩3分(A5出口から)
- 料金
- 朝食 6100円(3700円)
平日昼 12000円(6500円)/平日夜 17000円(8500円)
休日昼 14000円(8000円)/休日夜 19000円(10000円)
※税・サービス料込、カッコ内はお子様(4~12歳)料金
- メニュー
- ■冷たい料理
ポテトの冷製スープ(ヴィーガン)
カボチャの冷製スープ(ヴィーガン)
赤ピーマンのムース
海老の松風
焼き茄子と鴨
無花果と生ハムの白和え
クラゲ冷製
ザーサイ
スダチ香る鯛のセビーチェ(ディナーのみ)
■温かいお料理
伝統のカレー
ビーフストロガノフ
スズキのカフェドパリ風
蟹と海老入りマカロニグラタン
ミートローフ
温野菜
海老フライ・チキンカツ(ランチのみ)
ポークと豆のトマト煮込み(ランチのみ)
パエリア(ディナーのみ)
牛肉の赤ワイン煮(ディナーのみ)
蒸し豚(ディナーのみ)
鮑の煮込み(ディナーのみ)
麻婆豆腐(ディナーのみ)
■大皿料理
シーフードマリネ
コールドミート
アジのエスカベッシュ彩り野菜添え
スモークサーモン
テリーヌの盛り合わせ マーテルソース
帝国ホテル伝統のポテトサラダ ミモザ風
豆の五目煮
蒸し鶏葱生姜ソース
サラダ各種
生ハム(ディナーのみ)
■出来立て
ローストビーフ 温野菜添え
北京ダック
冷坦々麺
点心
天婦羅(ディナーのみ)
ロティサリー(肉各種)(ディナーのみ)
■中国料理
海老チリソース
チャーシュー
五目チャーハン(ランチのみ)
四川風若鶏の唐揚げ(ランチのみ)
■日本料理
鯛のお椀
鯖の押し寿司(ランチのみ)
■お食事
ちらし寿司(ディナーのみ)
鰻丼(ディナーのみ)
肉茶漬け(ディナーのみ)
■スープ
本日のスープ
夏野菜のポタージュ
■チーズ/デザート
チーズの盛り合わせ ドライフルーツと共に
フレッシュフルーツ
デザート各種
ジェラート各種
チェリージュビリー
※2023/8/1(火)~9/30(土)のメニュー
※食材の都合により、一部メニューが変更となる場合あり
- ホームページ
- 公式サイト
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